御守(後編)




                恋次?

                私の事・・・・・・「好き」なの?


          −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


               えっ!?・・・・・・

               そ・そーだョ。
               俺は・・・ が好きだ。




                へぇ〜〜。

                凄いね〜、この御守。
                さっき、渡したばかりなのに・・・少し「効いて」きたんだ〜。

                私の事が「好き」になったって事は・・・
                「縁結び」の方が、「効いた」んだね。

                恋次、「この御守」効果あるみたいだから
                早く買って、「好きな人」に渡した方がいいョ。

                明日時間ある?
                一緒に、買いに行こうか?




               「効いてきた」って・・・・・・、魔法じゃねーんだぞ・・・。

               俺は・・・
               お前と出会った時から、お前が気になって・・・・・・
               すぐにその気持ちが・・・
               「好きなんだ」って・・・気付いて・・・・・・。

               以来、ず〜っと・・・お前だけを、見続けてきたんだョ。
               この御守のせいなんかじゃ、ねぇからな!




                恋次、
                絶対この御守、「好きな人」にあげるべきだョ。

                どうする?
                明日にする?
                明後日の方がいい?




               何で「御守」は、すぐに信じて、
               俺の言葉は・・・信じねーんだョ・・・?



                恋次・・・ダメなの?
                じゃあ・・・もっと後にする?
                それとも、私が買って来てあげようか?



               明日でいいョ。

               迎えに行ってやるから、一緒に行こうな。




                うん。



                の論理でいくと・・・
               この「縁結びの御守」は、「効く」んだョな?

               なら、俺が に渡せば・・・
                は、俺の事・・・「好きになる」って事だョな?




                え・・・・・・・・・・・・

                それは、分からないョ・・・。
                神様だって、忙しいだろうし・・・。

                私が、恋次の事「好き」になっても、しょうがないんだからさぁ・・・。

                神様も・・・
                どうでもいい私になんて、力使ってる場合じゃないんじゃないの?




               だって今、俺に効いたんだろ?

               なら神様は・・・
               俺と を、「結びつけてやろう」って、思ってるんじゃねーか?




                恋次がハッキリしないから・・・
                神様はきっと・・・
                恋次が好きなのは「私」って・・・勘違いしちゃったんだョ・・・。

                「金色の御守」は、「好きな人」だけに渡しなね。

                恋次が、紛らわしい事してるから・・・
                変な事になっちゃうんだョ・・・。




               俺はいつでも「ハッキリ」してんだろー!

               俺が好きなのは、 で・・・・・・
                だけに、御守やるって言ってんだからさー。

               それに、今「御守」くれたのは、 の方だからな。
               神様は、間違えようがねぇ筈だ。
               いい加減、認めろョ。
               俺が好きなのは・・・お前だって事をさ・・・・・・。




                んーーーーー。
                何か・・・「この御守」のせいで、ややこしい事になっちゃったね・・・。

                やっぱり・・・「その御守」返して。
                恋次も明日買うんだし・・・いらないでしょ?



               (  が恋次の手から、御守を取ろうとした時・・・ )



               嫌だ。



               ( 恋次が を、抱きしめた )



               御守も・・・ も・・・両方、俺のものだ。
               仮に、御守のせいだとしても・・・
               俺は、お前が好きなんだョ。

               俺は が好きだ。
               認めろョな。




                恋次・・・、本当に魔法にでもかかっちゃったの?

                恋次って・・・真っ直ぐなところあるから
                きっと・・・こういう暗示に、かかりやすいんだね・・・。

                どうしたら治るかなぁ・・・?
                何か、薬湯でも・・・・・・・・・・・・




               治んねーョ、この病。
               かなり重症だしな。

               効く薬があるとすれば、お前だけど・・・
               お前は・・・毒にもなるしな・・・・・・。

                は、俺の元気の素であり・・・悩みの種なんだョ。

               まぁ、明日俺が「御守」渡せば、お前・・・好きになってくれるもんな。
               そうすれば、晴れて俺達も両想い。
               俺の念願も、叶うって訳だ。




                恋次・・・・・・。
                恋次と両想いになるのはね・・・
                私じゃなくて・・・恋次の好きな人とだからね・・・?



               分かってるョ、そんな事。

               俺と は、両想いになれるんだろ?




                だからね・・・私じゃなくて・・・・・・・・・・・・



               明日まで、待てなくなってきたから
                の持ってる「その御守」かせョ。

               一旦俺が貰って、改めてお前に渡す。
               そうすれば、今から俺たちは・・・・・・・・・・・・




                恋次・・・・・・
                一緒に医療所に行く?
                隊長に、診て貰った方がいいョ・・・。



               いいからかせョ、その御守。



                え・・・・・・



               早く。



                で・でもさぁ・・・・・・
                この御守貰ったからって・・・好きになるとは、限らないでしょ?



               俺は、なったんだろ?
               お前から、この御守貰って、「即」お前に恋した。
               そうだろ?



                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



               何、困ってんだョ?
               こっち向けョ。



               (  が恋次を、見上げた )



               そんな顔するな。

               お前を、困らせるつもりはねーョ。

               ただ・・・お前が、あんまり分からず屋だからさー・・・
               ちょっと・・・意地悪してみたくなっただけだ。



                えっ・・・?



               俺だって、お前以上に分かってるョ。
               「御守」に、そんな即効性ねぇ事。

               それ以前に・・・
               信じてねぇ訳じゃねーけど・・・
               「御守」が、そんなに「効く」訳ねーんだョ。

               好きでも、何でもなかったヤツが・・・
               「御守」のせいで、「好き」になんてならねーョ。
               そうだろ?




                うん・・・・・・・・・・・・。



               そう思ってるくせに、俺には適用する。

               そこが、お前の思考回路の「変」なところで・・・
               何考えてんだか、分かんねーけど・・・。

               それが、お前で・・・
               「変」なところも引っくるめたお前を、好きになったんだもんな。

               嫌なら、やめればいいだけなんだ・・・。

               でも・・・

               やめらんねぇ。
               諦めらんねぇ。
               手放せねぇ。

               やっぱり・・・病気だな・・・。
               そんでもって、処方箋は・・・「 」しかねーんだ。

               お前は・・・どうやったら、手に入る?




                えっ?



               「薬」がなきゃ、病気は治んねーだろ?

               俺の「薬」である、お前が欲しいんだョ・・・・。

               まっ、お前に聞いても無駄だョな。

               とりあえずは・・・だ、
               俺以外の男の事・・・絶対好きになるんじゃねぇぞ!
               分かったか!?




                え・・・
                それじゃ・・・私は・・・一生、彼氏が出来ないじゃない・・・。

                まぁ・・・
                私が「好き」になっても・・・片想いだし、彼氏にはならないけど・・・。




               俺がいるだろ?




                えー・・・・・・

                「いる」って言ったって・・・・・・
                恋次なんていたって・・・どうにもならないじゃない・・・・・・。




               何だョ、その言い方!
               俺が相手じゃ、不満なのか?




                不満ですーーー!

                私が、恋次の事好きになったって・・・一生片想いじゃない・・・。
                嫌だョ、そんなの。

                恋次は・・・
                私になんて、一生彼氏出来ないって、思ってるんだろうけど・・・

                私にだって・・・夢見る権利あるもん・・・・・・。

                素敵な人に・・・めぐり合える可能性だって・・・・・・あるもん・・・。

                私だって・・・・・・恋したい・・・・・・・・・・・・。




               俺じゃ・・・ダメなのか?

                を・・・そういう気持ちにさせてやる事・・・・・・
               俺には、出来ねぇのか?

               まぁ・・・俺は、素敵じゃねぇけど・・・

               でも・・・
                への気持ちは・・・誰にも負けねぇし・・・
                を護り切る自信もある。

               俺は・・・
                とめぐり合えて・・・良かったと思ってる・・・。

               似合わねぇ言葉で言えば・・・お前に「ときめいた」ョ・・・。


               「何で、こんなヤツ?」って思いながらも・・・
               お前に会いたくてしょうがねぇ自分が居る。

               正直・・・
                は既に・・・俺の一部になってるんだ。

                の居ねぇ日常は・・・考えらんねぇ・・・。




                恋次・・・、やっぱりおかしい・・・・・・・・・・・・




               うるせぇ!
               少し、黙ってろ。


               俺は・・・ に、幸せになってもらいてぇ。
               誰よりも、そう思ってる。

               でもなー、

               自分勝手で、傲慢だけど・・・

                を、幸せにしてやれるのは・・・俺しかいねぇ、とも思ってる。

               俺達は、絶対結ばれる運命だと思ってるから・・・
               こうやって、待ってもいられるし・・・・・・

               俺だって、男だョ・・・。
               いろいろ湧き上がってくる欲望だって・・・半端じゃねーんだ。

               でも・・・
               何があっても、俺の欲望を優先させちゃいけねーって・・・
               何よりも大切なのは、 なんだからな。

               如何なる時も、 の気持ちが一番で・・・

               「焦る事はねーんだ、 は絶対、俺を受け入れてくれる」
               そう、言い聞かせてるんだョ。

               まぁ、こんな事は・・・お前には、関係ねーけどな。


               俺が・・・どれだけ真剣かって・・・少しは、分かれョ。

               恋の相手は・・・俺じゃダメなのか?




                だって・・・
                今は、いいかも知れないけど・・・・・・。

                恋次はそのうち・・・「好きな人」の許へ行っちゃうでしょ?
                そうしたら、私は・・・一人ぼっちになっちゃう・・・・・・。

                ううん、今だって・・・
                恋次の心は、「好きな人」の許にある。

                恋次は・・・哀れんでくれてるんだろうけど・・・

                大丈夫。

                「好きな人」は、自分で探すから、心配しないで。




               そんな事、聞いてねぇ!!

               俺じゃ、ダメなのか!?




                恋次・・・・・・。

                じゃあ・・・
                とりあえずは、「好きな人」が出来るまで・・・今のままでいてくれる?

                私・・・恋次の事好きだし・・・
                恋次が、好きな人のところに行っちゃっても・・・・・・
                きっと・・・ずっと・・・恋次の事、好きだョ。

                恋次には、迷惑だろうけど・・・私の傍に居て下さい・・・。

                ココにも・・・来てもいい?
                用事なくても・・・会いに来てもいい?




               ・・・・・・それが答えか・・・・・・。

               お前が求めてる、「好きな人」と・・・
               お前が「好き」だって言ってくれてる俺は・・・
               イコールには、ならねぇのか・・・・・・。

               


                恋次・・・?




                が嫌だって言ったって、俺は の傍に居るョ。
                が会いに来なきゃ、俺が押しかける。

               それから、これは最も重要な事だ。

                が好きになるのは・・・「俺」だからな。

               他のヤツなんて、近寄らせねーョ。

               周りなんて見てねぇで、俺の事だけ見てればいいんだ!
               分かったか!?




                うん。




               えっ・・・?
               やけに素直だなぁ・・・・・・?

               「俺じゃ嫌」だとか・・・
               「俺の事なんか、好きになんねぇ」って・・・言わねぇのか?




                だって、恋次の事「好き」だもん。




               そ・そうか・・・・・・。




                うん。



               あ・あのなぁ・・・・・・
               その「好き」っていうのは・・・発展・・・しそうか?

               何ていうか・・・そのー・・・恋に?




                恋・・・?

                どーかなぁ〜・・・?
                それは、恋次次第じゃないの?




               えっ?

               これ以上、俺にどうしろってんだョ?

               どうされてーんだョ? 言ってみろ。




                ん?

                じゃぁ・・・明日、神社の茶店で、お団子食べようョ?



               ハァ?

               そんな事が・・・「恋」に結びつくのか?




                「恋」じゃなくて、「お団子」。

                今日さぁ〜・・・
                親睦会の人が、お団子ご馳走してくれたんだけど・・・
                その人さぁ・・・
                ずっと私の顔見てたから・・・何か、食べ難くて・・・・・・。

                一口だけ、食べたんだけど・・・
                それ以上、口開け難くなっちゃって・・・
                勿体無いけど・・・残したの・・・。

                あっ、でもね・・・捨てた訳じゃないんだョ。

                その親睦会の人がね・・・
                「もう、食べないんですか?」って言って、残り食べちゃったの。




               えーー!!




                あそこの「お団子」、美味しいでしょ?
                明日、神社に行くなら・・・食べたいなぁ〜って思ってさ。




               団子食ったヤツ、何て名だ!?




                えっ?
                名前は・・・分からないョ・・・・・・。
                確か・・・背は高かったョ。
                でも・・・恋次よりは、低いかなぁ・・・?

                恋次〜、お団子食べようね。




               団子なんて、食ってる場合じゃねぇ!
               そいつ見つけ出す方が、先決だ。
               昼間の見回りのヤツだョな? なら、何とか分かんだろ。




                恋次・・・・・・・・・・・・・



               ん?

               団子は、また今度な。
               茶店は、夕方には閉まっちゃうからさぁ・・・、多分、間に合わねーョ。

               御守は・・・少し遅くまで売ってるし・・・
               早く、お前に渡してーから、明日・・・買いに行こうな。




                やっぱり恋次は、私の事なんて、どうでもいいんじゃない・・・。

                そんな人に「恋」したら・・・
                いつも寂しい思い、するだけだョ。

                絶対恋次に「恋」なんてしないョ!




               何でそこで「恋」と結びつけるんだョ・・・?

               「団子」と「恋」は・・・関係ねーんだろ?

               高が団子で、ガタガタ言うな!

                と団子食う事も、大切だけど・・・
               今の俺は、それ以上に・・・
                の食い残し食ったヤツの方が・・・許せねーんだ!




                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




               そんなに団子食いてーのか?




                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




               分かったョ。

               昼のうちに、誰かに頼んで、買っといてやるョ。
               それ持って、神社に行って、一緒に食おうな。
               それでいいだろ?




                買って来てくれるの?




               あぁ、食いてーんだろ?




                じゃあ・・・3色のヤツね。
                あれ、綺麗だし、美味しいし・・・私、好きなんだ〜。




               3色のヤツな、分かったョ。




                恋次〜〜。


               (  が、満面の笑みで、恋次を見た )


                ありがとう〜。




               今日・・・最高の笑顔だなぁ・・・・・・。
               俺は・・・団子に負けたって事か・・・?

               俺より団子・・・かぁ・・・・・・。
               力・・・抜けるョなぁ・・・・・・。




                ん? どうしたの?




                は、俺と団子・・・どっちの方が好きなんだョ?




                えっ?
                恋次とお団子なんて・・・比べられないョ・・・。

                恋次は、食べられないし・・・
                お団子は、助けてくれないし・・・・・・




               真面目に考えるなョ。
               団子と引き分けたって、嬉しくねーョ。




                だって恋次が「どっちが好きか?」って、聞いてきたんでしょ?




               そーだな!
               悪かったョ!

                は、俺より団子の方が、好きなんだョな!?
               聞いた俺が、バカだったョ。




                え・・・・・・
                私・・・恋次の方が、好きだョ・・・。

                比べた事ないけど・・・お団子よりは・・・
                恋次の方が、ずっと・・・ず〜〜っと、好きだョ。




               え・・・・・・・・・・・・

               まぁ・・・団子より好きだって言われてもなぁ・・・・・・・・・・

               負けるよりは・・・嬉しいけど・・・・・・

               手放しで・・・喜べねーョなぁ・・・・・・。




                恋次? 何、笑ってるの?




               えっ!? 笑ってなんかいねーョ。
               な・何・・・そんなに見てんだョ・・・・・・。
               こっち・・・見なくていいョ。


               ( 恋次が、 の頭に手をかけ、自分の胸に押し付けた )


               今は・・・見るな。
               見られたくねぇ。
               こんな・・・締まりのねぇ顔なんてな・・・。




                うん。
                見られたくない時って・・・あるョね。

                私も・・・お団子食べたかったのにさぁ・・・
                あの人・・・ずっと見てて・・・・・・




               それとは・・・ちょっと違うんだけどな・・・。

               「団子より好き」って、言われたくらいで・・・
               こんなに嬉しくなっちゃって・・・・・・
               俺って・・・本当に、病気だョなー・・・・・・。

               あっ・・・、でも、お前・・・・・・

               何、食うんでも・・・
               俺が見てたって・・・でけぇ口開けて、平気で食うじゃねーか?

               俺の前で、恥ずかしがった事なんて、1度もねぇぞ!?
               他の男の前じゃ、猫被ってんのか!?




                え・・・、そんなつもりないけど・・・・・・。

                他の人はさぁ・・・
                「お話しましょう」って、向き合ったりすると・・・
                「じーーっ」と、私の顔見たりするんだョね・・・・・・。

                私も、相手の顔分からないから・・・
                ちょっと見てみようかなぁ〜って思って、目を向けると・・・
                必ず、目と目が合っちゃってさぁ・・・・・・。

                最初っから、最後まで・・・ずーっと見られてると・・・
                やっぱり、食べ難いョ・・・・・・。

                恋次は、たまたま私が食べようとした瞬間・・・見ちゃっただけでしょ?

                まさか、私の顔なんて「じーーっ」と見てる訳ないもんね。
                だから、恋次と何か食べてても、全然気にならないだけだョ。




               そ・そうか・・・・・・。
               俺の視線は・・・感じねーのか・・・。




                えっ?




               い・いや・・・・・・、何でもねーョ・・・。




                ??




               あ・あのなぁ・・・・・・

               お・俺も・・・結構、 の顔・・・見てたりするんだぞ・・・。




                えっ!? 何で??

                あ・・・・・・
                恋次・・・・・・、「可愛くねぇなぁー」って、見てるんでしょ?

                そういうのは、やめてね!

                いつも恋次に・・・

                「可愛くねぇ」

                って言われて・・・、多少は、傷ついてるんだからね・・・・・・。




               「可愛くねぇ」なんて、言ってねーだろー!!
               どっから、そんな事が出てくるんだョ・・・・・・?

               「可愛くねぇ」どころか・・・・・・

               お前は俺に・・・
               俺が、絶対言わねーような言葉、何回も言わせてんだろー!?

               「可愛い」とか「好き」だとか、「惚れてる」だとか・・・・・・。


                の事は・・・
               「可愛い」から、ずっと見ていてーんだョ。

               お前に・・・見惚れてんだョ・・・・・・。



               もういいから・・・こっち向けョ。


               ( 恋次が手の力を緩め、二人が見つめ合った )





               可愛いョ。




                えっ?




               世界で1番、可愛いョ。







                恋次・・・・・・・・・・・・

                ・・・・・・・・・・・・







                恋次・・・顔、赤いョ?




               え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




                今度は、目が泳いでる・・・・・・。




               そ・そんな事ねーョ。
               下ばっかり向いてると、疲れるからな・・・。




                汗かいてるみたいだョ?




               うるせーョ!
               そんなに、人の顔ジロジロ見るな!




                恋次、可愛いね。




               バ・バ・バカ言ってんじゃねぇ!!!

               何だョ、お前は!

               本当に、可愛くねぇ!

               可愛くねぇヤツだョなーーー!

               可愛らしさの欠片もねぇ!!!





                分かってるョ・・・・・・。

                恋次の一番は・・・「恋次の好きな人」だもんね。

                御守あげる時に・・・
                その人に言ってあげなね、「世界で一番可愛いョ」って・・・。





               え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




                じゃぁ・・・帰るね。




               ・・・・・・あぁ。

               あ・あのさぁ・・・ ・・・・・・。




               ごめん!!

               俺の1番は、お前だから・・・・・・。





                いいョ、そんな嘘つかなくて・・・。




               嘘じゃねぇー!

               お前が、1番可愛いョ。




                ん・・・?

                ・・・・・・ありがとう。




                ・・・・・・
               さ・さっきのは・・・意味が違うからさー・・・・・・。




                もういいって。




               よくねーョ・・・・・・。

                ・・・・・・

               こんなに、可愛くて、可愛くてしょうがねーのに・・・・・・

               お前が、1番なんだョ・・・・・

               どうして・・・こうなるんだョ・・・・・・

               信じてくれョ・・・・・・

                は、「可愛い」んだョーーーーー。

                                                               fin                       2006,6,6 up  

 

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あとがき

恋次・・・最後に失敗しちゃいましたね・・・。
後は、「御守」にすがるしかないのかなぁ?(笑)

長文、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
お時間ありましたら、また遊びに来て下さいませ。