メロディー(1話)
〔 登校中 〕
梁太郎〜、おはよぅ〜〜!
おはよう。
・・・、今日は早いんだな?
うん。
ねぇ・・・
梁太郎に、頼みがあるんだけど・・・?
え・・・・・・
あっ、梁太郎・・・また、眉間に皺寄せて・・・・・・
折角の良い顔が台無しだョ?
うるせーョ。
の頼みなんて、ろくなの無いじゃねぇか・・・。
俺と
は、幼馴染み。
それ以上・・・それ以下の関係でもなく・・・
仲は良いが、付き合ってる訳じゃない。
ずっと、小さい時からの馴れ合いで・・・
恋愛関係に発展した事は・・・一度も無い。
俺は、星奏学院普通科2年。
そして、
は・・・
星奏学院音楽科2年・・・ピアノ専攻だ。
そんな事ないでしょ?
それに、これは・・・
梁太郎にしか、頼めない事なんだから・・・。
俺にしか・・・?
何だョ?
言ってみろ。
うん。
今度の実技試験なんだけど・・・
課題が「連弾」なの・・・。
だから・・・
梁太郎・・・一緒に弾いてくれないかな?
相手は、普通科の生徒でもいいんだって・・・。
お願い!
断わる。
音楽科には、ピアノ弾ける奴なんて、幾らでも居るだろ?
ピアノ専攻じゃなくたって、上手い奴居るし。
普通科の俺に頼むのなんて、御門違いだ。
じゃ、俺・・・朝練あるから、先行くわ。
( 梁太郎が、走り去った )
あっ、梁太郎・・・・・・。
小さい時は、いつも一緒に弾いてくれたのに・・・。
梁太郎と弾きたい・・・。
梁太郎の奏でる音が・・・また聞きたい・・・。
〔 校門前 〕
喜多:
・・・。
あっ、喜多君。 おはよう。 早いね。
喜多: えっ、あ・あぁ・・・。
あのさぁ・・・
・・・連弾の相手って・・・もう、決まった?
えっ? まだだけど・・・。
喜多: じゃぁ・・・、俺と弾かないか?
今日・・・ココで会ったのも、何かの偶然・・・だし・・・。
早いとこパートナー決めた方が、大曲にも挑めるし・・・。
俺と・・・どうかな?
えっ!?
喜多君・・・本気?
喜多: 本気だョ。
朝っ腹から、こんな事冗談で言う訳ないだろー?
何の為に、ずっと待ってたと思ってんだョ・・・。
えっ?
喜多: あ、い・いや・・・
で、どーなんだョ?
俺とじゃ・・・嫌なのか?
嫌じゃないけど・・・。
喜多君って・・・この間の実技試験、学年一位だったじゃない・・・。
私とは、レベルが違うんだし・・・
他の人誘った方が、いいんじゃないかな?
喜多君と弾きたがってる人、大勢居ると思うし・・・
私とじゃ・・・成績落ちちゃうョ・・・?
喜多: 学内の・・・
しかも、連弾の成績なんて、どーでもいいんだョ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
喜多: あっ、ごめん・・・。
そのー・・・
今のは、失言だった・・・、済まない。
ううん、いいョ。
喜多君・・・実力の差分かってて、誘ってくれるの?
喜多: そーいう言い方するな。
俺は・・・
の音・・・好きなんだョ。
改めて他の奴誘うの面倒くせーし・・・俺と組め。
いいョな・・・?
喜多君がいいなら・・・。
でも・・・
喜多君が誘わなくても、向こうから幾らでも誘ってくると思うけどな〜?
喜多: 誰でもいい訳じゃないだろ?
連弾なんて・・・気の合わない奴とやったら最悪だ。
ずっと一緒に、練習しなきゃならないんだしな。
出来るだけ気の合う・・・
好きな奴と・・・やりたいんだョ。
好きな奴・・・?
喜多: うるさいなー!
一々、揚げ足取るな。
お・音だョ。
俺は・・・お前の音が、好きなんだ。
あぁ・・・音ね。
何か嬉しいな〜。
喜多君みたいな優秀な人に「私の音が好き」なんて言ってもらえるなんて。
喜多: んっ・・・・・・。
音・・・は、抜かしてもいいんだけどな・・・。
俺は・・・
が・・・・・・
ん?
喜多: じゃ、じゃぁ・・・
放課後、練習室で待ってる。
と弾けそうな曲の楽譜、幾つかピックアップして持って来たから
選曲しよう。
うん。
喜多君、流石だね〜。
手回し良いって言うか・・・
ん・・・?
私と弾けそうな曲・・・って言った?
喜多: 言ってない。
そんな事よりも、俺は妥協を許さない。
曲が決まったら、心して練習するように。
はい・・・。
喜多:
・・・
よろしく・・・。
( 喜多が、右手を差し出し )
こ・こちらこそ・・・よろしくお願いします・・・。
(
と握手を交わした )
To be continued 2007,4,23 up
あとがき
土浦君、初書きです。
喜多(きた)君は、オリジナルです。
短い連載?の予定です。
お時間ありましたら、読んで下さいませ〜☆