新隊員(前編)
〔 恋次の副官室 〕
( コンコン )
ですけど。
入れョ。
( 中に入った )
何だョ、何か用か?
用じゃないんだけどね・・・一応、報告しておこーと思って。
ん?
あのね・・・仕事で、来週一週間出かけちゃうからさ。
まぁ、恋次には関係ないんだけどさー・・・一応言っておくね。
一週間って・・・長げーなぁー・・・。
何処行くんだョ?
うん。
前に、ちょっと話しに出た事あるさぁ・・・医務官の養成所に行くの。
えっ?
まさかお前・・・・・・教官になるのか・・・?
その下見とか・・・か?
違うョ。
14番隊って、人数少ないでしょ?
だから、人数増やしてもいいって許可が下りてさぁー。
人選も、私達に任せてくれるっていう事になって。
本当は、隊長が行くのが、一番いいんだけどさ〜
隊長が、あんまり長く「ここ」を空ける訳にはいかないでしょ?
だから私が行って、14番隊に入る人を、決めてくる事になったの。
そーか・・・。
でも、一週間は長げーなぁー・・・。
うん・・・。
まぁ・・・その人の力量も、見極めなきゃならないし・・・
それに・・・・・・
他の隊みたいに、入隊を希望している訳じゃないからね〜・・・。
どっちかって言うと「来たくない」方が、強いからさー・・・。
私達には「危険な所」だから・・・優秀な人程、来たがらないからさー
だから・・・説得・・・しなきゃならないしね・・・。
・・・そーだョ・・・なー・・・。
ここが「危険な所」って、言われちゃうと・・・耳が痛てーョな・・・。
ごめんな・・・力不足で・・・。
え・・・、何言ってるの?
恋次のおかげで、私達は普通に活動出来るようになったんだョ。
恋次が力不足だなんて・・・とんでもないョ。
ただ・・・
私達は、自分の身を守る事すら、出来ないからさぁ・・・。
どーしても「怖さ」は、つきまとってくるんだョね・・・。
まぁ・・・殆どのヤツは、お前らの味方だからな。
必要以上に、心配する事ねーョ。
俺も・・・ついてるし・・・。
うん。
恋次と修兵が、よく医療所に来てくれるから
皆・・・凄く安心してられるんだョね。
いつも、ありがとうね。
え・・・・・・あぁ・・・・・・。
医療所に行ってる事は、間違いねーけど・・・・・・
俺は・・・
に会いに行ってる・・・だけなんだけどな・・・・・。
えっ?
いや・・・・・・
もっと、もっと行ってやるョ・・・、お前の所にさ。
うん。
ちょっと意味ずれてるけど・・・まぁ・・・いいョな。
で・・・仕事は誰と行くんだョ、三席のヤツか?
えっ?
あー、仕事としては、私一人だけだョ。
え、一人って・・・一人で行くのか・・・?
結構遠いぃョなぁ〜・・・。
うん、遠いョ。
でも、行くのは一人じゃないんだ。
鳳君が、同行してくれる事になったの。
・・・・・・何でだョ。
何で・・・鳳が・・・・・・。
鳳と二人で行くのか?
一週間ずっと・・・・・二人なのか・・・?
うん、二人で行くんだョ。
向こうに着いちゃえば、安全なんだけど・・・
行き帰りは、少し危ないでしょ?
だから隊長が、11番隊さんに「誰か同行してもらえないですか?」って
頼んでくれたの。
正確には・・・
私も、全然知らない人じゃない方がいいから・・・
「出来れば、鳳君をお願いします」って隊長に言って・・・
だから、最初から隊長も
「鳳君を貸してもらえないか?」って頼んでくれたんだけどね。
何で鳳なんだョ・・・・・・。
俺に頼んでこいョ。
お前が頼りにしてんのは、俺なんだろ?
え・・・。
そりゃー恋次の事は、頼りにしてるけどさー・・・。
恋次は、一週間も「ここ」を空ける訳には、いかないでしょ・・・?
重要任務ならまだしも・・・
たかが、私の付き添いくらいでさ〜・・・。
恋次になんて、頼める訳ないでしょ。
確かに一週間は無理だけど・・・
でも・・・向こうに着いたら、安全なんだろ?
じゃあ・・・行き帰りだけなら・・・
二日位なら、俺でも何とかなるしさー。
別に遊びに行く訳じゃねーんだから、その位の許可は下りるョ。
来週・・・いつ行くんだョ、月曜か?
え・・・、行くのは・・・日曜日に行くの。
向こうでの時間、大切にしたいからさ〜
日曜日に行って、土曜日に帰ってくるの。
そうすれば、月曜から金曜まで、フルに使えるでしょ?
何だョ、じゃあ・・・全く問題ねーんじゃねーかョ。
俺が行くョ。
俺が送り迎えする。
鳳は、断ってこいョ。
あー・・・いいや、俺が断ってくるョ。
えっ、ダメだョ・・・。
断れないって・・・。
何でだョ・・・。
だって・・・
今回の事は、私が鳳君に頼んだんじゃなくて
うちの隊長が、11番隊の隊長さんに頼んだ事なんだもん。
勝手になんて、断れないョ。
それに・・・
送り迎えだけじゃなくて
一週間の警護・・・まぁ・・・ちょっと大げさだけどね・・・
っていう、名目だしさー・・・。
ダメ・ダメ、絶対断れないからね、恋次はいいョ。
「いいョ」って・・・・・・
まぁ・・・断れねーのは、しょーがねーにしても・・・
送り迎えは、俺もするョ。
どーせ休みだし・・・一緒に行ってもいいだろ?
え・・・でも・・・
恋次は、両方往復する事になっちゃうんだョ・・・?
折角の休みなのに・・・いいョ。
俺の事は、心配いらねーョ。
行ってもいいョな?
うん・・・、私はいいけどさぁ〜・・・。
行き帰りはいいとして・・・向こうでの5日間かぁ〜・・・。
何が?
鳳と二人でいる日数だョ。
えっ?
二人って言っても、日中は私も仕事だし・・・
別に、二人っきりでずっと居る訳じゃないョ。
泊まる部屋だって「別」だし。
当たり前だョ、何言ってんだョ!
まぁ・・・鳳は、勘違いしてくれてるから大丈夫だとは思うけど・・・。
如何せん、
が・・・無警戒だからなー・・・。
5日も二人でいられると・・・心配だョなぁ・・・。
あぁ、
帰りはな、俺・・・
金曜の仕事、なるだけ早く切り上げて、そっち行くからさー。
ん?
恋次、金曜日に来るの?
あぁ、そーするョ。
じゃあ・・・鳳君と同じ部屋でいい・・・? 泊まるの・・・。
の部屋がいいなぁ〜。
え・・・、それは・・・ちょっと・・・・・・。
バーカ、冗談に決まってんだろ。
ヤツと一緒でいいョ。
じゃあ・・・そーしてね。
もう1つ部屋とってもいいんだけど・・・・・・いいョね?
いいョ。
金曜には、俺が行けるんだから・・・4日かぁ〜・・・・・・。
まぁ、鳳によく言っときゃ、大丈夫だろうな。
ん?
まだ、何かあるの?
ねーョ。
あー、鳳に甘えたりすんなョな。
自分で出来る事は、全部自分でやれョな。
うん。
恋次・・・ありがとね。
おぅ。
仕事・・・上手くいくといいな。
うん。
じゃぁ・・・。
・
・
・
・
・
( 金曜日 昼 、養成所 )
鳳: あれ? 阿散井副隊長・・・。
恋次: よぅ!
恋次・・・どーしたの・・・? こんなに早く・・・。
確か・・・仕事終わってから、来るんじゃなかったっけ・・・?
恋次: ん?
今日の分の仕事は、前倒しして昨日までに片付けたから
今日一日、空ける事が出来たんだョ。
まぁ・・・夜中までかかっちまったからな・・・
来るのが、今になっちゃったけどさ。
え・・・、じゃあ・・・寝てないの?
恋次: あぁ。
これで・・・
の顔見れたから、一安心だし・・・
が仕事行ってる間、ちょっと寝とくョ。
うん・・・、あんまり無理しないでね。
恋次: あぁ。
で・・・、仕事の方は、どーなったんだ?
来てくれるヤツ・・・いそーか?
うん・・・。
隊長から言われてた、最低限の人数は集まってくれたけどね・・・。
鳳: 結構苦労しましたョね・・・。
恋次: そーか・・・。
でも・・・何とか集まったんだろ? 良かったな。
うん・・・。
恋次: じゃあ、これからどーすんだ?
まだ、説得するヤツいるのか?
ううん、来て欲しい人については、やるだけの事やったから・・・
「嫌だ」って言ってる人は・・・無理だから・・・しょーがないョ。
鳳:
副隊長・・・・・・。
一応、阿散井副隊長にお話してみた方が、いいんじゃないですか・・・?
いいョ。
これから断りに行ってくるョ。
後は、ここの人達にあいさつしたりして・・・
今回の任務は、終了かな。
恋次: 何だョ・・・何か俺に関係あるのか?
ううん、何でもないョ。
恋次は、早く寝た方がいいョ。
夕飯の時に、起こしてあげるから。
恋次: 鳳! 話してみろ。
鳳: え・・・、でも・・・・・・。
恋次: いいから、話してみろ。
鳳: はい・・・。
実は・・・あと一人、14番隊入隊希望者がいるんですョ・・・。
恋次: 希望者?
向こーから、入りてーって言ってきてんのか?
鳳: はい・・・。
恋次: 力もねーのに入りてーって騒いでんのか?
だったら、俺が行って話してやるョ。
そーじゃないの・・・。
能力は・・・結構高い人なんだけど・・・。
恋次: じゃあ、何が問題なんだョ?
お前に言い寄ってんのか?
鳳: 阿散井副隊長に、「一目惚れ」だそーです。
恋次: えー!?
何だョ、それ・・・?
恋次・・・送ってきてくれたでしょ・・・。
その時ね・・・見かけたらしいんだけど・・・。
ハートに「ビ・ビ・ビ」ってきたんだって・・・。
月曜の朝一番に、私の所に入隊希望しにきて・・・
どれだけ恋次が好きかって・・・話ていったョ・・・。
恋次: え・・・・・・・・。
能力はあるんだけどね・・・入隊の理由がね・・・・・・。
鳳: 阿散井副隊長と、結婚する為だそーです。
恋次: ハァーー!?
思い込みの激しい人でさー・・・。
あー、別に・・・恋次はかっこいいからさー
一目惚れされて、凄く好きになられても、おかしくないんだけどさ〜。
でも・・・
話した事もないのに、あんなに好きになっちゃって・・・
しかも・・・
恋次も絶対、自分の事を好きになるはずだって思ってるから・・・。
ちょっと心配でね〜・・・。
前の、ストーカーみたいになっちゃう可能性・・・あるでしょ?
恋次: んーーー・・・・・。
鳳: でも・・・能力あるから・・・
出来れば、入隊して欲しいんですョね・・・
副隊長は・・・。
ううん。
周りに・・・特に恋次に迷惑かけるような人は・・・
いない方がいいョ。
私・・・力ないからさー・・・止められないし・・・。
恋次: 俺に対して以外は・・・普通なのか?
仕事、出来るヤツなのか?
鳳: はい。
実習やテスト・・・見させていただきましたが・・・
俺から見ても、今回入隊される中で、1、2の実力じゃないかと思います。
行動もテキパキしてますし・・・。
俺とか・・・興味のないヤツには・・・ごく普通に接してきますから。
恋次: 仕事では、使いものになるんだな?
うん・・・でも・・・いいョ・・・。
恋次: いいョ。
使えるヤツは、一人でも多く欲しいんだろ?
連れてけョ。
ストーカーって言ったって、お前らみてーのは怖くねーしな。
あー、別に前のヤツも、怖かった訳じゃねーけど
動けるヤツは、いろいろ面倒だからな。
でも・・・
絶対・・・恋次につきまとうョ・・・。
恋次: 大丈夫だョ。
俺もはっきり断るし。
医療所に入っちゃえば、俺が誰の事好きだとか・・・
他のヤツからも、いろいろ聞くだろうし。
そんなに心配いらねーョ。
それとも
は・・・
そいつが、俺につきまとってくるからって・・・嫉妬でもしてんのか?
えっ? 嫉妬って・・・何で・・・?
もし恋次が、あの人の事気に入ったら・・・
丸く収まるんだから、一番いいんじゃないの?
恋次: お前・・・そーいう事言うのか!?
鳳: あ・阿散井副隊長・・・ちょっと・・・。
恋次: 何だョ。
鳳:
副隊長・・・今のは本心じゃありませんョ。
副隊長は、月曜日の段階で、即お断りしたんですョ・・・。
入隊希望者なのに・・・。
恋次: え・・・・・・・・・。
鳳: それでも、日に何度も押しかけて来られて・・・その度に断って・・・。
嫉妬とは違うかもしれませんが・・・
副隊長は、阿散井副隊長の事を、一番心配して・・。
それに、おっしゃってましたョ。
阿散井副隊長は、すご〜く好きな人がいるから
他の人は、誰も割り込めないョって・・・。
あれって・・・お二人の事ですョね〜。
副隊長は、自信があるんですョ。
阿散井副隊長に愛されてるって。
恋次: ・・・・・・そーだったら・・・いーんだけどなぁ・・・。
鳳: そーですョ。
恋次: まぁ・・・そーいう事にしておくョ。
鳳も・・結構思い込み激しいョな・・・。
俺にとって、いい方にだから・・・いいけどなぁ〜・・・。
鳳: えっ?
恋次、やっぱり断ってくるョ・・・。
恋次: いいョ。
お前が断ってもなぁ〜・・・
多分そいつ、直接隊長の所に行くんじゃねーか?
能力的に問題ねーんだし、やる気もあんだろ?
まさか、俺の事好きだからって理由で、却下されねーだろ〜。
うん・・・・・・。
恋次: 好きって言ったって、ちょっと見ただけなんだし
本当に好きな訳じゃねーんだョ。
すぐに俺の事なんて飽きるョ。
心配いらねーって。
うん・・・・・・。
恋次: もし、つきまとわれて・・・俺の心が病んだら・・・
が、心を込めて癒してくれんだろ?
え・・・私に出来る事ならするけど・・・
精神的ダメージは・・・治せないから・・・。
恋次: いいんだョ、傍にいてくれればさ。
うん・・・。
じゃあ・・・私・・・行ってくるね・・・。
一応、入隊の方向で説明してくるから・・・。
恋次: あぁ。
じゃあ、俺は鳳の部屋で休ませてもらうから。
鳳: 俺も・・・部屋に行ってます。
恋次: 何かあったら、呼びに来いョ。
遠慮しなくて、いいからな。
うん。
恋次・・・ありがとう・・・。
恋次: おぅ。
・
・
・
( 鳳の部屋 )
鳳: 阿散井副隊長・・・
お疲れのところすいませんが、少しだけ・・・いいですか?
副隊長が、いない時のがいいと思うんで。
恋次: 何だョ。
鳳: はい。
一応・・・俺がここで聞いた事は、話しておきます。
ここの上層部の人達って・・・
まだ、
副隊長の事・・・「教官」の件、諦めてないみたいなんです。
恋次: え・・・・・・そーなのか・・・・・?
鳳: はい。
医療所だと、
副隊長が大勢のケガ人を、手際よく治療していくのって
当たり前のようですけど・・・
それって・・・本当は凄い事で・・・。
ここの優秀だって言われてる人達でさえ・・・
副隊長との、能力の差は歴然としていて・・・。
実習を指導している姿や、試験官として総評を言っている時など・・・
本当に、凄い人なんだなぁ〜って・・・ただただ思うばかりで・・・。
そりゃそーですョね〜。
阿散井副隊長をはじめ、うちの副隊長陣は凄い人ばかりですもんね〜。
副隊長だって・・・その中のお一人なんですからね〜。
恋次: んー・・・、そーだョなぁ〜・・・・・・。
鳳: はい。
多分・・・ここの普通教官よりは、ずっと上でしょうね。
ですから・・・
どーしても、
副隊長のことが・・・欲しいみたいですョ・・・。
「今すぐじゃなくていいから・・・」とか
「いつでも、受け入れの体制は出来てるから」って・・・
毎日・・・言われてましたョ・・・。
恋次: ・・・・・・そーか。
鳳: でも・・・それより気になったのが・・・・・・・・・・・・・。
恋次: 何だョ。
鳳: ここの上級教官に・・・・・・そのー・・・・・・
プロポーズされてまして・・・・・。
副隊長は、きっぱり断ってましたけど・・・。
恋次: プロポーズって・・・・・・・・・・・・・・・
ここのやつらって・・・惚れっぽいのか・・・?
こんな短期間で・・・・・・・・。
鳳: いえ・・・それが・・・。
副隊長が、こっちに居る頃から・・・
そーいう話は・・・あったみたいなんですョ・・・。
恋次: えーーー、そーなのか??
鳳: はい。
副隊長が、14番隊に入られてからも・・・
手紙を出したり・・・・・
何回か、会いに来た事もあるみたいなんですョ・・・・・・。
恋次: え・・・会ったり・・・してたのか・・・・・・?
あいつ・・・・・・
そんな事・・・そーいうヤツがいるって事・・・・・・・・
一言も、言った事ねーけど・・・・・。
鳳: はい・・・俺も・・・びっくりしました・・・。
もしかしたら・・・ここに居る頃・・・・・
お付き合いされてたのかも、しれませんね・・・。
副隊長の事・・・名前・・・呼び捨てにしてましたし・・・
それに・・・・・・
強引に・・・・・・
抱きしめたりしてましたから・・・・・・。
恋次: えーーーーーーーーーーー。
鳳: あー、
副隊長は、すぐに振りほどいてましたけど・・・。
恋次: そんな事・・・
お前が見てる前で、言ったり、やったり・・・してたのか・・・?
お前の目の前で・・・プロポーズなんて・・・・・・。
鳳: はい・・・。
向こうも時間ないし・・・必死だったんでしょうね・・・。
俺は警護ですから、
副隊長が部屋から出られる時は、殆ど側にいたし。
恋次: あいつ・・・・・・
そんなヤツがいたのか・・・・・・。
人・・・好きになった事なんて・・・ねーと思ってたけど・・・・・。
鳳: えっ?
あー、今までに・・・ですか・・・?
今は、阿散井副隊長がいますもんね。
恋次: ん・・・? んーーー・・・・・。
でも・・・
は、断ったんだろ・・・?
断るの下手なあいつが・・・きっぱり断ったんなら・・・・・・
そいつの事なんて、全然好きじゃねーって・・・事だョな・・・・・。
心配・・・・・・いらねーんだョ・・・な・・・・・。
鳳:
副隊長は、全然その気はないみたいですけど・・・。
相手の方は・・・諦めてないみたいなので・・・。
恋次:
が好きじゃねーんなら、大丈夫だョ。
しつこいようなら、俺が話しつけるョ。
そんなヤツに、
は絶対渡さねーー。
は、俺のもんなんだョ。
他の誰にも・・・絶対渡さねーョ。
鳳: そーですョね・・・。
恋次: 鳳、お前にも絶対渡さねーからな。
変な気、起こすんじゃねーぞ。
鳳: ・・・はい。
それは・・・分かってますから・・・。
( 「ガチャッ」ドアが開き )
女: 恋次〜〜。
( 一人の女が、恋次に抱きついた )
恋次: えーーー!!!???
誰だョ、お前!?
鳳: あっ・・・、さっき話した・・・人です・・・。
( 恋次がその女を、自分から引き離した )
恋次: 俺は、お前なんか知らねーョ。
馴れ馴れしくすんじゃねーョ。
大体、礼儀がなってねーだろー。
ドア、ノックくらいしろョな。
女: だって・・・
恋次が、私の事迎えに来てくれたって聞いて・・・嬉しくて〜。
恋次: ハァー??
誰がそんな事言ったんだョ。
俺は、
を迎えに来たんだョ。
それから「恋次」って何だョ。
勝手に名前呼び捨てにすんな!
初対面だろー。
俺は、お前が何処の誰かも知らねーんだぞ!
女: 私は、さっき14番隊入隊が決まりました「宝生(ほうじょう)蘭」
と、申します。
能力テストの結果からすると、多分「八席」になるんじゃないか?
って、先生方が言ってました。
さん・・・私の事、何も言ってくれてないんですか?
冷たいなぁ〜。
もしかして、私と恋次の事妬いてんのかなぁ〜?
うん・・・そーかもしれないですね。
恋次: はっきり言っとくからな。
ちゃんと聞けョな。
俺は、お前とは何の関係もねーんだぞ。
俺は、お前が好きでもねーし、お前とは友達でもねーョ。
それから、「
さん」じゃねーだろー。
お前、14番隊に入隊すんだろ?
だったら「
副隊長」って呼ぶんだな。
わかったか!?
宝生: ・・・はい。
恋次: 次に、同じ理由で・・俺の事は「阿散井副隊長」だ。
名前で呼ぶのは、許さねーからな。
いいな。
宝生: えー・・・、それは仕事の時だけでいいでしょ〜?
普段は・・・二人で居る時は・・・恋次でさぁ〜。
恋次: ダメだ。
俺は、お前の友達でも何でもねーんだぞ。
二人で居る事なんて、有り得ねーだろ。
名前では呼ぶな。
わかったか!?
宝生: えー・・・、じゃあ、
さんは何で「恋次」って呼んでるの?
友達なんですか?
恋次: 「
さん」じゃねーだろー。
宝生: ・・・
副隊長は、・・・阿散井副隊長の何なんですか?
恋次: お前に言う必要ねーだろー。
でも、これだけは言っておく。
は、俺の宝だからな。
もし傷つけたら・・・たとえ女でも、ただじゃおかねーからな。
絶対
の事、困らせるんじゃねーぞ。
そー言えば・・・
はどーしたんだョ・・・?
宝生: 教官と話してますョ。
恋次: あー、あいさつするって言ってたもんな。
宝生: あいさつ?
結婚の相談じゃないんですか?
恋次: えっ?
じゃぁ・・・上級教官のヤツと・・・会ってんのか・・・?
宝生: はい。
一緒に戻ってくる途中、先生に呼び止められて。
恋次: 結婚って・・・・・どーいう事だョ?
宝生: えっ?
あー、噂ですけどね。 皆・・・噂してますから。
でも、決まりじゃないんですか?
だって先生は、ここで若手No1の実力者ですからね。
断る女の人なんて、いないでしょ〜。
恋次: 俺、ちょっと行ってくる。
( 恋次が、部屋を出ようとした時 )
( コンコン )
ですけど、入ってもいいですか?
( ドアが開いた )
恋次:
!
恋次、どーしたの?
寝てるんじゃなかったの?
(
が部屋に入った )
あーーっ! 宝生さん・・・。
恋次・・・ごめんね・・・。
宝生さん・・・押しかけてきちゃった・・・?
恋次: えっ?
あぁ・・・、そんな事はどーでもいーんだョ。
お前・・・何かあったんじゃねーのか・・・?
えっとなぁ・・・・・・・そのー・・・・・・。
宝生: 結婚式の日取りとか、決まったんですか?
えっ?
結婚式って・・・・・誰か、結婚するの?
宝生:
さんですョ〜。 あ、いけない・・・副隊長でしたね・・・。
私の?
宝生: 隠さなくても、いいですョ。
皆、知ってるんですから。
えっ・・・?
私・・・結婚なんてしないけど・・・。
まぁ・・・いつかは、するかもしれないけどさー。
宝生: じゃあ、まだまだ先なんですか〜?
え・・・・・・まぁ・・・そーだね〜・・・・・・・。
宝生: な〜んだ。
恋次:
・・・お前・・・・・・。
そーいうヤツが、いるならいるって・・・・・・
何で・・・言ってくんねーんだョ・・・。
えっ・・・?
何の話?
恋次: ちゃんと話聞かせろョな・・・。
後で・・・お前の部屋・・・行くから・・・。
このままじゃ・・・納得出来ねーョ・・・。
お前の事諦めるなんて・・・・・出来ねーョ!!
To be continued 2005,12,4 up