らしくない
〔 薬屋付近 〕
修兵: あっ・・・、あれ・・・
じゃねーか?
恋次: ん?
本当だ、一人みてーだな。
修兵:
!
あ・・・修兵・・・、恋次も・・・。
修兵: それ、持ってやるョ。
うん、ありがとう〜。
恋次: 今日は一人か?
鳳は・・・一緒じゃねーのか?
うん・・・、今日は「急」だったからね〜。
恋次: そんなに怪我人多いのか?
んー・・・、そーじゃないけど・・・。
修兵: どーしたの?
んー・・・。
宝生さんがね、薬のビン・・・落としちゃってさ・・・。
そんなに、よく使う薬じゃないから
逆に、一ビンしかなかったからね・・・。
全然ないっていうのも、心配でしょ?
だから、買いに来たんだ〜。
恋次: あいつ・・・、ちゃんと役に立ってんのか・・・?
うん、頑張ってるョ。
修兵: 恋次と結婚する為に、頑張ってんだろうな〜。
可愛いじゃねーかョ。
恋次: 何言ってんだョ。
俺は、あいつのお蔭で・・・多大な迷惑を被ってんだョ。
まぁ・・・物じゃねーから、言い方悪いけどな
可愛いって言うんなら、修兵にやるョ。
一泊二日の、温泉旅行も付けてやろーか?
修兵: 丁重に、お断り申し上げます。
恋次のものなんて、いらねーョ。
恋次: よく言うョ。
の事・・・割り込んできたくせに。
修兵:
は、お前のもんじゃねーだろー。
恋次・・・?
宝生さん、何か迷惑かけてるの?
一人じゃ外には出ないから・・・
恋次の所には、行ってないと思うんだけど・・・。
恋次: えっ?
あー、大した事じゃねーけどな。
でも・・・
の所に、ちょっと行き難くなっただろ?
なるだけ、あいつに会わねーようにって・・・
あいつの居場所、確認して・・・さらに、
それでも、出くわさねーように、周囲を警戒して・・・
足音消して、コソコソして・・・悪い事しに来たんじゃねーのにさー
お前の部屋入るまでは、ドキドキもんなんだョ。
修兵: 別に、会ってやりゃーいいじゃねーかョ。
お前が、
に会いたいように
その子だって、恋次に「会いたくて、会いたくて」・・・
ずっと、待ってるんじゃねーのか?
恋次: 冗談じゃねーョ。
俺が、医療所に行った時に、出くわしてみろ、
あいつは、俺が・・・「自分に会いに来た」って思うからなー
とんでもねー事になるョ。
あいつ・・・早く誰か他のヤツ、見つけねーかなー・・・。
こーなると、外出れねーっていうのは、ネックだョなー。
医療所に行くのなんて、怪我人以外じゃ・・・
俺達くらいだもんなー・・・。
修兵: 親睦会に、バンバン出させりゃいいじゃねーかョ。
抜きの親睦会、いっぱい計画させてさー。
恋次: ん?
あー、そーだな〜。
ちょっと時間経っちゃったけど、あいつの歓迎会でも開かせるか。
修兵、親睦会のやつらに
あいつの歓迎会やるように、言っといてくれョ。
修兵: 自分で言えばいいだろー。
恋次: ダメだョ。
俺が、そんな話持ち込んで
もし・・・あいつの耳に「俺が歓迎会やれって言った」
なんて聞こえてみろ・・・
取り返しのつかねー事に、なりかねねーからな。
俺は極力、あいつの周辺には、名前出したくねーんだョ。
お前、俺の援護してくれんだろ?
よろしく頼むョ。
修兵: 都合のいい時だけ、そんな事言って・・・。
でも・・・まぁ・・・困った時はお互い様だからな。
援護してやるョ。
恋次: 悪ぃな。
ヤツが、14番隊じゃなけりゃなー・・・
かなり強くも出れんだけどさー。
俺が、普通に怒る訳に、いかねーからさ。
修兵: 分かったョ。
歓迎会なら、早めの方がいいョなー。
、今週末って、14番隊何か行事あるのか?
今週末は・・・土曜日に全員で大掃除するの。
医療所だからねー、普段から綺麗にはしてるけどさ〜
「全員でやりましょう」って事になってね。
修兵: じゃあ、日曜は空いてるんだな?
うん。
修兵: なら、歓迎会は日曜にやってもらうか。
は、誘わないように言っとくけど・・・
もし、誘われても・・・行く事ねーからな。
恋次:
、日曜日・・・どっか出かけちゃおーぜ。
お前・・・何か用ねーと、断れねーだろー。
修兵: あー、そーだな。
じゃあ、俺と出かけョーぜ。
恋次: 何言ってんだョ。
俺が先に誘ったんだろ!
、俺と出かけョーな。
修兵: 恋次とじゃ、ダメだョ。
は、嘘つけねーからさー・・・
「誰と出かけるんですか?」って聞かれたら
「恋次と」って言っちゃうだろ?
そんなのが、あの子の耳にでも入ったら・・・
歓迎会どころじゃ、なくなっちまうだろー。
恋次は、おとなしくしてるんだな。
、日曜日迎えに行くからな、二人でどっか行こーな。
恋次: じゃあ・・・三人でいいョ・・・。
には、お前と出かけるって事にしといて
お前が、迎えに行って、連れ出してくればいいだろ?
その後は、三人で出かけるんだからな。
修兵: たまには譲れョ。
恋次: 嫌だね。
修兵: しょーがねーなぁーー。
恋次: 何が「しょーがねー」だョ。
俺が言いたいくらいだョ。
あの女・・・早く誰かとくっ付かねーかなー・・・。
鳳がなぁ・・・、もうちょっと、頑張ってくれるといいんだけどなー。
案内だとか、そーいう俺が頼んだ事は、やってくれんだけど・・・
その先の、押しがねーんだョなぁー・・・。
修兵: そりゃそーだろー。
別に、好きな訳じゃねーんだからさー。
まぁ、親睦会の中で、あの子の事を好きになってくれる
「奇特なお方」を、ゆっくり待つんだな。
、日曜日は俺と出かける事になったからな。
後で、二人で何処行くか決めョーな。
もし、歓迎会に誘われたら
「日曜は、俺とデートする」って言うんだぞ。
恋次:
、デートじゃねーからな。
本意じゃねーけど、修兵と出かける事になった、って言うんだぞ。
え・・・・・・。
修兵: 恋次・・・・・・、悪足掻きはよせョ。
まぁ、あの子が恋次の事、好きでいる限り
俺のが、断然有利だからなー。
、恋次は、医療所行き難いらしいから
その分、俺がいっぱい行ってやるからな。
毎日行っちゃおーかな〜〜。
医療所で、仲良くしョーな〜。
恋次: 修兵ーーー!
修兵: 何だョ。
あ、そーだ。
土曜日、大掃除なんだョな。
俺、手伝いに行ってやるョ。
の部屋、二人で掃除しョーぜ。
恋次: ダメだョ、そんなの!
修兵: 何がダメなんだョ。
掃除手伝うんだぞ、いい事じゃねーかョ。
恋次も来るか? 来れねーョなー。
あの子に見つかったら最後、べったりくっ付かれて終わりだもんな。
恋次: 俺も行くョ。
修兵: 無理すんなって。
恋次: 無理なんかじゃねーョ。
鳳誘って、あの女には・・・鳳を、ずっとくっ付けさせとけばいいんだョ。
一番面倒くせー所の掃除、あの二人にやらせる事にしてさ
それが終わったら、何か買い物頼んで
ずっと帰って来させねーようにするとかさ。
、俺も手伝いに行ってやるからな。
修兵は、やる気満々みてーだから、建物の外回りでもやらせて
俺と
は・・・
の医務室と、
の部屋を、掃除しョーな。
あっ!!!
恋次: 何だョ?
宝生さんだ・・・。
恋次: えっ!?
う・嘘だろーー???
修兵: 本当だ、こっち向かって来るぞ。
恋次: え・・・・・・、お・俺・・・どーしョ〜・・・・・。
修兵: もう、見つかってるョ。
手、振ってんじゃねーかョ。
恋次: 何であいつが、こんな所にいるんだョ・・・。
一人じゃ外・・・出れねーんじゃなかったのか・・・?
宝生: 恋次〜〜〜。
久しぶりだね〜。
恋次・・・中々来てくれないんだもん・・・寂しかったョ・・・。
恋次: 「恋次」じゃねーって言ってんだろ!
今度「恋次」って言ったら、養成所に送り返すぞ。
宝生さん・・・どーしたの?
一人で外出ちゃ、危ないョ。
宝生:
副隊長を、迎えに来たんですョ。
だって・・・私がビン・・・割っちゃったんだもん・・・。
本当なら、私が薬屋行かなきゃならないのに・・・。
ありがとう。
でも、一人で出歩かないでね、何かあったら大変だから・・・。
宝生: はい・・・。
でも、そんなに危険だとは、思えないんですけどね〜。
副隊長だって、一人で薬屋行ってるんだし・・・。
まぁ・・・私は、副官章着けてるからさ・・・
少しは、抑止力になるし・・・。
そんなに、危険がいっぱいって訳じゃないんだけどさぁ
もし、何かに巻き込まれちゃったら・・・
私達じゃ・・・どーにもならないから・・・。
命だって・・・落としかねないんだョ・・・。
だから、一人じゃ外に出ないでね。
宝生: はい・・・。
でも、外に出ると・・・
恋次・・・じゃなくて、阿散井副隊長に会えるチャンスもあるし・・・。
もっと、外に出たいなぁ〜。
阿散井副隊長、今度何処かに連れてって下さいョ。
あっ、これから阿散井副隊長の仕事場・・・連れてって下さい。
恋次が、どんな所で仕事してるのか、見てみたいなぁ〜。
恋次: 今、何て言った!
宝生: えっ?
あー、「恋次」ですョ。
独り言の時は、いいじゃないですか。
心の中ではいつも「恋次、恋次、恋次」って、思ってるんですから。
大体ですね〜、
そんなに恥ずかしがらなくたって、いいんじゃないですか?
両想いなんだし。
恋人宣言でも、しちゃいましょうか?
そーすれば、皆の前でも「恋次」でいいし・・・
手つないだり、腕組んだり・・・いろいろ出来るし。
今度皆に、私の事紹介して下さいね。
俺の「彼女」・・・「恋人」・・・「女」・・・
「俺の女」がいいですね〜。
恥ずかしがってないで、お願いしますョ。
修兵: 強烈だな・・・。
恋次: だろ?
宝生: えーーっと・・・檜佐木副隊長・・・でしたョね〜。
修兵: あぁ。
宝生: 檜佐木副隊長・・・
副隊長の事、送ってってあげて下さいね。
阿散井副隊長は、私と居たいみたいなので
これから二人で、阿散井副隊長の仕事場に行ってきますから。
恋次: お前、いい加減にしろョな。
俺は、お前の事なんて「好きじゃねー」ってはっきり言ってんだろ。
「お前と居たい?」 笑わせんな。
今現在、俺が一番会いたくねーのが、お前なんだョ。
お前の顔なんて、見たくもねーョ。
さっさと一人で帰れ!
恋次・・・・・ごめんね・・・・・。
私、宝生さんと帰るから・・・。
修兵・・・荷物ありがとう・・・、もういいからかして・・・。
修兵: いいョ。
俺が、送ってってやるョ。
恋次: 修兵・・・・・・・・。
悪いけど、その女・・・送ってやってくんねーか・・・、悪ぃ・・・。
修兵: え・・・・・・。
分かったョ。
ほら、お前・・・帰るぞ。
宝生: え・・・でも・・・私は、阿散井副隊長と・・・・・・。
修兵: 恋次は、機嫌悪いから止めとけ。
これ以上怒らせたら、本当に養成所に送り返されるぞ。
まぁ、聞く耳持たねーだろうけど、一応俺からの忠告な。
酷なようだけど・・・
お前の気持ちは、恋次には届かねーョ。
誰か他のヤツ・・・探すんだな。
ここには「いい男」、他にもいっぱい居るからさ。
恋次なんて止めとけ。
それが、お前の為だョ。
宝生: どーいう事ですか?
私は、阿散井副隊長の事が、好きなんです。
あなたに「そんな事」言われる筋合いありませんョ。
私が、誰を好きになろうと、勝手じゃないですか。
それに恋次・・・阿散井副隊長だって・・・きっと私の事・・・・・・。
修兵: そーなんだけどさー
でも、あえて言ってんだョ。
恋次は止めとけ、お前の手の届く相手じゃねーョ。
恋次は・・・
お前じゃねーヤツの事・・・好きなんだからさ。
宝生: そんなはず・・・ないもん・・・。
修兵: まぁ・・・徐々に分かってくるョ。
帰ろう。
宝生: はい・・・・・・。
・
・
・
・・・・・、ごめんな・・・。
ちょっと・・・言い過ぎたかもしんねーな・・・。
お前んとこの子だと、加減が分かんねーんだョなー・・・。
でも・・・
あいつに限っては、きつく言わねーと、ダメだと思うんだョ。
うん・・・、恋次・・・ごめんね・・・。
私が・・・ちゃんと注意出来ればいいんだけど・・・・・・。
医療の事だと「はい、はい」って言って、よく従ってくれるし
嫌がらずに、何でもやってくれるんだけど・・・。
恋次の事となると・・・
私の言う事なんて、全く聞いてくれなくて・・・。
まぁ・・・最初から分かってた事だからな。
そのうち、収まんだろ。
は、気にしなくていいからな。
親睦会にでも、いっぱい出りゃー、気の合うヤツだって出来るだろうし。
鳳でもいいしなー。
もう少し、鳳にも頑張ってもらわなきゃな。
鳳君?
あぁ。
俺が思うに、鳳が一番いいと思うんだョな〜。
あの女の事、好きじゃねーって言っても、
の部下だしな。
変なヤツとくっ付ける訳には、いかねーだろー。
鳳は、変なヤツじゃねーしな。
あいつも、鳳の事「悪くない」って言ってるし。
それに・・・
鳳が、あいつとくっ付いてくれれば・・・
俺には、言う事なし!だからなー。
一石二鳥・・・いや、それ以上の価値あるもんな。
でもね〜・・・
そー上手くは、いかないんじゃないの・・・?
宝生さんは、とにかく恋次が好きだし。
私にまでね〜・・・
「
副隊長が、いくら阿散井副隊長の事好きでも、無駄ですョ」とか
「
副隊長は、早く教官と結婚して下さいね。
14番隊副隊長は、私がちゃんと引き受けますから
何も心配いりませんョ」
なんて、言ってくるしさー。
恋次の事が、好きで、好きで、たまらないんだろーね〜。
そんなに好きになれる人がいて・・・
何か、ちょっぴり羨ましいなぁ〜って思っちゃうョ。
まぁ・・・恋次には、迷惑な事なんだろうけどさ・・・。
恋次もさぁ〜・・・
好きな人の事・・・凄く好きなんだョね〜・・・。
だったら、宝生さんの気持ちも・・・少しは分かるでしょ?
え・・・・・・。
あいつと、俺じゃ・・・・・・全然違うだろー・・・。
同じなんじゃないの?
すご〜〜く好きなんでしょ?
え・・・・・・。
まぁ・・・・・好きだけどさー・・・・・。
でも、俺は・・・あんなんじゃねーぞ。
大体・・・・・・
相手に「俺が好きだ」って・・・思われてもいねーしな〜・・・。
えーっ? そーなの?
恋次・・・、ダメだョ、そんなんじゃ。
相手から、告白してくるの待ってるの?
そんなの、恋次らしくないョ。
まぁ・・・恋次の事好きな人って・・・
積極的な人、多いみたいだけどさー・・・。
そんな感じの人じゃ、ないんでしょ?
お前に、どーこー言われたくねーんだけどさ〜・・・。
どんな感じかって言ったら・・・
「お前そのもの」って感じだョ。
私みたいな感じ・・・?
どんな感じなのかなぁ〜・・・?
いつも、恋次が私に言ってるのって・・・・・・
「女らしくない」とか・・・
「可愛くない」とか・・・・・・「鈍い」・・・だョね〜・・・。
恋次・・・、嘘ついてるんだ・・・。
何が?
だって・・・
「女らしくなくて、可愛くなくて、鈍い、人」なんて・・・
好きな訳ないでしょ〜?
あ・・・、私・・・聞き間違えたんだ・・・ごめんね・・・。
私とは「正反対な人」って言ったんだョね、きっと・・・。
「私そのもの」って聞こえちゃったョ・・・。
何で、そんな風に聞こえちゃったんだろ〜・・・・・・。
俺が、そー言ったからだろ?
「お前そのもの」って。
え・・・・・・。
それって・・・どーいう意味なの?
どーいう意味って・・・。
あー、言っとくけどなー
物の弾みで「女らしくねー」とか「可愛くねー」って、
言ったかもしんねーけどな〜・・・
それは、本心じゃねーからな。
まぁ・・・女らしさは・・・多分に欠けるところは、あるけどな・・・。
でも俺は・・・
の事・・・可愛いって、思ってるからさ。
え・・・・・・。
そー言えば・・・前に言ってたョね。
可愛いにもいろいろあって・・・
私の場合は、小さいから可愛く思えるって。
あー、じゃあ・・・「小さい人」って事なんだ、そーでしょ?
見た目で言えば、私そのものって事になるもんね〜。
え・・・、まぁいいョ、それで。
ふ〜〜〜ん。
な・何だョ・・・。
恋次も、好きな人の前だと、モジモジしちゃうのかなぁ〜って思って。
きっと・・・その人には、すご〜く優しいんだろうね〜、恋次。
私と居る時とは、全然違くてさ〜。
声とかも、違っちゃってたりする?
優し〜〜い、恋次かぁ〜・・・。
ちょっと、想像つかないけどね〜。
俺は・・・優しくねーか?
俺には・・・これが精一杯なんだョ・・・・・・。
えっ?
は・・・もっと優しくされてーのか・・・?
でも・・・俺って・・・こんなもんなんだョ・・・。
俺の、ありのままの優しさは・・・これが限界なんだョ・・・。
これ以上は・・・作りもんになっちまう・・・。
俺じゃ・・・なくなっちまうョ・・・・・・。
恋次・・・、言ってる事が・・・よく分かんないけど・・・。
恋次は、優しいョ。
怖いところも、あるけど・・・でも、優しさは凄く感じるョ。
でも、ホラッ・・・恋次って、やっぱり怖いでしょ・・・?
その恋次がさぁ〜・・・
きっと、凄く優しくなっちゃうんだろうなぁ〜って思ってさ。
だから・・・
俺は・・・最高に優しくて、こんなもんなんだョ・・・。
俺が、一番優しくしてるのって・・・
なんだからさぁ・・・。
えっ? あ、そーか。
恋次が優し過ぎたり、デレデレしてたら、イメージ崩れちゃうもんね。
相手にまだ「好き」とか、言ってないんだっけ・・・。
じゃあねー・・・
変に優しいよりは・・・
ちょっと怖めで、かっこいい副隊長の方が、いいもんね〜。
あー、恋次・・・
送ってくれるの、もうこの辺でいいョ。
あんまり、医療所の近くまで行っちゃうと
また、宝生さんに会っちゃうかもしれないでしょ?
え・・・。
まぁ・・・会わねーにこした事ねーけどな・・・でも
別に、会っても構わねーョ。
俺が、コソコソ逃げ隠れする必要、ねーんだからさー。
俺は、どんなに強ぇー相手からでも、お前守るって決めてんのに
あいつに会いたくねーからって
の事ほっぽり出して、帰ったりする訳ねーだろ。
あっ、あいつにさー・・・、言ってもいいか?
何を?
俺が、好きなヤツの事。
俺は、そいつが好きで、そいつの事しか、頭にねーって。
それは、恋次が言いたければ、言えば?
そーか?
じゃあー・・・
あいつに、諦めてもらいてーからさー
ちょっと、誇張して言ってもいいか?
誇張・・・って、嘘って事?
まぁ・・・宝生さんにだけ、言うなら・・・いいんじゃないの?
どんな事言うの?
ん?
俺は、
の事が好きで・・・
も俺に惚れてるって。
え・・・・・・・・・。
恋次さぁ・・・・・・・・
それじゃ・・・最初から全部「嘘」じゃない・・・。
真実味ないョ・・・。
本当に好きな人、いるんだからさ〜・・・
その人の名前言った方が、いいと思うけど・・・。
だから、本当の事言ってんだろ。
まぁ・・・後半は・・・「今はまだ」だけどな・・・。
いいョなー、あいつに言っても。
え・・・、それじゃ宝生さん・・・信じないョ・・・。
後半部分は、信じるかもしれないけどさぁ・・・
今でも・・・そー思ってるところ、あるみたいだし・・・。
あっ、そーか。
本当の人の名前言っちゃったら・・・
宝生さん、その人の所に、行っちゃうかもしれないもんね〜・・・。
やっぱり、恋次は優しいね〜。
その人に、迷惑かからないようにと・・・あと・・・
宝生さんの事まで、考えてくれてるんだ。
ハ?
恋次の好きな人は、そんな事しないと思うけど・・・。
宝生さんが、文句なんか言いに行っちゃったらさー・・・
きっと、周りに居る人達・・・気分害して・・・
もしかしたら、宝生さんに暴力振るうかもしれないって・・・
そー、思ってくれたんでしょ?
私も、勘違いされた事・・・あるもんね〜。
そーならないようにって・・・
そー思ってくれたんでしょ? 恋次・・・ありがとう〜。
なら、いいョ。
相手が「私」って言っても。
いいけどさぁ〜・・・、多分・・・宝生さん、信じないと思うけど。
何だかなぁ〜・・・・・・。
俺は、本当の事言ってるのに・・・
何で、お前とヤツだけは・・・信じねーんだョ。
訳、分かんねーョなーー。
まぁ、とにかく・・・俺は言うからな!
「
の事が好きだ」って。
うん。
「
の事が、大好きだ」って。
うん。
「
は、俺の全てで、
なしじゃ、生きてけねー」って。
・・・・・・うん・・・・・・・。
「
と俺は、愛し合ってるから、誰にも邪魔は、出来ねー」って!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん。
反論されねーと、気分いいなぁ〜。
あのさぁ〜・・・
あんまり、大法螺吹かない方が・・・いいと思うけど・・・。
分かってるョ。
俺の気持ちの方は、全部本心ありのままに言っとくからさ。
( 医療所前 )
あ・・・、中から宝生さんの声が聞こえる・・・。
え・・・。
やっぱり・・・会いたくはねーからな・・・、今日はここで帰るョ。
うん。
じゃあな。
あ・・・、その前に・・・。
・・・、俺はお前が好きだョ。
告白は・・・してねーんじゃなくて・・・
通じてねーんだョ・・・・・・お前に・・・。
俺らしくねーってか・・・・・・でもな・・・・・
俺は本来・・・
こんなに「好きだ」とか「可愛い」なんて、口にする男じゃねーんだぞ。
その俺に・・・・・・
何回、言わせりゃ気が済むんだョ。
でもなぁ〜・・・
「好きなもんは、好き」で「可愛いもんは、可愛い」んだョな。
全然、嫌じゃねーョ。
の事・・・「好きだ」って言うの・・・。
俺は・・・
好きなんだョ・・・、大好きなんだョ。
可愛い・・・可愛い
の事が・・・さ。
fin 2005,12,28 up
あとがき
宝生さん(オリジナル)から逃れるのは・・・大変そうですね。
「好き」って言っても信じない人と
「好きじゃない」って言っても、信じない人に挟まれ
恋次の苦悩は・・・まだまだ続きそうです(笑)
長文、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
お時間ありましたら、また遊びに来て下さいませ。