俺が勝つ!
〔 休日の昼間 ・ 広場にて、
と恋次の会話 〕
何か今日・・・
お前・・・機嫌いいョなぁ〜・・・?
いい事でも、あったのか?
えっ? 分かる?
あぁ。
顔に出てるョ・・・。
笑顔が・・・眩しい・・・・・・。
そーかな〜。
あのね・・・・・・
私・・・好きな子が出来たの。
え・・・・・・・・・・・・
そ・それって・・・お・男か!?
うん。
嘘だろ・・・・・・・・・・・・
す・好きって・・・どのくらい?
凄く。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺より・・・・・・
好きか?
うん!
あっ、でもなぁ・・・恋次とは、比べられないなぁ〜。
全然違うもん。
俺とは、違うタイプか・・・。
お前の好みなのか・・・?
えっ? どーかなぁ・・・?
でもね、凄く可愛いんだョ。
私が、守ってあげなきゃダメだし・・・。
あ、恋次・・・
私・・・もぅ、帰ってもいいかな?
私の部屋で、待ってるんだョね〜。
きっと、寂しがってると思うんだ。
早く帰ってあげないと・・・。
今・・・お前の部屋に居るのか?
うん。
3日前から、居るんだョ。
え・・・・・・・・・・・・・
一緒に住んでるのか?
うん。
そんな事、聞いてねぇぞ!!!
恋次・・・?
悪ぃ・・・・・・。
まぁ・・・
が、好きなら・・・どーにもなんねぇけど・・・・・・。
でも・・・俺には、会う権利あるョな?
会って、どんなヤツか・・・
に相応しいか・・・
お前の事、守れるのか・・・確かめる権利・・・・・・
ん?
さっき・・・
が守ってやるって・・・?
うん。
私が居なきゃ、ダメみたい。
そーいう意味か・・・。
俺だって・・・
が居なきゃ・・・・・・
傍に、居てくれなきゃ・・・ダメになる・・・・・・・・・・・・
恋次も、一緒に来る?
あぁ!
ど・どーしたの?
恋次・・・凄く怖い顔してる・・・・・・。
・・・・・・。
俺は・・・
お前が、幸せになれば、それでいいと・・・ずっと思ってきた・・・。
今でも、その気持ちは・・・変わんねぇ・・・。
何よりも、
の気持ちが最優先で・・・
お前が選んだ相手なら・・・・・・
俺は・・・
大人しく、身を引こうと・・・・・・。
??
でも・・・、決めた。
大人しく?そんなの、俺の性分じゃねぇ。
諦められる訳、ねぇじゃねーか!
ほらョ。
( 恋次が
に、刀を抜いて渡した )
え・・・・・・??
こ・これ・・・どーするの?
「斬れ」とは、言わねーョ。
お前が、人傷つけらんねぇのは、百も承知だ。
が・・・
もぅ・・・俺の事、必要じゃねぇなら・・・
俺より・・・「そいつ」の事がいいなら・・・・・・
刀の刃先・・・俺に向けろ。
その時点で・・・
の事が大好きな、阿散井恋次は・・・死んだ事にする。
えっ?
な・何か・・・良く分かんないんだけど・・・?
もし・・・俺にチャンスをくれるなら・・・・・・
もぅーーーーー!
何、言ってるの??
はい、コレ返す。
危ないから、刀なんて抜かないでね・・・?
(
が恋次に、刀を返した )
じゃぁ・・・いいんだな?
俺が直接「そいつ」と話しつけるぞ?
「そいつ」って?
今、
の部屋に居るヤツだョ。
えっ・・・?
話しつけるって・・・追い出すの?
刀・・・返してくれたんだから、いいんだろ?
もぅ二度と・・・
の前に、顔出させねぇようにする。
えー・・・・・・?
何で?
もう一度聞く。
俺が死んだ方がいいか?
俺、殺して・・・「そいつ」と暮らしてぇか?
恋次・・・・・・
(
の目から、涙が溢れた )
嫌だ。
恋次が死ぬなんて、絶対嫌だ。
死なせないョ?
恋次の傷は、私が治すんだもん。
どんなに深い傷だって・・・
私の命に代えてでも、治すんだもん・・・。
恋次・・・?
何で、そんな事言うの?
恋次が死んだら・・・私も死ぬからね・・・。
(
が恋次に、抱きついた )
・・・・・・
じゃぁ、何で・・・・他の男なんて、引っ張り込んでるんだョ?
もぅ・・・・・
身体・・・・・・・・・・
許したのか・・・・・・・・・・・・・・・?
えっ?
・・・・・・寝たのか?
うん・・・。
だって・・・
他に寝床作ってあげても・・・コッチに来ちゃうんだもん・・・。
だから・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そりゃ・・・部屋に泊めたら・・・そーいう事になるョ・・・・・・。
バカ・・・・・・。
恋次・・・?
どーしても、追い出さなきゃダメ?
何言ってんだョ!
俺が知ったからには、絶対許さねぇ!
俺・・・
もしかしたら・・・殺しちまうかも・・・・・・。
えーー!?
ダ・ダメだョ。
あ・あのね・・・
1週間前に、医療所の前で大怪我してたの・・・。
心臓・・・止まりかけてて・・・でもね、一生懸命治したの。
「生きて、お願いだから・・・生きて」って・・・・・・。
それでも、俺ん中では、許せねぇ。
会って、1週間か・・・?
うん・・・。
たった1週間で・・・・・・
俺の・・・・・・
命より大切なヤツに、手・・・出しやがって・・・。
とにかく、早く行こうぜ!
1分、1秒だって長く、
の部屋に居させる訳にはいかねぇ。
恋次・・・・・・。
・
・
・
・
・
〔 医療所 〕
れ・恋次・・・、ちょっと待ってー・・・・・・
「バタン!」
( 恋次が、
の部屋の扉を開けた )
何処に居るんだョ!?
居ねぇじゃねーか!?
お前・・・
もしかして、遊ばれてんじゃねぇのか?
お前・・・騙されて・・・・・・・
居るじゃない。
「恋太〜」。
えっ???
「ミャーー」
( 子猫が
に、擦り寄って来た )
れ ん た ・・・・・・?
お前の言ってた「男」って・・・この猫か?
うん。
可愛いでしょ?
(
が子猫を、抱き上げた )
お前なーーー・・・・・・
猫なら、猫って・・・最初から言えョ!
大体、猫の事「男」なんて、言うんじゃねーョ!
男の子だもん。
ねぇ〜、恋太〜。
あっ・・・、恋太・・・・・・
このおじちゃんがね・・・恋太の事、追い出すって言ってるの・・・・・・。
どうしようか・・・・・?
おじちゃんって・・・・・・・・・・・・
猫ならいいョ。
オスってのは、ちょっと気に入んねぇけどな。
わぁ〜い。
いいって、恋太。
「チュッ」
(
が猫に、キスをした )
良かったね〜、恋太が居たいだけ、居ていいからね。
「ペロッ」
( 猫が、
の顔を舐めた )
・・・
俺にも・・・しろョ・・・。
何を?
・・・・・・キス。
えー、嫌だョ。
何で、恋次にするの?
心配かけただろー・・・。
俺・・・・・・
本当に、死のうかと思ったんだぞ・・・?
「寝た」なんて、言いやがって・・・・・・。
お前なぁ・・・
さっきの会話で、俺の心がどれだけ砕け散ったか、分かってんのか?
そんな猫は、どーでもいいから・・・・・・
俺に・・・優しくしろョ・・・・・・。
猫じゃなくて、「恋太」。
恋太〜、おじちゃん・・・焼きもち焼いてるみたいだョ?
どうしようか?
焼きもちなんて、焼いてねぇ!
誰が、そんな猫と張り合うか!!
恋太〜、このおじちゃんうるさいね・・・。
帰ってもらおうか?
・・・、いい加減にしろョ!
( 恋次が
の手から、猫を取り上げた )
あっ、恋次・・・・・・
苛めちゃダメだからね・・・・・・。
分かってるョ。
おい、恋太・・・・・・。
何か・・・呼びにくいなぁ・・・。
名前、変えろョ?
良い名前でしょ?「恋太」。
恋次と、兄弟みたいだね。
・・・
わざと、俺と似せた名前付けたな?
うん。
俺を、バカにしようと思ってか!?
違うョ・・・。
私が・・・
世界で一番好きな名前・・・「恋次」から・・・一字貰ったの・・・。
え・・・・・・・・・・・・
あっ、違うかぁ・・・。
私が・・・
世界で一番好きな人から・・・一字貰ったの・・・。
ね、恋太。
・・・す・・・す・好き??
あれ?
恋次、どーしたの?
顔・・・真っ赤。
恋太に惚れた? 可愛いもんね。
でもね〜、恋太は男の子だョ?
バ・バカ言ってんじゃねぇ。
俺が惚れてんのは・・・・・・
あ、恋太・・・お前、ちょっとココに入ってろ。
ここからは、俺と
の時間だからな。
( 恋次が猫を、押入れに入れた )
押入れに入れなくても・・・
出てても、いいんじゃないの?
あいつだって、「男」なんだろ?
きっと、焼きもち焼くョ。
俺と
が・・・仲良くしてたら・・・。
えっ?
( 恋次が
を、抱きしめた )
俺が惚れてんのは・・・お前だョ。
恋太よりも・・・もっと、お前を必要としてる。
恋太は・・・そのうち、猫の彼女作るだろ?
うん・・・。
俺には・・・
しか居ねぇんだョ・・・。
だから・・・他の誰にも渡さねぇ。
恋太にもな。
それで・・・いいョな?
うん・・・。
よし。
じゃぁ・・・今度は
が、俺に謝る番だぞ。
ごめんなさい・・・。
私・・・何かした?
まぁ・・・そう素直にこられるとなぁ・・・・・・。
でも・・・
今日は正直、驚いた。
怒りと・・・ショックが渦巻いて・・・・・・
どーにかなりそうだったョ・・・。
「男と寝た」っていうのは・・・意味が違うんだからな。
しかも・・・「男」じゃねぇし・・・。
恋太と一緒に、寝たんだョ。
ずっとね、私の脇の下の所に寝てるの。
動けなくて、疲れちゃうんだけど・・・可愛いョ。
あの野郎ー!
じゃあ・・・今日は、そのポジションに俺が寝る。
あんなヤツに、
取られてたまるか!
えっ?
無理だョ・・・。
無理じゃねぇ!
恋太と同じ事、俺にもしてくれョな。
あっ、そーだ!
さっき・・・恋太にキスしてたョな?
今までに、何回した?
そんなの・・・分かんないョ・・・・・・。
ふ〜ん。
じゃぁ、分かんねぇくらい、俺にもしろョな。
俺が数えらんねぇくらい、沢山な。
恋次・・・? どーしたの?
恋太と恋次は、違うんだョ?
同じ男だろ?
差別すんじゃねーョ。
あ、あの野郎ー・・・
の事、ペロペロ舐めてたョなー。
じゃぁ・・・俺も・・・・・・
えっ!?
れ・れ・恋次・・・やめて!
何で?
恋太は良くて、俺はダメなのか?
ダメだョ・・・。
何言ってるの??
汚ねぇなー!
ヤツだけ、特別扱いして。
あ・あのね・・・、恋太は子猫だョ?
そんなの、見りゃ分かるョ。
でも
は、「男」って俺に紹介しただろ?
同じ「男」なんだから、同じ事してもいいだろ?
恋太に「ペロペロ」舐められて、喜んでたじゃねぇか。
恋次・・・・・・。
じゃぁ、分かったョ。
「ほら!」
・・・?
な・何?
目なんか、つぶっちゃって・・・?
キスしてくれョ・・・。
え・・・?
恋太にしたように、俺にも・・・・・・。
恋次のバカ・・・。
何で、バカなんだョ?
好きなヤツと、キスしてーって思うのは、至極当たり前の事だろ?
早く・・・してくれョ・・・?
好きなヤツじゃないもん・・・・・・。
あ、言ったなー。
の嘘つき。
さっき、「世界で一番好きな人」って・・・言ったじゃねぇかョ?
言ってないもん。
言った!
忘れたもん・・・・・・。
そーかョ!
じゃぁ・・・いいや・・・。
俺、帰る。
じゃぁな!
( 恋次が部屋から、勢い良く出て行った )
恋次の・・・バカ・・・・・・。
誰がバカだって!?
( 再び、恋次が入ってきた )
??
恋次・・・帰ったんじゃなかったの?
帰んねーョ。
帰ったら・・・俺の負けじゃねぇか・・・。
俺が帰ったら・・・恋太と寝るんだろ?
いつまでもヤツに、
を貸してやる訳には、いかねぇんだ。
恋次・・・今日、ココに泊まるの?
あぁ。
俺は、負けねぇからな!
恋太に
は、渡さねぇー!
どんな手使ってでも・・・俺が、勝つ。
俺は、恋太に・・・絶対勝つ!
fin 2006,10,22 up
あとがき
恋次 vs 子猫ちゃん〜(笑
今のところ、ヒロインの心は・・・子猫ちゃんに奪われてるみたいですね。
恋次にとっては、手強い相手になりそうです(笑
(子猫ちゃんは、今回だけの出演ですが・・・)
長文、最後までお読みいただき、ありがとうございました☆
お時間ありましたら、また遊びに来て下さいませ。