一人の筈が・・・(後編)





               恋次と・・・
               ホワイトデー・・・一緒に過ごしたかった・・・のか・・・?



         −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



                え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




               まぁ・・・いいか・・・・・・。

               今、 と一緒に居るのは・・・俺なんだし・・・・・・。


               ( 修兵が、 を抱きしめた )


               俺は・・・諦めないからな。




                修兵?



               ん?



                恋次の・・・今やってる任務って、危険なの?



               んー・・・・・・。
               危険じゃない任務なんて、滅多にないからなぁ・・・。



                そーだョね・・・。



               まっ、恋次に限っては、心配いらないョ。
               2,3日前に見かけたけど、ピンピンしてたし。



                うん。

                あ、そーだ。
                修兵・・・お饅頭食べる?
                私、持って来たんだけど。



               饅頭か・・・。
               今は、いいや。
               後で・・・な。



                うん。

                このお饅頭、凄く美味しいョ。

                恋次も大好きなんだ〜。




               ・・・・・・・・・・・・。

               恋次、恋次って・・・止めてくれないか・・・?




                えっ?




               今は、俺と居るんだから、他の男の名・・・・・・
               「恋次」なんて、口に出さないでくれ。

               そんなにアイツがいいか?

               俺より恋次の方がいいのか!?

               アイツの事しか、頭に無いのか!?

               俺じゃ、ダメなのか!!??




                修兵・・・??




               ・・・・・・・・・・・・ごめん。

               でも・・・
               アイツの名なんて、呼ばないでくれ。




                あっ、恋次・・・?




                ・・・・・・
               アイツの名は呼ぶなって・・・・・・




               やっぱり修兵と来てたのか・・・。




               ん?



               ( 修兵が振り向くと、恋次が歩み寄って来た )




           修兵: 恋次・・・
               お前・・・任務は?



           恋次: まだ済んでねぇけど・・・
               時間作って、医療所へ行ったら・・・

               「 は温泉行った」っていうから、来てみれば・・・・・・。

                !!!

               ちょっとこっち来い!




                え・・・・・・
                れ・恋次・・・? 何か怒ってる・・・?




           恋次: 修兵、離せ!



           修兵: お前の指図なんか受けねーョ!



           恋次: 何だと!




                あ、修兵・・・ちょっと離して・・・。


               (  が、修兵の腕の中からすり抜けた )




                恋次・・・?
                どーしたの?




           恋次: 「どーしたの?」じゃ、ねーだろー!!

               どーいうつもりだ!?
               修兵と温泉なんかに来て?




                え・・・
                あ・あの・・・私は、一人で・・・・・・




           恋次: どーせ、修兵に無理矢理連れて来られたんだろうけど・・・
               のこのこ付いて来るなんて、バカじゃねーか!?

               少しは「身の危険」も考えろ!

               好きでもねぇヤツと、泊まりになんて来るんじゃねぇ!!



           修兵: 心外だな。

                は俺の事・・・好きかもしんねぇだろー?

               それに・・・「身の危険」だぁ??
               俺は、恋次以上に を大切に思ってる。
               そこら辺の野獣と、一緒にしないでくれ。



           恋次: うるせぇ!

               泊まりに誘うって事自体、下心見え見えじゃねーか!




                れ・恋次・・・?
                何か、誤解してるみたいだけど・・・?




           恋次: 誤解って・・・
               まさか・・・お前が誘ったのか?




                ち・違うョ・・・。
                私は、一人で来たの。




           恋次: えっ??



           修兵: 俺は、恋次と同じ。

               医療所へ行ったら「 は温泉に行った」って聞かされて
               少し前に、ココへ着いたところだ。



           恋次: え・・・・・・




                恋次?
                こんな所まで、わざわざ来て・・・何か用?




           恋次: 別に、用はねぇけど・・・・・・。



           修兵: もし、 が男と来てたら・・・
               その男に「用」があったんだョな?



           恋次: お前だってそーだろー?



           修兵: まぁな。




                恋次・・・
                用も無いのに、こんな所に来て・・・任務は大丈夫なの?




           恋次: あぁ。

               もぅ、山場は越えたから、俺が居なくても何とかなる。
               明日の朝一で戻れば、十分だ。



           修兵:  には俺が付いてるから、恋次は任務に戻れョ。



           恋次: 嫌だね。
               お前になんか、任せてらんねぇ。

                、俺・・・結構疲れてるし・・・一緒に温泉入ろーぜ。




                え・・・
                私は、今入ってきたばかりだから、修兵と二人で入ってきなョ。




           恋次:  と入るから、疲れがとれるんだろー。

               ほら、行くぞ。



               ( 恋次が、 の手を掴んだ )




                あっ、れ・恋次・・・ちょっと待って・・・。

                あ・あのね・・・
                私・・・一人だと思ったから・・・水着持って来てないの・・・。

                だから・・・一緒には入れない・・・。




           恋次: あー・・・
               水着かぁ・・・・・・。

                も、タオル巻いとけばいいじゃねーか。

               おっ、
               この、肩に掛けてる「布」。
               コレ巻いて入れョ、なっ?




                こ・これは・・・修兵からのプレゼントだから・・・・・・




           恋次: ふ〜〜ん。

               じゃ、いいョな?

                の、人に見せられない部分を巻くんだから
               「布冥利に尽きる」ってもんョ。

               なっ、修兵〜?



           修兵: あぁ。 構わねーョ。

               それがダメになったら、同じのまた作ってやるから。




                な・何言ってるの?
                ダ・ダメだョ、そんなの・・・。




           修兵: 一緒に入ろう? なっ?



               ( 修兵も、 の手を掴んだ )




                えっ、ちょ・ちょっと待って・・・・・・




           恋次: 三人一緒に温泉来たんだから、三人一緒に温泉入るのは当たり前だろ?




                えっ???

                わ・私は・・・一人で来たの・・・。




           修兵: でも、今は三人で居るだろ?



           恋次: いつまでも、駄々こねてんじゃねーョ。
               協調性のねぇヤツだなー。




                協調性って言われても・・・・・・




           修兵: そんなに心配しなくても、大丈夫だョ。
                の悪いようには、しないから。




                でも・・・・・・




           修兵: 「ジャーン」

               ほら、 の水着。




                あっ・・・コレ・・・私の・・・・・・




           恋次: 手回しのいいこって。




                どーして、こんなの持ってるの?




           恋次: 「 が温泉行った」って聞いた時点で
               修兵は、 と一緒に温泉入ろうって決めてたんだろ。

               だから、 の部屋から持って来たんだョ。



           修兵: まぁ・・・細かい事はいいだろ。

               早く行こうぜ。




                あ・・・、ちょ・ちょっと待って・・・・・・

                修兵は? 恋次は・・・水着持ってるの?




           恋次: そんなの、持ってる訳ねぇだろー。



           修兵: 大丈夫だって。
               隠す術は、いくらでもあるから。



           恋次: 大体、 が誘ったんだろー、温泉に。



           修兵: 俺達は、 の誘惑に負けただけ。




                え・・・???

                誘った憶え・・・ないけど?




           恋次: 誘ったようなもんなんだ。



           修兵: 「私は温泉で待ってます」・・・って、感じかな?



           恋次: 俺は、 の誘いに乗って来た。



           修兵: 俺は、 の誘惑に負けて来た。




                ・・・・・・?




           恋次: いいんだョ、お前は鈍いから分かんなくて。



           修兵: 大好きな人が、温泉に行ったって聞いたら・・・
               誰と行ったのか心配になって、追いかけて行くでしょ?

               俺は特に・・・
               今回、 と一緒に温泉に行ってるのが「恋次じゃない」
               って、分かってたから・・・

                が誰かに・・・
               「無理矢理」か「騙されて」連れて行かれたと思って・・・

                が・・・「助けて」って、言ってるような気がしてさ・・・。



           恋次: 俺ならいいのか?



           修兵: 良くはないけど・・・
               恋次なら、 を泣かせるような事は、絶対しないから・・・。



           恋次: んっ・・・・・・

               まっ、とにかく・・・
                が、一緒に温泉入ろうって、誘ったんだからな!

               俺達は、急いで来たから水着持ってねぇけど
                の頼みだから、一緒に入ってやる。



           修兵: そーいう事。

               じゃ、行こうー。




                ・・・・・・?

                誘ってないョ?

                「一緒に温泉入ろう」なんて・・・一言も言ってないけど・・・?

                私は、一人で来た筈なのに・・・・・・?

                何でこうなるの?




           恋次:  が、一人で温泉に来た罰だ。

               いい加減、諦めろ。

               お前の事心配して、素っ飛んで来た俺達に・・・

                からの、ホワイトデーの・・・ご褒美だ。

                                                              fin                                 2007,3,13 up  

 

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あとがき

恋次夢のホワイトデー話なのに・・・
恋次のプレゼントは、影が薄かったですね・・・(汗
何を貰ったかは、皆様のご想像にお任せします(笑

修兵からの質問に・・・
「恋次と来ようと思った」とは、言えなかったヒロイン。
自分では、気がついていませんが・・・
ほんのちょっと「恋心」が芽生えたのかもしれませんね〜(どうかな?)

長文、最後までお読みいただき、ありがとうございました☆
お時間ありましたら、また遊びに来て下さいませ。