試飲
〔 恋次の副官室 〕
( コンコン )
ですけど。
入れョ。
(
が、中に入った )
何だョ、随分荷物多いなぁー。
買い物の、帰りか?
えっ?
あー、これはね・・・新しい「薬湯」なの。
病気や、ケガ用じゃなくてねー、精神面って言うのかなぁ〜・・・
気持ちを、リラックスさせたりとかね。
最近、ストレスたまってる人って・・・多いでしょ?
だからね〜、いろいろ試してみようと思ってさ。
ふ〜〜ん、お前もいろいろ大変だなー。
重そうだし、後で俺が、一緒に持って行ってやるョ。
えっ?
あー・・・帰りはね〜・・・殆どなくなるから、軽いと思うョ。
えっ?
なくなるって・・・?
恋次が飲むから。
えっ???
どの薬、採用するかさぁー、決めなきゃならないでしょ?
だから、何人かに協力してもらって、試飲してもらおうと思ってね。
試飲って・・・・・・
「茶」や「酒」じゃねーんだぞ・・・。
「薬」だろ?
そーだけど・・・。
この類の薬湯って・・・
凄く苦かったり・・・とにかく不味いんだョね・・・。
だからさー・・・
何人かに飲んでもらって、どーしても飲むに耐えないのは
没にしようと思ってさ。
とても飲めないような、不味いのを処方されても・・・
患者さん、困るでしょ?
そりゃ、そーだけど・・・。
そんなに不味いの・・・俺に飲めっていうのか?
それに・・・俺は、心も体も「すこぶる健康」だぞ。
俺が飲んだって、薬の効き目なんて、分かんねーじゃねーかョ。
大体、何種類あるんだョ・・・。
そんなに沢山の種類の薬・・・一度に飲んだら・・・
俺が、おかしくなっちまうじゃねーかョ。
お前・・・俺、殺す気か?
じゃあ、いいョ・・・。
誰か、他の人に頼むから。
お忙しいところ、失礼しました。
ちょ・ちょっと待てョ!
他の人って・・・誰か、当てあるのか?
そんなの、恋次には関係ないでしょ?
でも・・・断られたのって・・・私だけだもん・・・・・。
うちの子達皆・・・
親睦会の人達に頼んで・・・飲んでもらってきたんだョ・・・。
親睦会の人達は、皆快く引き受けてくれたのに・・・。
まぁ・・・しょうがないョね・・・。
うちの子達と親睦会の人達は、仲いいけど・・・
私と恋次は、仲いい訳じゃないし・・・
どっちかって言うと、恋次は私の事・・・嫌ってるもんね・・・。
こんな事、頼める道理・・・なかったんだョね・・・。
全然体に害のないもの、飲むだけなのに・・・
そんな簡単な事も、引き受けてくれないんだもんね・・・・・。
じゃあね。
ちょっと待てって・・・。
何が、嫌ってるだョ。
まだ、断った訳じゃねーだろ?
こんなにいろんな種類・・・
一度に飲んで・・・本当に、害はねーのか?
うん・・・、それは大丈夫だけど・・・。
私も、全部飲んだし。
えっ、そーなのか?
なら・・・飲むョ。
まぁ、そーだョな。
お前は、プロだもんな。
飲み合わせ悪い薬なんて・・・飲めって言う訳ねーョな。
悪かったョ。
恋次・・・飲んでくれるの?
無理しなくて、いいョ・・・、凄く不味いから。
だって・・・
も・・・親睦会のやつらも・・・飲んだんだろ?
俺だけ、逃げる訳には、いかねーョ。
かしてみろ。
ありがとう〜。
じゃあ・・・最初は、比較的飲み易いのからね。
はい、これ・・・お願いします。
(
が、薬湯を手渡した )
あ・あぁ・・・・・・・・・。
どーしたの?
んーーーー・・・・・、これ・・・・・赤いョなぁ・・・・・・。
うん。
もしかして・・・・・・辛いんじゃねーのか・・・?
えっ?
あ〜、そーだね。
確か、唐辛子の成分も入ってるからね、少し辛いョ。
でも、この中じゃ・・・これが、一番「楽」だったョ。
「楽」って・・・・・・。
あのさー・・・、辛いのって、これだけか?
うん、そーだけど。
じゃあさー・・・・・これは、パスさせてくれョ・・・。
一番飲み易いんだろ?
なら・・・俺が飲まなくても・・・大丈夫だろ?
えっ・・・?
俺さー・・・辛いのって・・・ちょっと苦手なんだョ・・・。
他のは、全部飲むからさー・・・、これは勘弁してくれョ・・・。
恋次、辛いの苦手なの?
なら、飲んでみてョ。
辛いのが、ダメな人でも、飲めるかどうか、知りたいしさ〜。
この薬湯は、今まで飲んでくれた人全員が
全く問題ないって、言ってくれたのなんだけど・・・。
統計取るにはさぁ・・・
ダメだっていう人がいるなら、それもちゃんとカウントしておきたいしさ。
辛いのが苦手な人でも、我慢すれば飲める範囲なのかどうか・・・
その辺って、重要でしょ?
って・・・鬼だな・・・。
お前が、こんなに冷酷だって・・・知らなかったョ・・・。
飲むの? 飲まないの? どっち??
飲まないなら・・・
これは・・・鳳君にでも、頼もうかなぁ〜。
鳳君なら、恋次みたいに臆病じゃないだろうし
すぐに、引き受けてくれると思うから。
臆病って、何だョ!
苦手な物くらい、誰だってあるだろー。
俺は、鳳に劣る所なんて、一つもねーョ。
飲みゃーいいんだろ!!
飲んでやるョ、こんなもん!
( ゴク ゴク ゴク )
どーだ!!
全部飲んだぞ!!
思ったより、辛くねーや。
楽勝ー・・・・・・・・・・・・・・・・
うっ・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・、水!!!!!
水くれ! 早く、 うーーーーー、辛い〜〜〜〜〜〜〜〜
!! 早く、何とかしろョ!!!
恋次・・・。
あのね〜この薬湯は、水と一緒に飲んじゃいけないの。
この薬湯の後に水飲むと・・・それこそ、毒になっちゃうからね。
そんなに辛くないはずだョ、我慢してね。
お前なぁ・・・そーいう事は、先に言えョな・・・・・。
あー・・・、辛い・・・・・・、それに、ムカムカしてきた・・・。
本当にこれが、薬なのか?
これ飲んだ方が・・・具合悪くなるんじゃねーか・・・?
えっ?
普通、これは良く効く薬なんだョ。
沈んだ心に、活気を与える・・・っていう感じかなぁ〜。
元気とか、やる気が起こるんだョね。
どう? 恋次?
やる気とか・・・出てきた感じする?
全然しねーョ。
それよりも・・・この辛いの、何とかしろョ!
水がダメなら、何か食いもんでも・・・甘いもんとか、ねーのか?
子供じゃあるまいし・・・。
恋次って・・・本当に、弱虫だね〜・・・。
な・何だと!
あ・後で、覚えとけョな!!
大体・・・それが、協力してやってるヤツに、言う言葉か!!!
んーー、まぁ・・・何となく、元気出てきてる感じはするね。
じゃあ、これ飲んでみて。
これ飲めば、辛いのなんて、吹っ飛ぶと思うョ。
はい。
(
が、次の薬湯を手渡した )
え・・・・・・・・・。
こ・これ・・・本当に、飲んで平気なのか・・・?
真っ黒だぞ・・・・・。
辛くないから、大丈夫だョ。
い・いや・・・そーいう事じゃなくてさぁ・・・・・・。
この液体は・・・
本当に、口から摂取して大丈夫なものなのか?って、聞いてんだョ。
あのね〜恋次・・・。
私は、ここに遊びに来てる訳じゃないの。
全部、本物の薬湯だからね。
1つ1つ・・・あーだ、こーだ言ってたら・・・
いつまで経っても、終わらないでしょ?
「飲む」って決めたんなら
男らしく、覚悟決めて・・・さっさと飲んでョ。
不味いって事は、最初から分かってるんだからさー。
覚悟って・・・
覚悟決めなきゃ、飲めねーような薬なんて、使えねーんじゃねーか?
俺から言わせてもらえば・・・
こんなの飲むくらいなら、少し位調子悪い方が、まだましだョ。
恋次は、ダメだね・・・・・。
親睦会の人達は、何も言わずに、次々と飲んでくれたって、言ってたョ。
まぁさー・・・
あまりの不味さに、飲んだ後・・・
気分悪くなった人も、居たみたいだけどね〜・・・。
それでも、引き受けてくれた人は
全員、全種類飲んで、感想も言ってくれたんだからね。
恋次なんて、一番飲み易いのだけで、ギブアップだもんね・・・。
情けないって言うか、何て言うか・・・だらしないョね・・・。
こんな事で、俺の評価するな!
不味いもんは、不味いんだョ。
大体、元気なヤツが飲んで、気分悪くなるような薬なんて・・・
おかしいじゃねーか。
こんな薬・・・導入するの、止めとけョ。
こんなの出されたら、患者の方が迷惑だョ。
恋次に言われたくない・・・、私の仕事の事・・・・・・。
こういう
精神面を、少しでもケア出来る薬湯作ってくれって言ってきたの・・・
本当は、上の人達なんだからね・・・。
で・・・
これは全部、うちの隊長と薬屋さんが共同で
苦労して、作ったものなんだョ。
不味いのは、百も承知。
上の方にも、いろんな薬草使うから、味は・・・・・・
飲み易いようには、作れませんって、言ってあるの。
「それでもいい」って言われたから・・・
私達は、自分達も飲んで
他の人達にも、試してもらってるんじゃない・・・。
不味い、不味いって言うけど・・・
恋次は、一種類しか飲んでないでしょ?
でも・・・もう、いいョ。
恋次に頼みに来たのが、間違いだったね・・・。
恋次は、健康体だから、分かんないんだョ。
精神的に病んだ人が・・・どれだけ辛いかなんて・・・・・・。
あっ、その薬湯・・・返して。
嫌がってる人に、無理には頼まないョ。
・・・・・いいョ・・・。
俺も・・・一度、引き受けた以上は、ちゃんと最後までやるョ。
まぁ・・・俺も・・・文句ばっかり言って悪かったけど・・・
も、俺の事・・・
弱虫だとか、だらしねーだとか・・・言い過ぎだぞ・・・。
こんな事で、お前と言い争いたくねーから・・・
お前も・・・少しは、言葉に・・・気を付けろョな・・・。
・・・・・ごめんなさい。
もう・・・いいから、それ返して・・・下さい・・・。
いいョ。
俺が全部、飲んでやるョ。
ううん・・・、飲まなくていいです。
こんなの飲んで・・・
六番隊副隊長に、気分でも悪くなられたら・・・大変ですから・・・。
私も・・・
皆と一緒に、親睦会の人達の所に、頼みに行けば良かった・・・・・・。
誰かに、頼まなくちゃって思った時・・・
恋次しか・・・思い浮かばなくて・・・・・・。
・・・・・・。
とにかく、今・・・全部飲んでやるから。
なっ? 機嫌・・・直してくれョ・・・。
俺が・・・言い過ぎたからさ・・・。
じゃあ・・・まず、この黒いのだョな・・・。
( 恋次が、黒い薬湯を、口元まで持っていった )
うっ・・・・・・。
これ・・・、変な臭いがするぞ・・・・・・。
腐ってんじゃねーのか・・・?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・。
分かったョ。
覚悟決めて、飲みゃーいいんだろ?
もぅー、どーにでもなれだ!
( ゴク ゴク ゴク )
オェッ・・・。
不味いョこれ・・・・・。
ウーー・・・、気持ち悪ぃ・・・・・。
俺の胃袋・・・大丈夫か・・・・・?
まぁ・・・いいや・・・。
どーせ・・・どれも、これも全部不味いんだろ?
なら、間隔あけずに、一気にいくョ。
一つ、一つ間隔あけてたら・・・
一つ、一つの、いろんな不味さ・・・味わう事になるもんな・・・。
しかし・・・
最初の辛さの上に・・・今の腐ったような味が、ミックスされて・・・
気持ち悪ぃ〜・・・・・・・。
恋次・・・・・。
残り全部かせョ。
早いとこ、終わらしちまおーぜ、こんなの。
恋次・・・・・無理しなくても・・・いいョ・・・。
の為なら、無理でも何でもするョ。
しかしお前・・・よく、こんな不味いもん飲めたョな・・・。
お前に出来て、俺に出来ねー訳ねーからな。
じゃあ・・・お願いします・・・。
(
が恋次に、薬湯を全部渡した )
おぅ、任せろ。
こんなの、大した事ねーョ。
( 恋次が、次の薬湯を一口飲んだ )
う・・・・・・・・・・・・・
恋次? 大丈夫?
何だョ・・・コレ・・・・・・。
苦いョ・・・・・。
口の中が、おかしくなりそーだョ・・・・・・。
コレ・・・飲めたもんじゃねーぞ・・・・・・。
うん・・・。
それが一番、飲みにくいと思う・・・・・。
そーか。
じゃあ・・・コレは、「没」になる可能性・・・高いって事だョなー。
なら・・・全部飲まなくても・・・いいか?
え・・・、うん・・・いいョ・・・。
恋次には、無理なんだョね・・・。
じゃあ、報告書には・・・
「阿散井副隊長、一口飲んで気絶」って書いておくョ。
えー・・・、それじゃぁ・・・格好悪いじゃねーかョ・・・。
他に・・・そんなヤツ、居ねーんだろ?
うん。
でも、もう飲めないんでしょ?
不味いの分かってて、飲んでもらってるんだからさー・・・
苦いから、一口しか飲みませんでした。
なんて、書けないもん。
分かったョ。
飲みゃいいんだろ!?
の頼みとは言え・・・・・災難だョな・・・・・。
( 恋次が残りの薬湯を、全部飲んだ )
あーー・・・気持ち悪ぃ・・・・・。
大丈夫?
大丈夫じゃねぇ!
最悪だ。
本当にこんなのが、薬になるのか?
オェッ・・・・・・・気持ち悪ぃ・・・・・・。
うん・・・。
恋次は今、一度に全部飲んだから、気持ち悪くなっちゃっただけで
普通は患者さん・・・一種類しか、飲まないでしょ?
一種類だけなら、「ちょっと不味い」程度で
気持ち悪くなったり・・・しないョ。
「ちょっと不味い」どころじゃねーぞ・・・!?
でも、あっさり全部飲めたじゃない。
薬なんだから、少しくらい不味いのは、しょうがないョ。
全部「問題ない」って事で、いいョね?
え・・・・・・。
「あっさり」じゃねーョ・・・・・・。
決死の覚悟で・・・我慢・我慢・・・の連続で・・・・・・。
あー、ムカムカする・・・。
恋次、ありがとう〜。
凄く、助かりました。
じゃあね、失礼しました。
えっ!!??
ちょ・ちょっと待てって!!!
こんなにすぐ・・・帰る事ねーだろーー。
俺は今・・・最悪に、気分悪いんだぞ!
少し位、看病していけョ。
えっ?
あー、その気分の悪さは、病気じゃないから、少し経てば治るョ。
私、帰ってまだやる事あるからさ。
恋次、協力してくれて、ありがとう〜。 じゃあね。
( 恋次が、ドアの前に立ちはだかった )
何? 恋次・・・?
「何」じゃねーョ。
こんなに不味いの飲ませて
俺の事、気持ち悪くさせといて・・・・・・。
ちゃんと、俺が良くなるまで、面倒みてけョ。
たとえ病気じゃなくても、立派な病人だからな。
恋次・・・そんなに具合悪いの・・・?
そんなに酷いようには、見えないけどなぁ・・・。
今までの、具合悪くなっちゃった人の報告書見たけど
皆・・・
「顔面蒼白で、意識がもうろうとして、全く元気がなくなった」
って書いてあったけど・・・。
恋次は・・・
顔色凄くいいし、意識は、ハッキリしてるし・・・
どー見ても、元気だョね〜。
全然、問題ないと思うョ。
お前・・・そんなもん・・・俺に飲ませるなョ・・・。
俺だって正直・・・そいつらに近いもんあるョ・・・・・・。
あー気持ち悪ぃーーー、具合悪いョ・・・、死にそーだ!!
恋次・・・。
恋次って・・・思ったより、弱いんだね・・・・・。
しょうがないなぁ・・・。
じゃあ・・・とりあえず、ソファーに横になった方がいいョ。
ずっと・・・付いててくれんのか?
え・・・うん。
しょうがないョ・・・・・、私の責任だもん・・・。
そーか!
じゃあ、ソファーに座ろうぜ。
( 恋次が
を、抱き上げた )
えっ・・・??
恋次・・・本当に気分悪いの?
何か、ニコニコしちゃって・・・凄く元気みたいだけど・・・。
悪いョ!
最悪だ!!って言ってんだろ?
俺には、
の看病が、絶対不可欠なんだョ。
ずっと傍に居ろョな!
( 恋次が
を抱いたまま、ソファーに座った )
恋次・・・放して・・・。
気分悪いんでしょ?
早く、横になった方がいいョ。
嫌だね!
お前・・・すぐ帰ろうとするじゃねーかョ。
放すもんか。
俺・・・こんなに気持ち悪くなった事、ねーんだからな。
責任取ってくれんだろ?
責任取って・・・一生俺の面倒見ろョな!
一生って・・・・・・
恋次・・・
その気分の悪さはね〜・・・長くても 1、2時間で治まるョ。
今だって、そんなに元気なんだからさー・・・
すぐ治ると思うョ。
そんなに心配しなくても、大丈夫だョ。
「変」なものは、飲ませてないからね。
あれが「変」じゃなかったら・・・何が「変」なんだョ。
あの薬湯は、十分「変」だからな。
恋次・・・。
じゃあ、恋次が言った通りに、隊長に報告するけどさぁ〜・・・。
試飲してもらった中では、恋次が一番上官だからさぁ・・・
恋次の意見が、大きなウエートを占めると、思うんだョね・・・。
それでいいじゃねーかョ。
俺は、嘘・偽りのねぇ、正直な気持ちを、言ってんだからさー。
親睦会のやつらは、大なり小なり・・・お前らに、気遣ってんだろ?
俺の言ってる事が、多分・・・全体の総意とみて、間違いねーョ。
まぁ・・・
は・・・
作ってる苦労とか、中に何が入ってて、どーいう味だとか・・・
全部分かってて、飲んでるから、不味くても・・・何とかなってんだョ。
味よりも・・・効能の方、大切にしてんだろうしな。
この薬湯じゃ・・・ダメかなぁ〜・・・?
じゃあ・・・1から作り直す事になるけど・・・
新しいの出来たら・・・
恋次・・・また、全部飲んでくれる?
えーーーーーーーー。
それは・・・きついョー・・・。
どんなに改良したって・・・不味いんだろ?
うん・・・。
恋次・・・ダメ?
えー・・・・・・・・・・。
(
と、目と目が合った )
お前の頼みじゃなぁ・・・・・・
断る訳には・・・いかねーか・・・・・。
恋次・・・、飲んでくれるの?
え・・・・・、飲んでやるョ。
あー、でも・・・辛いのだけは、嫌だからな。
辛いのは・・・さっきので・・・いいだろ?
あれが一番飲み易いんだろ?
うん。
恋次も飲めたしね。
辛いのダメな人でも、大丈夫って事だョね?
・・・・・大丈夫じゃねーけど・・・・・。
俺が、二度と飲む破目に、ならなきゃいいだけだからな。
あれは、あれでいいョ。
他に、辛いのは作るなョな!
うん。
恋次、ありがとう〜。
お礼は、今度・・・ちゃんとするからね。
礼なんて、いらねーョ。
あっ、そうだ!
今度、薬湯持って来るの・・・金曜日の夕方にしろョ。
そーすれば・・・
土・日 休みだから、ずっと俺の看病出来んだろ?
それがいいョ。
そーしろョな。
看病なんて、必要ないと思うけど・・・。
今だって、恋次元気だし・・・私、何もしてないもん・・・。
必要なんだョ!
俺には、お前がさ。
何もしてくれなくて、いいんだョ。
こーやって、一緒に居られればさ。
あっ! いい事思い付いた。
金曜日、なるだけ早く仕事終わらせて、一緒に温泉行こーぜ。
勿論、二人っきりでな。
向こうで、薬湯飲んで・・・
後はずっと・・・
に看病してもらう。
温泉にも、一緒に入れるし・・・
我ながら、いい思い付きだョな!
2回も、不味いもん飲むんだからなぁ・・・
少しは・・・いい思いもしねーとな。
よし、決定な。
何か・・・楽しみになってきたなぁ〜。
早く、薬湯出来るといいなー。
あっ、
・・・水着持ってこいョな。
そーだ、水着・・・そろそろ新しいのでも、買うか!?
一緒に、買いに行こーぜ。
あぁ・・・それよりも・・・・・
水着なしで入る・・・・・っていうのは・・・無理だョな・・・。
まぁ・・・楽しみは・・・まだまだ先に取って置くとして・・・
可愛い水着、買おうな!
どんなのがいいかなぁ〜。
色は・・・ピンク・・・いや、白・・・情熱の赤もアリだョなー・・・・・
恋次・・・・・?
何か、おかしくなっちゃってる・・・・・。
薬湯の、副作用かなぁ〜・・・・・。
恋次・・・?
恋次!!!!!
大丈夫?????
fin 2006,3,2 up
あとがき
恋次・・・災難でしたね〜(笑
あ、ちょっと汚い表現(「オェッ」とか)ありまして、すいませんです。
ヒロインちゃんの頼みだけは・・・断りきれない恋次。
これからも、試飲を含めて・・・頼まれてしまうんでしょうね〜(笑
長文、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
お時間ありましたら、また遊びに来て下さいませ。