憧れ(終話)





               〔 翌日 夜 ・ 恋次の副官室 〕



               ( コンコン )


                阿散井副隊長?  ですけど・・・・・・




               おぅ、入れ。




                失礼します。


               (  が、部屋に入った )




               呼び出して、悪かったな。
               どこかの店で会っても、良かったんだけど
               話し聞かれない方がいいと思ってな。




                はぁ・・・。
                それで・・・お話って・・・?




               お前も来る事になったんだってな、今度の休みの日・・・。




                はい・・・。




               俺・・・行くの止めるョ。
               二人で何処か・・・行ってこいョ。




                えっ!?

                こ・困ります・・・。




               何で?

               元は・・・
               お前が檜佐木さんを誘う筈だったんだろ?

               それが・・・
               何でか分かんねーけど、俺が誘った事になって・・・




                申し訳ありません・・・。




               二人で出かける、いいチャンスじゃねーか?

               デート・・・してこいョ。




                デ・デートだなんて・・・。

                檜佐木副隊長は、阿散井副隊長にお話があるんです。

                阿散井副隊長が行かないのなら・・・
                この話は、無かった事になってしまいます・・・。




                ・・・?

               もしかして・・・
               楽しみにしてんのか?

               休みの日に、一緒に居られる事なんて少ねぇもんな。

               仕事じゃねぇし・・・
               素の檜佐木さんが、見られるかもしんねぇしな・・・。




                そ・そんな事は、考えていません。

                ただ・・・




               ん?




                阿散井副隊長に、お願いがあります・・・。




               何だ?




                檜佐木副隊長・・・
                きっと、阿散井副隊長に訊くと思うんです。

                「私の事・・・どー思ってるか?」って・・・。

                その時に・・・
                阿散井副隊長の「本心」を言って頂きたいんです。




               本心・・・・・・




                で・ですから・・・
                「好きじゃない」とか・・・「全く興味ない」とか・・・
                私の事が可哀そうだとか思わないで・・・
                思ってる通り、言ってもらえれば・・・。




               思った通り言っていいのか?




                はい。




               ・・・。

               分かった。




                どーかしましたか?




               いや・・・

                とも・・・もぅ会えなくなるかもしんねぇなぁ・・・・・・。




                えっ??




               俺も本心言うから・・・ も・・・本心言うんだぞ。




                はぁ・・・。




               嘘はやめろって、言ってんだョ!

               今度嘘ついて、「俺の事が好き」なんて言ったら・・・
               問答無用で、俺の嫁になってもらうからな!




                はっ???




               とにかく、お互い嘘は無しだ。
               いいな?




                はい・・・。




               んじゃ・・・

               今度の休み・・・

               頑張れョ!




                はい・・・。

                          ・
                          ・
                          ・
                          ・
                          ・

               〔 休日 ・ 待ち合わせ場所 〕



                あっ、檜佐木副隊長・・・もぅ来てる・・・。

               
               (  が修兵に、走り寄った )


                す・すいません・・・。
                遅くなりました。




               いや、まだ時間前だ。




                あっ、す・すいません・・・。

                おはようございます・・・。




               あぁ、おはよう。

               じゃぁ、行くか。




                えっ?
                阿散井副隊長は?




               来ない。


               ( 修兵が歩き出し、 が後に続いた )




                あ・あの〜・・・

                何処に行かれるんですか・・・?




               お前がよく行く場所。
               一人で、こっそり訓練してる場所だ。




                え・・・・・・?




                が、なかなかの鬼道の使い手だって事くらい
               隊長も俺も、知ってるョ。

               その力を持ってすれば、第一線で戦う事も可能だろう。

               ただ・・・
               如何せん、 は・・・斬術、体術が伴っていない。

               そんなお前を、戦闘に駆り出す事を、隊長は良しとしなかった。

               「 が、死神として使えるかどうか、様子を見守れ」
               という命を、隊長から受けて・・・
               俺はずっと・・・
               ずっと、 を見守り続けてきた。




                そ・そーだったんですか・・・?




               あぁ。

               お前を見ているうちに・・・俺は思った。

               「この子は、戦闘に出すべきではない」

               戦闘での失敗は、死を意味する。

                が弱いとか・・・
               死神として通用するか・・・なんてのは、俺には関係なかった。

                を・・・失いたくない。

               俺は・・・
               自分の使える、あらゆる権限によって・・・
               それは、傲慢で・・・「愛」という名の下に歪んでいるが・・・
               どんな事をしてでも「お前を守りたい」と思った。

               心の底から、愛したんだな・・・・・・

                を・・・・・・




                ・・・・・・???




               (  の訓練場所に、たどり着いた )




               ココが唯一・・・
                が、自分の全てをさらけ出せた場所。

               憎しみ、悲しみ、喜び・・・
               色んな感情を、爆発させてたな・・・。


               

                あ・あの・・・・・・




               阿散井は、 の事が「大好き」だそうだ・・・。




                えっ?




               お前の気持ちを・・・聞いてきて欲しいと言われた。

               ココなら・・・お前も嘘はつくまい。

               阿散井に言わせると・・・
                は、「自分以外の誰か?」を、好きだと・・・・・・

               そーなのか?

               俺は、てっきり・・・
                の気持ちは、阿散井に向けられてると思っていたが・・・?




               ( 「 あの時・・・
                   阿散井副隊長が、「本心」を言うんだぞ。
                   って言ったのは・・・
                   こーなるように、仕向けてくれたんだ・・・ 」 )




               




                あっ・・・はい・・・。

                私は・・・

                ずっと・・・

                檜佐木副隊長の事が・・・

                好き・・・
    
                あ、いえ・・・あ・憧れてました・・・。




               今でも、その気持ちは変わらないのか?

               俺は・・・
               お前を大事にする余り・・・
               お前の、死神としての芽を、摘んできてしまった男だぞ・・・?




                そんな事ありません。
                私が弱いのは・・・本当の事ですから・・・。




               弱くは無いさ。

               望むなら、俺が訓練してやる。

               ただ・・・
               俺と居る限り・・・お前を戦闘に出す事は無い。

                の任務は・・・・・・




                掃除ですね。




               分かってれば良し。

               俺の傍に・・・

               居てくれるんだな・・・?




                はい・・・。




               ( 修兵が を、抱きしめた )




               何で・・・
               阿散井の事が好きだ・・・なんて言ったんだ?




                そ・それは・・・
                咄嗟に・・・
                な・何か、口が勝手に・・・・・・




               どの口が?




                え・・・・・・・・・・・・




               ( 修兵が の唇に、自分の唇を重ね合わせた )




                檜佐木副隊長・・・・・・




               修兵でいいョ。




                えっ、と・とんでもないです・・・。




               気が向いたら、そー呼んでくれ。




                い・いえ・・・、絶対無理です・・・。




               慣れたら・・・。




                慣れません。




               命令だ!

               「修兵」って呼べ!




                そ・そんな・・・・・・




               じゃぁ・・・

               愛してる・・・。




                え・・・・・・




               愛してる。

                は?




                ・・・・・・。

                あ・あ・憧れてました・・・・・・。




               「ました」?




                い・今も・・・
                これからも、ずっと・・・憧れ続けます・・・。




               愛してくれョ?




                ・・・憧れています!

                                                          fin                                   2007,9,7 up  

 

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あとがき

なんとか、終わらせる事が出来ました!(笑

延々と長い駄文でしたが・・・
お付き合い下さった皆様、ありがとうございます。

思うに・・・
修兵との仲より、恋次との方が蜜なような・・・・・・?
いえいえ、それは気のせいです〜(笑

最後は・・・
恋次は身を引いたのかな・・・?
ヒロインを可愛く思っていたのは、間違いありません。

また・・・修兵夢が書けたらいいなぁ〜・・・等と思っています。
お時間ありましたら、是非遊びに来て下さいませ☆