水着2(中編)



               〔 次の日 お店屋さんの水着売り場 〕


           宝生: 阿散井副隊長〜、選んでくれるんですョね、私の水着。



           恋次:  どれでもいいョ・・・、自分の好きなの買えョ。



           修兵: 恋次、ちゃんと選んでやれョな。
               俺は、 の可愛い〜水着、選ぶからさ。

                、行こーぜ。



                恋次・・・・・・、宝生さんの事・・・よろしくね。



           恋次:   ・・・・・・。
                俺も、すぐそっち行くから。
                自分が嫌だと思ったのは、試着しなくていいからな。



           宝生: 阿散井副隊長、早く、早く〜。
               これなんて、どうかなぁ〜?



           恋次:  ん・・・、じゃあ、それで決まりな。



           宝生: えーー、阿散井副隊長・・・ちゃんと選んで下さい。
               阿散井副隊長が、選んでくれたのを、試着しますから。



           恋次:  試着なんてしなくていいョ。
                そーだなぁ〜・・・・・・。
                じゃあ・・・コレでいいョ、決まり!!



           宝生: えー・・・、コレ、一色で味も素っ気もないじゃないですか・・・。



           恋次:  嫌なら、自分で選べョ。

                あー・・・・・・
                一応、お前の昇進祝いだから・・・俺が買ってやるョ。

                ホラッ、これで足りるョな。

                じゃぁ・・・俺は、 が心配だから、あっち行くからな。


               ( 宝生が、恋次の袖口を掴んだ )



           恋次:  何だョ、もういいだろー。

                えっ・・・・・・
                お前・・・泣いてんのか・・・?



           宝生: 阿散井副隊長に、優しくしてもらったの・・・初めてだから・・・。



           恋次:  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

                まぁ・・・
                俺も、お前の事・・・
                心の底から嫌ってたり、憎んでる訳じゃねーからな・・・。

                お前が俺に、まとわりついてこなきゃ・・・
                俺はもっと・・・お前に優しく出来るんだョ・・・。

                だからさー・・・
                俺じゃなくて、誰か他のヤツ好きになれョ。
                俺とお前は、縁がねーんだョ。



           宝生: 阿散井副隊長も・・・片想いなんでしょ?
               信じたくないけど、 副隊長が、よく言ってます・・・。
               阿散井副隊長には・・・凄く好きな人がいるって・・・。

               でも・・・
               阿散井副隊長とその人も・・・縁がないんじゃないですか?



           恋次:  俺と は・・・
                絶対に、どこかで繋がってる・・・。
                俺は、そー信じてる。

                万が一にも、縁がなかったとして・・・
                 が・・・他の男を選んだとしても・・・・・・

                あいつが俺を、必要としてくれてる限り・・・
                俺を頼って、助けを求めにきてくれる限り・・・
                俺は、あいつの傍に居て、力になってやるョ。

                俺には、 しか居ねーんだ。
                俺の心動かせるのは、 だけなんだョ。



           宝生: 
                副隊長と、同じ名前なんですか?



           恋次:  えっ・・・
                だから・・・俺の好きなのは・・・「 」だョ。
                お前んとこの、副隊長のな。



           宝生: えっ???

               また、また〜〜。
               そんな事言っちゃって〜。

               阿散井副隊長も、嘘が下手ですね。
               そんなすぐバレる嘘ついても、ダメですョー。



           恋次:  嘘じゃねーョ!
                俺は「 」が好きなんだ。
                こんな事、嘘で言える訳ねーだろー。



           宝生: まぁ、 副隊長って事は・・・ないでしょうけど・・・
               「誰か」の事、好きなんですョね・・・。

               でも、その恋は実らないでしょうから・・・
               二番目に好きな「私」でいいじゃないですか?



           恋次:  誰が二番目だって!?

                俺は・・・
                好きなヤツは、この世の中に「たった一人」だけだ。

                その一人が、 なんだョ。

                あっ、いけねー。
                お前と話してる暇なんて、ねーんだョ。
                適当に水着買って、一人で帰っとけョな。



           宝生: え・・・、送って下さいョ・・・。
                副隊長にも、「一人で出歩くな」って、言われてるんですからね。



           恋次:  んーー・・・、じゃあ、その辺で待ってろョな。

                えっと・・・修兵は・・・・・・
                あー、居た。


               ( 恋次が、修兵の傍に行った )


           恋次:   は?



           修兵: そこの試着室。
               着替えてるんだから、あけるなョ。



           恋次:  そんな事するか!



           修兵: コレも、可愛いんだョなー。
               次は、コレを着てもらうかな。



           恋次:  ん?
                それよりも・・・こっちの方がいいョ。

                大胆な中にも・・・こう、清楚な感じっていうか・・・
                絶対、こっちのが似合うョ。



           宝生: そうですか?
               う〜ん・・・、やっぱりビキニの方が、いいですョね。
               じゃあ、ちょっと試着してきますね。


               ( 宝生が、恋次から水着を取った )



           恋次:  えっ!!??



           宝生: これが、私のイメージですか〜。
               ちょっと・・・おとなしい感じもするけど、可愛いですね。



           恋次:  いや、お前じゃねーョ!!
                コレは、 の・・・・・・



           宝生: すぐに、着替えてみますからね。
               ちょっと待ってて下さいね。

               阿散井副隊長が、選んでくれた水着だから
               このまま買っちゃっても、いいんだけど・・・
               見てみたいですョね、着たところ。



           恋次:  だから、お前に選んだんじゃなくて・・・

                おい!!
                着なくていいぞーー。


               ( 宝生が、試着室に入った )



           修兵: 最初に、ちゃんと選んでやんねーから、こういう事になるんだョ。

               恋次は、今日は「あの子」の相手してればいいョ。
                のは、俺が選ぶからさ。



           恋次:  嫌だね。
                俺は、 のを選びに来たんだからな。
                じゃなきゃ、女の水着売り場なんかに、来ねーョ。




                修兵・・・・・着替えたけど・・・・・。




           修兵: ん?
               あー、開けていいか?




                うん・・・。




           修兵: ・・・・・・いいなぁ〜、それ。
               よく似合ってるョ・・・なっ、恋次。



           恋次:  ・・・・・・あぁ。




                あっ、恋次・・・。
                これは・・・ちょっと派手だョね・・・。

                恋次好みの、地味なやつ・・・選んできてョ・・・。



      
           恋次:  え・・・・・
                別に俺は・・・地味なのが好きな訳じゃ・・・・・・

                えっとなぁ〜・・・ちょっと待ってろョ・・・・・・。

                あー、コレ、コレ。

                それは、それで似合うけど・・・コレ、着てみろョ。
                絶対、似合うと思うからさ。


               ( 隣の試着室が開き )



           宝生: 阿散井副隊長〜、どーですか?
               中々、いい感じですョね〜。

               あっ、 副隊長〜。
               コレ、阿散井副隊長が、選んでくれたんですョ。
               可愛いでしょ?



           恋次:  お前・・・わざわざ出て来なくていいョ。
                もういいから、着替えて待ってろ。




                コレ・・・恋次が選んだの? 宝生さんに?



           宝生: はい!



           恋次:  えっ・・・、ち・違うョ・・・。
                コレは、 に似合うと思って・・・・・・




                恋次・・・言ってる事が違うじゃない・・・・・・。
                ビキニは、好きじゃないとか・・・
                地味なのがいい・・・とか、言ってたくせに・・・。




           恋次:  え・・・、だからなー・・・・・、それはさー・・・・・・



           宝生: あっ、阿散井副隊長〜、次はそれですか?


               ( 宝生が、恋次から水着を取った )



           恋次:  えっ、いや、それは、違うって!!
                返せョ!!



           宝生: すぐに、着替えますからね。


               ( 宝生が、隣の試着室に戻った )


           宝生: どっちがいいかなぁ〜?
               それとも、両方買っちゃおーかなぁ〜。

               両方共、阿散井副隊長が、選んでくれたのだから
               両方欲しいけど・・・。



           恋次:  それは、お前のじゃねーんだから、こっちによこせ。


               ( 恋次が、宝生を追い・・・ )



           宝生: 阿散井副隊長・・・・・・。



           恋次:  何だョ。



           宝生: いや・・・、別にいいんですけどね・・・。
               そこ、閉めてもらえます?



           恋次:  えっ?



           修兵: 俺が閉めてやるョ。

               恋次、じゃーな。
               試着室に一緒に入るなんて、恋次も大胆だなー。
               まぁ、ごゆっくりどーぞ。



           恋次:  な・何言ってんだョ。
                俺は、そんなつもりじゃ・・・・・・・・・・・


               ( 恋次が、試着室から飛び出して来た )



           宝生: 阿散井副隊長・・・別にいいですョ・・・。
               どうぞ、入って下さい。

               阿散井副隊長が、私の試着室に入ってくるなんて・・・・・
               そんなに私の事が・・・・・・



           恋次:  違う!!!

                誤解だ!!!

                何、顔赤くしてんだョ。
                変な想像してんじゃねーぞ!

                俺は、お前の事は、コレっぽっちも興味ねーからな!



           宝生: 阿散井副隊長の方こそ、顔赤いですョ。

               今日は、阿散井副隊長・・・優しいし・・・・・
               私の事・・・そんなに想ってくれてるなんて・・・・・。


               あっ、 副隊長、コレどーぞ。
                副隊長が、阿散井副隊長に頼んだんですね、この地味な水着。

               阿散井副隊長・・・
               いくら、 副隊長が地味だからって・・・
               これじゃ・・・ちょっと可哀そうなんじゃないですか?
               もう少し可愛いの、選んであげればいいのに。



           恋次:  うるせー!!
                黙れ!!!!!

                 ・・・、それは違うから、かせョ。
                ちゃんと、 に似合う可愛いの・・・選んでくるからさ。




                いいョ、コレで。
                私、コレにする。

                着てみなくても、いいョね。


               (  が、試着室を閉めた )



           恋次:  おい!  !!


               ( 恋次が、試着室に手をかけたが・・・ )




                開けないで!
                着替えてるんだから・・・。

                もう、試着は終わり。
                私、着替えたら先に帰るからね。
                恋次は、宝生さんと、仲良く・ゆっくり・水着選んでね。




           修兵: あーぁ!

               怒らせちゃったじゃねーかョ。
               どーしてくれんだョ、恋次。

               あの子に、あんな可愛いの選んで、 に「あれ」じゃなー・・・
               さすがに、 でも怒るョなー。



           恋次:  違うだろー!
                修兵・・・、お前、分かってるくせに・・・・・。



           修兵: 俺が分かってたって、しょうがねーんじゃねーか?
               問題は、 がどー捉えたかって事なんだからさ。

               まぁ、 の事は、俺に任せとけョ。
                が着替えたら、先に二人で帰るからさ。



           恋次:  俺も一緒に・・・・・・・・


               ( 宝生が、試着室を開けた )



           宝生: 阿散井副隊長〜・・・、どーですか?
               似合うかなぁ〜?



           恋次:  似合わねーョ!!

                もぅー!
                お前のせいで、 が・・・・・機嫌悪くなっちゃったじゃねーかョ。

                俺、先に帰るからな!


               (  が、試着室から出て来た )



           宝生:  副隊長・・・・・・・・・




                ん? どーしたの?




           宝生: 阿散井副隊長・・・先に帰っちゃうって・・・・・。




                恋次はちゃんと、宝生さんの事送ってあげてね。




           恋次:  じゃあ、 も待ってろョ。
                着替えるのなんて、すぐ終わるんだからさー。

                お前、早く着替えろ。



           宝生:  副隊長〜・・・
               水着・・・さっきのと、コレと・・・どっちがいいかなぁ〜?

               両方共、阿散井副隊長が選んでくれたのだから、迷っちゃうなぁ〜。




                両方共、凄く良く似合ってるョ。
               
                恋次が、宝生さんの為に
                宝生さんに似合うのを、選んでくれたんだもんね。
                良かったね。

                後は、恋次と二人で決めなョ。
                私、先に帰ってるからさ。



           宝生: はい。




                恋次が、責任持って送ってくれるから
                帰ってくるの、ゆっくりでいいからね。



           宝生: は〜い。



           恋次:   ・・・・・・・・・




                じゃあ恋次・・・宝生さんの事、よろしくお願いします。
                私は、この水着買って帰るから・・・。



           修兵:  ・・・、俺の選んだのにしてくれョ・・・。
           
               そんなダサいやつでも・・・恋次が選んだ方のが・・・いいのか?




                え・・・、そんな事ないけど・・・。



           修兵: じゃあ、試着したやつにしろョ。
               俺が、買ってやる。




                うん・・・。
                あっ、でも・・・自分で買うョ。



           修兵: いいって。
               俺に、買わさせてくれョ・・・なっ?




                でも・・・・・・



           修兵: 俺が買う。
               行こーぜ。

               じゃあな、恋次。



           恋次:   ・・・・・・・・・・。

                                                            To be continued                                  2006,4,12 up

 

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