憧れ(11話)





                〔 次の日の朝 ・ 恋次の副官室前 〕



                あっ、阿散井副隊長・・・

                あ・あの・・・
                あの後・・・檜佐木副隊長と、お会いになりましたか?

                昨日の深夜とか・・・今朝・・・あ、今ココに来る途中とか・・・
                何か話したりしましたか?




               おはよう。




                えっ・・・?




               まずは、挨拶だろー?




                あ・・・
                も・申し訳ありませんでした・・・。

                お・おはようございます。

                あっ、そーだ・・・
                傷の方は、如何ですか?
                痛くありませんか?

                何か・・・疲れた顔されてますが、よく眠れなかったんですか?




               質問攻めか?

               朝なんて、こんなもんだろー?
               まっ、殆ど寝てねぇのは、正解だけどな。

               昨日・・・
                が俺置き去りにして、檜佐木さんの所に行っちまったから
               俺は、飲まなくていい酒飲んで・・・
               考えなくてもいい事・・・ の事考えてたら・・・
               朝になっちまったんだョ。




                えっ・・・?




               用は何だ?




                あ・・・、そ・そーでした・・・。

                あのー・・・、檜佐木副隊長と・・・・・・




               会ってねーョ。




                そ・そーですか。
                良かった・・・。




               何しに来たんだョ?
               こんな所で、油売ってていいのか?

               掃除・・・じゃなくて・・・
               任務に遅れたら、檜佐木さんに怒られるぞ?




                そーなんですけど・・・。

                あのー・・・、阿散井副隊長・・・?




               ん?




                あのー・・・

                お願いします!
                デートして下さい!!




               え・・・・・・

               俺は構わねぇけど・・・
               檜佐木さんは・・・いいのか?




                はい。

                檜佐木副隊長は、「是非に」と仰ってましたので。




               はぁ?

               デートって・・・
               俺とお前がするんだョな?




                ち・違いますョ。

                檜佐木副隊長と、阿散井副隊長が・・・
                次のお休みの時に、一緒にお出かけになるんです。

                あ、そーだ・・・。

                あのー・・・
                阿散井副隊長が誘った事になってますので・・・
                その点、よろしくお願いします。




               お前・・・
               また、口から出任せ言ったのか?

               いい加減にしろョな!?

               何で俺が、檜佐木さんと出かけなきゃなんねーんだョ?

               大体・・・
               デートじゃねーだろ!!




                ・・・
                申し訳ありませんでした・・・。

                ご迷惑おかけしちゃいけないって・・・いつも思ってるのに・・・。

                身分も全然違う、阿散井副隊長に対して・・・
                失礼に次ぐ失礼で・・・・・・。

                お詫びは・・・
                改めて致します・・・。

                任務に行かなくちゃいけないので・・・
                今は、失礼させて頂きます・・・。




               待てョ。

               身分とか失礼とか・・・
               そんな事言ってんじゃねーんだョ。

               どーして俺が、檜佐木さんと出かける事になったのか・・・
               説明くらいしてくれョ。

                の為になるなら・・・
               協力してやるからさ・・・。




                阿散井副隊長・・・・・・。




               今は任務に戻れ。

               説明は、後でゆっくり・・・なっ?




                はい・・・。

                ありがとうございます・・・。

                では・・・、失礼・・・い・た・し・ま・・・・・・す・・・・・・




               お・おい!?


               (  が倒れそうになったのを、恋次が受け止めた )


               おい!?

                !?

               ダメだ・・・、完全に気を失ってる・・・っていうか、熟睡だな。

               寝てねぇんだな・・・お前・・・。
               昨日、檜佐木さんと・・・何、話したんだ・・・?

               どーするかなぁ・・・?
               目の前の、俺の副官室で休ませても良いが・・・
               檜佐木さんに来られでもしたら、お前の立場・・・悪くなるもんな。

               かと言って・・・
               俺が抱きかかえて、檜佐木さんの所に連れて行っても・・・
               檜佐木さんに、色々勘ぐられそーだし・・・。

                が朝・・・俺の所に居るって事が不味いんだョな・・・。

               しかも寝てるって事は・・・
               昨晩から、ずっと一緒に居たみてーだし・・・。

               「広場で倒れてた」って事にでもしておくか・・・。

               信じねぇだろーけどな・・・。

               まっ、追究されたら・・・その時は、その時。
               成るように成れ!だ。

               俺は、どー思われても構わねぇんだ。
               俺と一緒に居たと思われて、困るのは・・・ だろ?


               ( 恋次が を抱き上げ・・・寝顔を見つめた )


               何やってんだョ、お前・・・・・・。

               まぁ、頼られるのも・・・悪い気はしねーけどな。

                          ・
                          ・
                          ・
                          ・
                          ・


               〔 修兵の副官室 〕



           恋次: 檜佐木さん・・・
               ちょっと開けてもらえますか?



           修兵: 阿散井・・・・・・?



               ( 修兵が、扉を開けた )



           恋次: 朝からすんません。

               はい、確かにお渡ししましたからね。



               (  の体が、恋次の手から修兵の手に渡った )



           修兵:  ・・・・・・

               阿散井・・・お前・・・・・・



           恋次: やめて下さいョ。
               変な詮索は、一切無用願います。

               じゃぁ、俺はこれで。

               あっ・・・
               俺の誘い・・・受けてくれてありがとうございます。

               こいつ・・・
               さっき、それ言いに来て・・・
               寝不足なんじゃないんスか?
               それだけです。




               ( 恋次が去った )




               寝不足って・・・
               昨晩は、そんなに晩くない時間に、ココから出て・・・
               まっすぐ自分の部屋に戻ったところまでは、確認が取れてる。

               何で寝不足なんだ?
               悩み事でも・・・あるのか・・・?


               ( 修兵が、 をソファーに寝かせた )


               大体・・・
               俺は、頼んでないぞ?
               阿散井に、誘い受けた事伝えてくれなんて・・・。

               しかも、朝一でなんて・・・。

               そんなに会いたいのか・・・阿散井に・・・・・・。

                          ・
                          ・
                          ・
                          ・
                          ・


                ・・・・・・ん??
                ココは・・・・・・?




               目が覚めたか?




                ひ・檜佐木副隊長・・・??

                えっ・・・? 何で・・・?




               何で・・・
               阿散井の腕の中で、すやすやと気持ち良さそうに眠っていたのか・・・???
               俺が聞きたいョ!




                あっ・・・
                阿散井副隊長が、連れてきてくれたんですか?




               そーだ。




                また・・・ご迷惑おかけしてしまった・・・。




               腹減っただろ?
               飯でも食うか?




                えっ?

                あっ、申し訳ありませんでした。
                すぐに掃除を・・・・・・

                今日は、何処の掃除をすれば・・・?




               もう昼だ。

               何か食って・・・
               その後は、ココの書類の整理を手伝ってくれ。




                お昼・・・・・・。
                私・・・そんなに寝てたんですか・・・?




               そーだな。




                そ・そーですか・・・。

                私・・・午後の任務開始時間まで、何処か掃除してきます。




               いいョ。




                で・でも・・・




               朝、倒れた奴を・・・扱き使う訳にはいかないだろ?

               寝ていたいなら、そこに寝ててもいいぞ。

               ただし・・・
               俺も男だって事・・・忘れるなョ?




                え・・・・・・
                やめて下さい、からかうのは・・・。

                やっぱり私・・・掃除に行ってきます。




               俺の命令は聞けないっていうのか?




                そ・そんな事は・・・

                でも・・・
                午前中・・・サボってしまった分・・・。




               今度の休み、空けとけ。
               俺について来い。
               今日サボった分の、穴埋めだ。
               いいな?




                今度の休みって・・・・・・




               阿散井は・・・
               俺一人で来いとは、言ってなかっただろ?




                あ・あのー・・・
                阿散井副隊長は・・・何か仰ってましたか?




               別に・・・

                が、俺の返事伝えに来たって・・・
               それだけ言って帰った。




                そーですか・・・。




               お前・・・、悩みでもあるのか?




                えっ?



               寝不足なんだろ?




                い・いえ・・・
                昨日は、たまたま寝つけなかっただけで・・・。

               (  「本当は・・・
                   檜佐木副隊長よりも早く、阿散井副隊長に会って
                   私が、嘘ついちゃった事を話さなきゃ・・・
                   って思ってたら、眠れなくなって・・・」  )




               どーした?
               悩みがあるなら、話してみろ。




                あ・ありません・・・。




               ( 修兵が、じっと の目を見つめた )




                ・・・

                強くなりたいなぁ・・・とは、いつも思ってますけど・・・。




               掃除が嫌なのは、分かってる。

               だから・・・
               書類整理や、俺の補佐的な事をさせようと思ってるんじゃないか。




                ・・・はっ?




               な・何でもない。

               飯・・・食いに行こう。
               命令だ、ついて来い。




                ・・・はい。

                檜佐木副隊長?




               何だ?




                顔が少し赤いみたいですけど・・・大丈夫ですか?




               だから、言っただろ!?

               俺も男なんだ。

               好きな奴の寝顔見たり、話したり、行動を共にすれば・・・
               顔ぐらい紅潮するョ。

               余計な事を言うな。
               行くぞ。




                はぁ・・・
                男・・・ですか・・・。
                意味が分からないです・・・・・・。

                                                              To be continued           2007,8,25 up  

 

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