メロディー(終話)






                梁太郎・・・大好き・・・・・・。


               ( 梁太郎が、 を抱きしめた )




           −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−




               もぅ・・・離さない・・・。




                梁太郎?




               ん?




                本当に、私の事・・・ずっと好きだったの?




               んっ・・・・・・

               そーだョ。




                でも・・・
                今まで、一度も「好き」なんて言ってくれた事、なかったじゃない?




               中学校入ったら・・・すぐに言おうと思ってたんだ・・・。
               それなのに、お前・・・・・・
               他の中学校に行っちゃって・・・・・・。

               俺・・・
               「 から好かれてる」って、勝手に確信持ってたから
               凄くショックで・・・。

               中学校入ってからは、女と喋る事も殆ど無くなった。

               高校でお前と一緒になっても・・・
               もぅ・・・自信の欠片もなかったしな・・・。

               「好きだ」なんて、とても言えなかったョ・・・。




                なんか・・・私のせいみたい・・・?




                のせいだ!




                私だって、小学校の時・・・
                梁太郎が、私より他の女の子に優しいから・・・
                梁太郎は・・・私なんかどーでもいいんだ、って思って・・・。




               バーカ!
               それは、自信があったからだョ。

               俺は が大好きで・・・
                もきっと・・・俺を大好きだって・・・思ってたから・・・。




                そんなの・・・
                言ってくれなきゃ分からないョ・・・。




               そーだな・・・。

               でも・・・
               今、こーやって、気持ちが一つに結ばれた。

               他のカップルよりも、絆は結構深いと思うぜ。




                うん。




               お前・・・明日、ちゃんと喜多に断れョ!?




                ・・・・・・うん。




               何だョ、その返事・・・?




                だって・・・
                連弾・・・一緒にしていかなきゃならないんだもん・・・。
                気が重いョ・・・。




               ・・・・・・俺がしてやるョ、連弾。

               喜多は、今からでも他の奴と組んで、やっていけるだろうから。




                梁太郎??
                試験なんだョ? 連弾・・・。




               分かってる。




                点数付けられちゃうんだョ・・・? いいの?




               しょうがねーだろー・・・試験なんだから・・・。

               但し、これが最初で最後だ。
               次にもし、連弾とか2台のピアノとか・・・
               誰かと一緒に弾く試験があったら、パートナーは女を選べ。
               いいな?




                ふ〜〜ん〜〜〜。

                やきもち?




               バ・バカ言ってんじゃねぇ!

               俺は・・・お前は信じるョ・・・。

               ただ・・・ は鈍感だろ?
               喜多の事だって、今日告白されるまで気付かなかったんだし・・・。

               心配なんだョ・・・。
               手が先に出る奴だって、いるんだからな?




                大丈夫!
                私には、梁太郎がついてるもん。




               お前なぁ・・・・・・
               その「根拠のない自信」・・・止めろョな?

               俺は・・・
               いつも傍にいてやれる訳じゃないんだからな・・・?




                ねぇ、梁太郎・・・?
                ピアノ弾こう?




               はぁ?

               お前・・・分かったのか?
               俺の話し・・・聞いてたのか?




                梁太郎が守ってくれるんでしょ?
                心配してないョ。




                ・・・・・・




                ピアノ・・・弾こうョ?




               ・・・今からか?




                うん。

                私・・・梁太郎が、一緒にピアノ弾いてくれたら
                他の男の人となんて、絶対一緒に弾かないョ。

                ・・・っていうか・・・弾けない!

                だって・・・
                私には、梁太郎が最高のパートナーだもん。

                梁太郎以上の男の人なんて、今も・・・これからも絶対現れないから!




               それって・・・
               ピアノ弾く相手としてか・・・?

               それとも・・・男として・・・・・・?




                さぁ? どーかな?

                梁太郎の事は、ずっと好きだったけど・・・
                仲良かったのは、小学生の頃だったし・・・
                「男」として、意識して接してはいなかったから・・・。




               ま・まぁ・・・そーだョな・・・。




                梁太郎、赤くなってる。

                私には、梁太郎以上の男の人はいないョ!




                ・・・・・・




                梁太郎、早く行こう〜。
                梁太郎の部屋で、ピアノ弾くの何年振りかな?




               えっ!?

               お・俺の部屋・・・でか?




                うん。

                あっ、「ねこふんじゃった」弾こう?
                小さい頃・・・よく、一緒に弾いたョね〜。




               「ねこふんじゃった」って・・・・・・




                私と梁太郎の、初めての連弾曲でしょ?
                あの頃は、楽しかったね。

                今は・・・
                「楽しい」だけでは、音楽やっていけないけど・・・

                でも、梁太郎が一緒なら・・・
                きっと・・・
                どんなに辛くても・・・楽しいはず!

                あ、知ってる?
                「ねこふんじゃった」もね〜、最近では他のバリエーションもあるんだョ?




               そーなのか・・・?




                うん。

                私達も、二人だけの「ねこふんじゃった」作ろうか?
                梁太郎と私だけの「ねこふんじゃった」。




               それも、楽しそうだな。




                じゃぁ・・・
                「眉間に皺のねこふんじゃった」、これがいい!




               おい・・・、調子に乗るな。




                あっ、もしかして自覚してる? その「皺」?




               うるさい!

                は、センスないから・・・
               「ドジで鈍感なねこふんじゃった」にしようぜ?

               曲も、作りやすそうだしな。




                うん、いいョ。

                梁太郎、鈍感だもんね。

                私・・・
                ず〜っと好きだったのに、全然気が付いてくれなかったしね〜。




               俺は・・・気が付いてなくも・・・ない。

               小学校の頃は、自信があった。
               俺を、信じきれなかった が、鈍感なんだ。

               お前の負け。




                もぅ・・・・・・。




               なぁ・・・
               「ねこふんじゃった」も良いけど・・・

               もう少し・・・こうしていようぜ?




                うん・・・。

                梁太郎に抱きしめられたのって・・・生まれて初めて・・・。




               そりゃ、そーだろー・・・。

               こんな事・・・彼女でもない子に出来るか・・・?




                私は・・・
                彼氏でもない梁太郎に、何百回も抱きついたョ?




                がおかしいんだ。

               でも・・・
               嬉しかった・・・。

               お前・・・
               笑ってても、泣いてても・・・可愛かったもんな。




                過去形ですか?




               さぁ・・・? どーかな?




                もぅ・・・、梁太郎の意地悪。




                ・・・
               二度と、俺から離れていくなョな。




                うん。






                    俺達は、始まったばかり・・・。

                    これから先・・・何が起こるか分からない。
                    些細な事で、ケンカもするだろう。

                    でも、音楽って・・・嘘つけないんだョな。

                    俺の求めてる音は・・・ が奏でる音で・・・
                    一緒に弾いて、感動出来る相手は・・・ だけだ。

                    ずっと、一緒に弾いていこうな!


                    二人で、一つのメロディー奏でる為に・・・。

                                                                fin                               2007,7,20 up  

 

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あとがき

土浦君と、連弾してみたいなぁ〜(笑)と
常日頃思っているので、書いてみましたが・・・
演奏中の心の動き等を表現するのって、難しいですね・・・。
上手く書けませんでした・・・(汗

長文、最後までお読みいただき、ありがとうございました☆
お時間ありましたら、また遊びに来て下さいませ。