初詣



               〔 14番隊医療所 〕


               ( ガラガラ 、修兵が中に入った )


           宝生: あっ、檜佐木副隊長、あけましておめでとうございます。


           修兵: あぁ・・・、おめでとう・・・。
               お前、おめかししちゃって・・・どっか行くのか?


           宝生: はい。
               檜佐木副隊長と一緒に、初詣に。


           修兵: えーー!!??
               何だョ、それ・・・?
               俺は、 と出かけるんだぞ。


           宝生: はい、だから・・・3人で。
                副隊長が、一緒に行ってもいいって、言ってくれたので。
               恋次がいないのは、残念だけど・・・
               でも・・・
               もしかしたら、初詣に行けば、会えるかもしれないし。


           修兵: お前は、ダメだョ。
               あー、それから・・・「恋次」って言わねー方がいいぞ。
               恋次、お前にそー呼ばれるの、凄く嫌がってるからさ。


           宝生: 恋次が居ない時は「恋次」でいいんです。
               それよりも・・・・・・
               「ダメ」って・・・何ですか・・・?


           修兵: え・・・、だから・・・・・・
               お前を、連れてく訳には、いかねーんだョ。
               悪いけどなー、今日は勘弁してくれ。


           宝生: そんな・・・・・・。
               折角・・・晴着まで着たのに・・・・・・。


           修兵: 悪いな。



                あ、修兵〜。早かったね。

                あ、そうだ。
                修兵、あけましておめでとうございます。
                今年も、よろしくお願いします。


           修兵: ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



                修兵?


           修兵: ・・・その格好・・・・・・。



                えっ?
                あー・・・、似合わないョね〜・・・。
                凄く変かなぁ〜・・・。
                もう・・・着ちゃったから、今日は・・・こんな格好で・・・
                我慢してね・・・。

                皆がさぁ・・・
                晴着・・・着ろ・着ろって・・・うるさくてさー・・・。
                無理矢理着せられちゃって・・・。

                どーしても嫌なら、待っててくれたら、着替えてくるけど。



           修兵: 似合ってるョ・・・。
               凄く・・・似合ってるョ・・・。



                そーかなぁ〜・・・。


           修兵: あぁ。
               
               綺麗だョ、



                ありがとう・・・、お世辞でも嬉しいョ。
                それとも・・・・・・からかわれてるのかな・・・?



           修兵: からかってなんてねーョ。

               綺麗だョ、惚れ直した。



           宝生:  副隊長〜・・・
               檜佐木副隊長が・・・私は、ダメだって・・・。
               連れてってくれないって、言うんですョー・・・。

               檜佐木副隊長って・・・私には、意地悪な事ばっかり言って・・・。
               「恋次は諦めろ」・・・とか・・・。
               酷いですョ・・・。



           修兵: 別に、意地悪してる訳じゃねーョ。
               ただ、今日はなぁ〜・・・・、ちょっと・・・・・・。



                修兵・・・、ダメなの?
                宝生さんも、出かけたがってるし・・・
                恋次いないから、いいと思って・・・。

                どーしてもダメなら・・・
                私・・・宝生さんと二人で、初詣行ってくるョ。
                宝生さんおいて行くの・・・可哀そうだもん・・・。


           宝生: そーしましょ〜、 副隊長。
               二人で行きましょうョ。


           修兵: お前、ちょっと席外せョ。
               少しでいいから、あっち行ってろ。


           宝生: え・・・・・・。
               分かりました。

               ( 宝生が、その場から去った )




           修兵:  ・・・、あのなぁ〜・・・。

               実は恋次 ・・・この先の所で、待ってるんだョ。
               今日は最初から、俺と恋次と の3人で、初詣行く事になっててさ〜。

               だから・・・あの子は、まずいんだョ・・・。



                えっ? そーなの?
                私、てっきり修兵と二人で行くのかと、思ってた・・・。
                私・・・ちゃんと聞いてたと思うんだけど・・・
                聞き落としちゃったのかなぁ〜・・・。


           修兵: いや・・・そーじゃなくて・・・。
               最初から「恋次も一緒」って言っちゃうとさぁ〜・・・
                ・・・言っちゃうだろ? あの子に・・・。


                え・・・、言わないョー。
                恋次が困ってるの・・・知ってるもん。


           修兵: そーか?
               あの子が、今みたいに「一緒に行きたい」って言ってきたら・・・
               何て言うんだョ?


                え・・・・・・
                「恋次も一緒だからダメ」って。


           修兵: 言っちゃうだろ?

               だから には、俺と二人で行くって事に、してあったんだョ。
               今日はさぁ〜・・・
               あの子は、断れョ。 頼むからさー。

               後で、鳳に頼んでおいてやるョ。
               「明日あの子誘って、初詣行ってくれ」ってさ。
               だから今日は・・・あの子は、勘弁してくれョ。



                えー・・・、でも・・・やっぱり、可哀そうだョ・・・。
                宝生さんおいて、私一人だけ出かけるなんて・・・出来ないョ。
                じゃあ今日は・・・初詣行くの止めとくョ。


           修兵: え・・・・・・。


                私達って・・・あんまり外、出歩けないでしょ・・・?
                修兵には、分かんないと思うけど・・・
                何処かに出かけるっていうの・・・皆、凄く楽しみにしてるの。
                それがたとえ・・・すぐ近くでもね。

                まして今日は、初詣でしょ?
                宝生さんも、晴着まで着てさ〜・・・楽しみにしてるのに・・・。
                宝生さんはダメで、私だけ出かけるなんて・・・
                とても出来ないョ・・・。

                まぁ・・・
                私が最初に、宝生さん断らなかったのが、いけないんだけどね。
                修兵なら・・・「いい」って言ってくれると思ったからさ・・・。



           修兵:  ・・・。

               じゃあ、4人で行くか!



                え・・・でも、恋次が・・・。


           修兵: 少し位は、我慢してもらおーぜ。
               憎まれてるとか、嫌われてるんじゃなくて
               「好かれてる」だけなんだからさ〜。
               大した問題じゃねーョ。

               それに、多分恋次も・・・
               あの子が一緒だからって、初詣行かねーよりは
               一緒でも・・・ と初詣・・・行きたいはずだからさ。

               恋次になんて、見せたくねーけど・・・
               でも・・・ の晴着姿見れば・・・
               あの子の事なんて、気にもなんねーョ。

               後は、あの二人の問題だからな。
               恋次が、逃げててもしょーがねーし
               俺と が気にしてても、しょーがねーんだョ。



                本当に大丈夫かなぁ〜・・・。
                恋次が、本気で怒っちゃうと怖いし・・・。

                修兵が言うように・・・
                宝生さんは、ただ、恋次の事が好きなだけなのに・・・。
                まぁ・・・ちょっと「度」が過ぎてるんだけどさ〜・・・。

                好きだってだけで・・・
                あんまり怒られちゃうのも・・・可哀そうだしなぁ〜・・・。


           修兵: しょーがねーョ。
               そーいう恋次を、好きになったんだからさー。

               怒られたり、怖いのが嫌なら
               さっさと恋次なんて、止めちゃえばいいだけの事だろ?

               なるようにしか、ならねーって。
               どー転んだって・・・
               恋次は、あの子の事なんて、好きにはならねーんだしさ。



                うん・・・。


           宝生:  副隊長・・・あの〜・・・どーなりましたか?


           修兵: お前も、連れてってやるョ。


           宝生: え・・・、 副隊長・・・。
               二人で・・・行きましょうョ・・・。
               私・・・檜佐木副隊長・・・ちょっと苦手っていうか・・・。
               私にだけ、意地悪な気がするし・・・。


           修兵: 何だと!


                あ・・・、修兵・・・ごめんね・・・。

                宝生さん・・・
                修兵はね〜、宝生さんの為を思って、いろいろ言ってくれてるんだョ。
                意地悪なんかじゃないョ。
                凄く優しい人なんだからね。


           修兵:  ・・・・・・・。

               そこの女、はっきり言っておくけどなー
               お前達二人だけでは、行かせらんねーんだョ。

               お前に何があろうと、俺には知ったこっちゃねーけどな。
               でも・・・
                に、何かあったら大変だからな。

               まぁ・・・いつも可愛いけどさー・・・でも・・・
               今日の は・・・一段と可愛いっていうか・・・綺麗だろ。
               お前達だけで、出歩いたら・・・
               絶対、言い寄ってくるヤツが、いるだろうからな。
               あー、お前じゃねーぞ。 にな。

               だから、絶対二人でなんて、行かせる訳にはいかねーんだョ。


           宝生: 檜佐木副隊長・・・、やっぱりそーだったんですね・・・。


           修兵: えっ? 何が?


           宝生: 私が可愛いから、心配なんですね。
               それならそうと、はっきり言ってくれればいいのに。
               まるで子供みたいですョ。
               気があるからって、意地悪するなんて。


           修兵: 気があるって・・・・・・。
               やめてくれョなーー!
               冗談じゃねーョ!!



                宝生さん・・・。
                修兵も恋次も・・・
                私達が弱いから、優しくしたり、助けてくれてるだけなの。
                別に、特別な感情なんて、ないんだョ。

                勘違いしちゃ・・・ダメだョ。
                修兵も恋次も・・・
                私達には、手の届かない・・・凄く遠い・・・存在なんだからさ〜。


                それでね・・・・・・
                これから、初詣に連れてってもらうんだけどさ〜・・・。
                恋次もさ〜・・・・・・
                一緒に行ってくれるんだって・・・。



           宝生: えっ? 本当ですか?

               やっぱり恋次・・・
               私が行く事になったから・・・行ってくれるんですョね〜。

               恋次と私は・・・遠い存在とかそんなの、関係ないんですョ。
               初めから、結ばれる運命にあるんですから〜。



                宝生さん・・・
                だからね・・・それは、違うと思うの・・・。

                恋次は、宝生さんと知り合う前から、心に決めた人がいるんだから。
                その人以外は、目に入らないみたいだョ。
                恋次は、宝生さんじゃなくて・・・
                その人の事が、凄く好きなんだからさ〜。


           宝生: 私と出会って、変わったんですョ。
               恋次の一番は、私なんですから。
                副隊長は、気にかけてくれなくても、いいですからね。


           修兵: あのなぁー
               言っとくけど、あんまり恋次・・・怒らせるなョなー。
               正月から、恋次の怒鳴り声なんて、聞きたくねーョ。
               「恋次」なんて、絶対呼ぶんじゃねーぞ。


           宝生: 大丈夫ですョ。
               恋次は、私と会いたいに、決まってるんですから。
               怒ったりするのも、恥ずかしがってるだけなんですョ。

               で・・・
               恋次は、何処に居るんですか?
               来てくれるんですか?


               ( ガラガラ 医療所の戸が開いた )


           恋次:  修兵〜、遅せー・・・・・・・・ョ


           宝生: ワァー、恋次〜。
               やっぱり、来てくれたんですね〜。

               ( 宝生が、恋次に抱きついた )

           宝生: 恋次〜。
               あけましておめでと〜。
               今年も、よろしくお願いします。

               じゃあ、早く行きましょう〜、初詣。


           恋次:  えっ・・・?


           修兵: そーいう事だから、我慢しろョな。


                恋次・・・ごめんなさい・・・・・・。
                私がね・・・「いい」って言っちゃったの・・・。
                恋次も一緒だとは、思わなかったから・・・。


           恋次:   ・・・・・・、綺麗・・・だな・・・・・・。

                オイ、お前・・・、離れろョ。
                俺に、近づくんじゃねーぞ!


           宝生: え・・・恋次・・・、折角会えたのに・・・。


           恋次:  今、何て言った!? えっ!!??


           宝生: ・・・・・・阿散井副隊長・・・・・・。


           恋次:  早く離せョ。
                出来れば、手荒に扱いたくは、ねーんだから。


               ( 宝生が、恋次から離れた )


                恋次、ごめんなさい・・・。

               (  が、頭を下げた )


           恋次:  頭上げろョ。
                そんな事、どーでもいいョ。
                顔・・・ちゃんと見せてくれョ・・・。


                えっ?

               (  が、恋次を見た )


           恋次:   ・・・・・・、綺麗だョ・・・・・・。


                えっ?
                あー、着物がね。
                これ、綺麗だョね〜。
                私なんかが着たんじゃ、勿体無いョね〜。


           恋次:  誰が、着物って言ったんだョ。
                俺は、 が綺麗だって言ったんだぞ。
                着物より・・・ のが綺麗だョ・・・。


                恋次・・・ありがとう。
                社交辞令でも、嬉しいョ。

                正直なところは・・・着物に、大幅に負けちゃってるもんね、私。
                もっと綺麗な人が着れば、この着物も、引き立つんだろうけどね・・・。


           恋次:  そんな事ねーョ。
                俺は、着物単品でなんて、目に入ってねーもん。
                その着物を着た が、綺麗なんじゃねーかョ。
                究極的に言えば、着物なんて、何でもいいんだョ。
                綺麗なのは、 なんだからさ。


           宝生: 阿散井副隊長?


           恋次:  何だョ。
                近寄るなって、言ってんだろ。


           宝生:  副隊長に、そんなに気を遣わなくてもいいですから
               私を見て下さいョ。
               私も晴着・・・着てるんですョ、似合うでしょ?


           恋次:  ん?
                着物は、綺麗だョな、いい着物だョ。
                着物って、それだけで綺麗だからいいョな、正月らしいしな。


                恋次・・・。
                ちょっとお願いがあるんだけど・・・。


           恋次:  何だョ。

                あのさぁ〜・・・、お正月だしさぁ〜・・・
                あんまり強く、宝生さんの事・・・怒らないでくれる?
                今日くらい・・・大目に見てあげてョ・・・。


           恋次:  え・・・でもなぁ〜・・・
                そんな事したら、逆にあいつには、良くねーぞ。
                 の頼みでも、それは聞けねーョ。

                好きじゃねーもんは、好きじゃねーんだから、はっきりけじめ付けるョ。
                こればっかりは・・・しょーがねーョ。


                じゃあ行くか。
               
                お前は、俺に近寄るな、いいな。


           宝生: え・・・・・・、阿散井副隊長・・・・・・。

                          ・
                          ・
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                          ・

               〔 神社 〕


           修兵: さてと、お参りも済んだし・・・
               そこの茶店で、少し休むか。


           恋次:  そーだな、団子でも食おーぜ。


           宝生: あ、阿散井副隊長・・・。

           
           恋次:  ん?


           宝生: ここって、「縁結び」の神様もいるって、聞いたんですけど・・・。
               あ、あそこですョ。
               ホラ、皆カップルで、お参りしてるし。
               二人並んでお参りすると「効果大」だって聞いたんで・・・。
               行きましょうョ。


           恋次:  え・・・、お前とは、いいョ。
                「縁切り」なら、喜んで行くけどさー。
                俺は、お前と結ばれる予定は、永遠にねーからさ。
                行きたきゃ、修兵とでも行ってこいョ。
                俺は、 と行くからさ。


           修兵: 何言ってんだョ。
               俺が、 と行ってくるョ。

               正月なんだから、少しはサービスしてやれョ。
               別に、一緒にお参りしたからって
               必ず、結ばれるって訳でもねーしさ。

               隣に並んで、立ってやりゃーいいじゃねーかョ。
               何にもお願いなんて、しなきゃいいだけだろ?


           恋次:  それでも俺は、嫌だね。
                あそこに一緒に立つってだけで、寒気がしてくるョ。
                御免だね。

                 、俺とお参りしョーな。
                俺とお前は、結ばれる運命なんだからさー
                それを、もっと強固なものにしとこーぜ。


               ( 恋次が、 の手を取り、歩き出した )


           修兵: ダメだョ、そんなの。


               ( 修兵が、 の空いてる方の手を取った )


           宝生: 阿散井副隊長・・・
               私も手・・・つないで下さいョ・・・。


           恋次:  俺は、 としか手はつながねーんだョ、悪ぃな。
                手つなぎたきゃ、修兵の方に行けョ。
                あいつなら、喜んで手つないでくれるからさ。


           宝生: 阿散井副隊長・・・・・・・・。



                恋次・・・こんな事したら、可哀そうだョ。
                宝生さんの事、断るにしてもさ・・・
                こんなやり方・・・良くないョ。
                必要以上に傷つける事なんて・・・ないでしょ?


               (  が、恋次とつないでいた手を、振り放した )


           恋次:  え・・・・・・・・・・・・・・・。

                じゃあ・・・俺は、どーしたらいいんだョ。
                別に、この女に見せつける為に、してるんじゃねーョ。

                俺は・・・好きなヤツと、手もつないじゃいけねーのか?
                好きなヤツと一緒に、初詣に来たのに・・・
                一緒にお参りしちゃいけねーっていうのか?

                そんなのあるかョ・・・。
                俺だって、真剣なんだョ・・・。
                口で言う程・・・自信なんてねーんだからさ・・・。



                恋次・・・?
                好きな人・・・来てるの?

                じゃあ、その人の所に行きなョ。
                好きな人と、手つないだり、お参りするのは・・・いいと思うョ。
                それが、宝生さんに見られても、気にする事なんてないョ。

                一緒にお参り、してきなョ。
                願い・・・叶うといいね。



           恋次:  キツイなーー、その言葉・・・。

                正月から、 に苛められて・・・・・・
                何か俺・・・・・・立ち直れねーョ・・・・・・。



                苛めるって・・・?
                私は、応援してるだけだョ・・・?


           修兵:  、もう恋次なんてほっといていいョ。
               早いとこ二人で、お参りしちゃおーぜ。
               俺と が、未来・永遠に結ばれますように、ってさ。


           恋次:  あっ、何だョ、

                俺の手、振り払っておいて・・・
                修兵とは、手つないだままじゃねーかョ。
                早く離せョ。
                離さねーんなら、お前に何て言われようと、俺もまた手つなぐぞ。


           修兵: やめろョ、恋次。
               お前、 が嫌がる事は、しねーんじゃなかったのか?

                は、自分から手離したんだぞ。
               それ以上、やるべきじゃねーョ。


           恋次:  え・・・・・・。


           修兵:  、早くお参りしョーぜ。


           恋次:  ちょっと待てョ!
                 に決めてもらおーぜ、どっちとお参りするか。


           修兵: そんな事、 に決められる訳ねーだろー。
               今日のところは、俺に軍配上がってるんだから、恋次は引っ込んでろョ。


           恋次:  そーはいかねーョ。
                それに・・・・・・
                いつまでも、決めらんねーって訳にも、いかねーだろー。
                いつかは・・・決めてもらわねーとな。


           修兵: まぁ・・・そりゃそーだけどさー・・・。

               でも・・・
               まだ、決めるとかっていう段階には、全然達してねーだろ〜?

               それどころか、恋次なんて・・・
                の、恋愛対象者のすみにも、引っかかってねーじゃねーか。

                には、恋次が「男」には、見えねーんじゃねーのか?
               まぁ、女にも見えねーだろうから・・・
               差し詰め、何だかよく分かんねーけど「親切なお方」ってところかな。
               そんな感じなんだョ。


           恋次:  言いたい事、言いやがって・・・。
                お前だって、大して変わんねーだろー。

                大体、どっからどー見ても、俺は「男」だろ。
                何が「男」には見えねーだョ。

                 、俺は「男」だからな、分かってるョな!



                え・・・・・・?
                恋次・・・・・どーしちゃったの・・・・・・?
                大丈夫?


           恋次:  大丈夫じゃねーョ!

                今日は、決めてもらうからな。

                いいか、
                俺と、修兵・・・どっちとお参りしてーか・・・
                今、思ってる方でいいから、言ってみろ。

                言っとくけどなー、「縁結び」のお参りだからな。
                今、お前が一緒に居たい方・・・言ってくれョ・・・。



                え・・・・・・。


           修兵: どっちでもいいョ。
               好きな方・・・言えョ。


           恋次:  「分かんねー」とか「どっちでもいい」は、ナシだからな。

                別に、この決定が全てって訳じゃねーから、気楽に言えョ。
                今・・・どっちと居てーか・・・・・・。



                え・・・、お参りでしょ?


           修兵: あぁ。


                じゃあ・・・4人ですればいいんじゃない?
                4人で一緒にしちゃ・・・いけないの?


           恋次:  え・・・・・・。
                いけねーって事は・・・ねーけどさー・・・。
                普通は・・・二人でするもんだろ?


           修兵: だから、 には決めらんねーって言っただろ。

               でもなー・・・4人っていうのはなぁ・・・。

               あぁ、2−2って考えれば、いい事か。
               俺と 、恋次とその子、なっ。


           恋次:  ちょっと待てョ・・・。
                やっぱり4人は・・・止めよーぜ。


           修兵: 別にいいじゃねーかョ。
               お参りしたからって、100%結ばれるって訳じゃねーんだからさー。
               それに、恋次が願う相手は・・・その子じゃねーんだろ?


           恋次:  当り前だろ!


           修兵: なら、問題ねーんじゃねーか?


           恋次:  でも、やっぱり・・・嫌な感じがするしな・・・止めとこーぜ。


           修兵: 何だョ、じゃあ・・・お参りしねーのか?


           恋次:  まぁ・・・折角、目の前まで来たんだからなぁ・・・。

                じゃあさー
                最初に、俺と でお参りして
                次に、修兵と でお参りするってのは、どーだ?


           修兵: 俺と が先な。
               それで、いいんじゃねーか?



                恋次・・・・・・4人で・・・お参りしてョ・・・・・・。
                宝生さん・・・元気なくなっちゃってるしさー・・・。

                縁結びの神様じゃさ〜・・・
                私と宝生さんで、お参りしても・・・しょうがないでしょ?

                願う相手は誰であれ・・・
                ここに限っては・・・見た目も・・・気になるしさぁ・・・。
                女同士っていうのもさぁ・・・・・
                結構皆・・・見てるし・・・・・・。


           恋次:  んーー・・・・・・・・。


           修兵: 何がそんなに気になってんだョ。
               ちょっとお参りするだけじゃねーかョ。


           恋次:  そーなんだけどさー・・・。

                ここって・・・正月に一緒に並んでお参りすると
                「かなり効果がある」って、何人もが言ってたんだョ。

                って事はだなー・・・

                もし・・・神様が、間違えて・・・・・・・

                あの女と・・・くっ付けたりしたら・・・・・・・。


           修兵: まぁ、有り得なくもねーけどなー
               そーなったら、そーなっただろ? 諦めろョな。


           恋次:  嫌だョ!


           修兵: いつまでも、駄々こねてんじゃねーョ。


           恋次:  じゃあ・・・
                その女は、修兵の隣な。

                俺と  で、間あけて 修兵とそいつ 。

                で、その後・・・俺と 二人で、お参りする。
                それでいいか? 


           修兵: 最後に、俺ともお参りしてくれョな、



                うん・・・。


           宝生: あ、 副隊長・・・ちょっと・・・。


                ん? 何?


           宝生: あのー・・・
               阿散井副隊長とお参りする時、私と代わってもらえませんか?
               そっと入れ代われば、分かりませんョ。
               「ちょっと長くお参りしましょう」って
               阿散井副隊長に、言っといて下さいね。


                えっ、そんな事したら、恋次凄く怒るョ・・・。


           宝生: でも・・・それしか手がないんです。
               うまく入れ代われば、バレませんョ。


                え・・・・・・・・。


           修兵: ホラ、早くお参りしちゃおーぜ。


           宝生: はい。


           修兵:  何だョ、少し元気出たか?


           宝生: 檜佐木副隊長、この後見る事は・・・絶対口外しないで下さいね。


           修兵: ハァ?


               ( 4人でお参りをした )


           恋次:  よし、じゃあ次は・・・ と俺な。


                あ・あの・・・恋次・・・?


           恋次:  ん?


                あ・あのね・・・・・・・。


           恋次:  何だョ。


                ん・・・
                目・・・つぶってお参りするョね〜・・・?


           恋次:  あぁ。


                あのさぁ・・・・・
                私・・・いっぱい神様に、お願いしたい事あるから・・・・・・
                少し、長くても・・・いい? お参り・・・。

                私だけ長いと、格好悪いから・・・
                恋次もさぁ・・・
                ずっと・・・目・・・つぶっててくれる・・・?


           恋次:  いいけど・・・いっぱいって・・・。
                ここは、縁結びだぞ。
                何をそんなにお願いするんだョ。
                まさか・・・
                好きなヤツ・・・出来たんじゃねーだろーなーー。



                え・・・、そーじゃなくてさぁ・・・。
                縁結びだけどさぁ・・・
                大切な人の事・・・いろいろお願いしてもいいでしょ?

                大切な人が、怪我や病気とかしないで
                いつも最高の状態で、任務につけて・・・そして・・・
                まぁ・・・私と会ってくれるっていうかさぁ・・・・・・。
                いろいろとお願いしたいの・・・。



           恋次:  大切な人って・・・・・・誰だョ・・・。


                え・・・、それは・・・ナイショだョ・・・。


           恋次:  ダメだ。
                隠し事は、許さねー。
                誰だョ、はっきり言ってみろ!



                そんなの・・・言わなくたって、分かるでしょ?

                これから一緒にお参りする人のこと。



           恋次: え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


                恋次、早く。


           恋次:  あ・・・、あぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


               ( お参りの途中、 と宝生が入れ代わり、またもとに戻った )


           恋次:   ・・・? まだか?


                あ・・・、もういいョ。


               ( 恋次が、目をあけた )


                恋次、ありがとう。


           恋次:  え・・・あ・・・いや・・・・・あのなぁ・・・大切な人って・・・・・


           修兵: 恋次、やけに嬉しそうな顔してんじゃねーかョ。
               さては、 の罠にはまったな。
               お参りの前に、何かいい事言われたんだろ〜?
               あれで、気付かねーんだもんな。


           恋次:  えっ? 気付かねーって・・・?


                あ・・・、れ・恋次・・・?


           恋次:  ん?


                え・えっと・・・・・・・
                あー・・・、お守り・・・、一緒に買おうね・・・。
                私が、恋次のも買うから・・・受け取ってね・・・。


           恋次:  あぁ。
                 ・・・・・・、何か・・・優し過ぎねーか?


                え・・・・、そんな事ないでしょ・・・?
                大切な人に、優しくしちゃ・・・いけないの?


           恋次:  え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


           修兵: じゃあ、 ・・・、俺とお参りしョーぜ。


                あ・・・・・・、うん・・・・・・。


               (  が、修兵の傍に行った )


           修兵: お前もよくやるョなーー。
               バレたら、ただじゃ済まねーぞ。


                修兵・・・・・・・・・・・。


           修兵: 黙っててやるョ。
               恋次にとっても「知らぬが仏」だもんな。


                ありがとう。


           修兵: いいって。
               じゃあ、俺達は・・・真面目にお参りするか。
                が、俺のものになりますように!って。

                                                                         fin                     2006,1,9 up

 

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あとがき

恋次・・・ごめんなさい〜〜。
こんなこと・・・するつもりじゃなかったんですョ〜。
でも・・・書いてて・・・、こんな展開もアリかな?なんて思っちゃいまして・・・。

「初詣」という、神聖な場所で・・・こんな事しちゃ、いけませんョね・・・。(反省)
でもですね・・・ヒロインちゃんが言った
大切な人 = 恋次
は、本当の事ですからね〜。許してあげてね〜(笑)

長文、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
お時間ありましたら、また、遊びに来て下さいませ。