一人の筈が・・・(前編)
〔 広場 〕
恋次〜〜〜〜〜。
(
が恋次に、走り寄ってきた )
よぉ!
呼び出して悪かったな。
ううん。
何か、良い事でもあったのか?
凄く嬉しそうな顔してるな?
そうかな〜?
あのね・・・・・・
あっ、そーだ。
コレ・・・・・・
ん?
チョコレートケーキのお返し。
3月14日には、まだ早ぇーんだけど・・・
俺・・・その頃、任務が忙しくて、お前に会えそーにねぇんだ・・・。
遅れるよりは、先に渡しておこーと思ってさ。
じゃ、悪いけど急ぐから・・・。
え・・・・・・
任務終わったら、ゆっくり会ってくれ。
またな!
うん・・・。
あっ、気をつけてね・・・。
おぅ。
( 恋次が去った )
恋次・・・
3月14日、会えないんだ・・・。
どうしよぅ・・・コレ・・・。
ホワイトデー用の「カップル温泉宿泊券」・・・。
折角、貰ったけど・・・
相手は、男の人じゃなきゃダメだって言ってたし・・・
恋次なら・・・
もしかしたら、一緒に行ってくれるかな?って思ったんだけど・・・。
恋次がダメだと・・・
他に誘える人も居ないしな・・・。
でも・・・私の名前で登録してあって
他人への譲渡は出来ないって言ってたしな・・・。
行かないのは、くれた人に悪いし・・・
勿体無いし・・・
どうしよぅ・・・・・・。
・
・
・
・
・
〔 3月14日 温泉宿 〕
やっと着いた。
一人だと・・・凄く遠く感じる・・・。
この部屋も広いし・・・
一人じゃ・・・寂しいな・・・。
でも・・・しょうがないョね。
私が誘える男の人なんて居ないし。
誘っても、絶対断わられるだろうから・・・それは、それで傷つくし。
ホワイトデーに、女から誘うっていうのも変だし・・・
結局、一人が一番!
一人で・・・良いんだ・・・、私は・・・・・・。
さてと、これからどうしようかな〜?
少し疲れたし・・・ゆっくり温泉に入ってこよ〜っと。
・
・
・
(
が温泉から出て、部屋に戻ってきた )
あれ・・・?
ドアの鍵が開いてる・・・。
確かに、閉めたはずなのに・・・・・・。
どうしよぅ・・・。
こ・怖いけど・・・確かめないと・・・・・・
「キャッ!」
( ドアが勢いよく開いた )
!!
えっ?
あっ、修兵・・・?
ご・ごめんなさい・・・、部屋間違えました・・・。
間違ってないョ。
ココは、
の部屋。
( 修兵が廊下を見回した )
あの・・・何か?
連れは?
え?
一緒に来た男だョ。
何処に居る?
まだ風呂か?
男・・・??
あー、修兵が一緒に来た男の人の事?
私は、見かけてないけど・・・?
違う!
が一緒に温泉に入った男だョ!
・・・??
私は女湯で、一人だったョ?
まだ時間早いから、他に誰も入ってなくて、広々としてて気持ち良かったョ?
そーか。
一応、別々に入ったんだな?
それは、賢明だけど・・・俺は、そいつを許さねぇ!
修兵・・・?
あの・・・私、部屋に入ってもいい?
ちょっと寒くなってきちゃった・・・。
ん?
あー、悪ぃ。
(
が部屋に入った )
・・・?
お前・・・誰と来たんだ?
恋次じゃねぇ事は、分かってる。
私は、一人で来たんだけど・・・。
嘘つくな。
宿帳に・・・
、他男性一名・・・って書いてあったぞ!?
あ〜、それは、カップル宿泊券だからだョ。
この券くれた人がね、私の名前で登録しちゃったから
自動的に、残りは「男性一名」って事になっちゃってて・・・。
女同士はダメだけど・・・一人ならいいみたいだったから・・・
一人で来たの。
えっ・・・?
じゃぁ・・・本当に、一人で来たのか?
うん。
修兵は?
好きな人と来たの?
早く戻ってあげた方がいいョ?
きっと、一人で寂しがってるョ。
何で一人で来たんだョ!
危ないじゃないか・・・。
修兵?
さっきは「誰と来た?」って、怒ってて・・・
今度は「一人で来た」って、怖い顔して・・・・・・
私なんか、温泉に来るな、って事?
そうじゃない。
そうじゃなくて・・・
俺に・・・「一言」言って欲しかった・・・。
誘ってくれなくてもいいから・・・
一人で行くなら、一人で行くって・・・言って欲しかったんだョ。
修兵・・・。
まぁ・・・
が一人で良かった。
あっ、コレ・・・
ホワイトデーのプレゼント。
私に?
あぁ。
ありがとう。
あ、寒いなら・・・それ開けて、巻いとけョ。
春物だから、そんなに暖かくはないかもしれないけど・・・
一応、ストールだから。
うん。
(
が包みを開けた )
あっ、この柄・・・・・・
気付いたか?
端に一ヶ所だけ入れておいたんだ・・・
九番隊 隊花。
うん。
刺繍だね・・・綺麗。
修兵が、いつも傍に居てくれてるみたいだね。
・・・・・・。
( 修兵がストールを、
の肩に掛けた )
ありがとう、修兵。
あ、修兵の部屋って・・・どこなの?
お礼に、後でお酒運んでもらうから。
私からって、分からないようにしとけばいいでしょ?
俺は・・・
を、追いかけて来ただけだから・・・。
えっ?
プレゼント渡そうと思って、医療所へ行ったら・・・
「副隊長は温泉に行った」って言われて・・・
そのまま・・・
ココへ来た。
え・・・・・・
じゃぁ・・・もう帰っちゃうの?
帰らない。
ココは・・・夜、敵が襲ってくる時もあるんだぞ?
まぁ・・・
周りの部屋に、そこそこ強いヤツも居るから、心配はないと思うけど・・・。
俺は、
を守る。
泊まる部屋ないから、廊下で
の番してるョ。
安心して寝ていいぞ。
修兵・・・・・・
なぁ・・・・・・
一つ聞いていいか?
うん。
ココには・・・
恋次と来るつもりだったのか・・・?
恋次と・・・
ホワイトデー・・・一緒に過ごしたかった・・・のか・・・?
To be continued 2007,3,7 up