誕生日

               〔 8月30日(夜) 14番隊医療所 〕


                副隊長、手紙が来てますけど。

                あ・ありがとう。

               ( 中を見てみると・・・ )


                    今すぐに、東の倉庫に来てくれ
                                     恋次



                恋次からだ・・・。
                何だろ〜?

                          ・
                          ・
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               〔 東の倉庫 〕

                この辺って・・・人けもないし・・・
                何でこんな所に・・・。


               ( ドアを開け、中に入ったと同時に、頭に衝撃が・・・ )

                痛い・・・な・何だろー・・・・・・・・・。

               ( 意識を失い、その場に崩れ落ちた )



               〈 六番隊の女性隊員達 〉

               気にくわねー女!

               阿散井副隊長の周り、うろうろしちゃって。

               明日は、阿散井副隊長の誕生日だからね〜
               こんなヤツに独り占めされたら、堪んないョねー。

               行こーー!

               ( ガチャ! 外から鍵をかけて・・・去って行った )

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               〔 8月31日(午後) 六番隊隊舎 〕

               ( 恋次・吉良・修兵 の会話 )

           吉良: そう言えば今日、お前誕生日だったョな〜。

           恋次:  ん?
                あー、そうだなぁ〜。

           修兵: お前結構人気あるからなぁ〜・・・
               プレゼントいっぱい貰ったんだろ〜。

           恋次:  そんなの、知らねーョ。

           吉良: 夜は、あの子と会うんだろ〜。

           恋次:  会わねーョ。

           修兵: 何で?
               お前、誕生日教えてねーのか?

           恋次:  あぁ。

           吉良: どーして?

           恋次:  別に・・・。




               恋次。


               ( 振り向くと )


                朽木隊長ー。



           朽木: お前、14番隊副隊長が何処へ行ったか、知っているか?

           恋次:  14番隊副隊長?

           朽木: 昨日の夜から、帰って来ないそうだ。

           恋次:  帰って来ないって・・・。

           朽木: 知らないならいい。

           修兵: 居なくなっちゃったんですか?

           朽木: そうらしい。
               さっき、14番隊隊長が報告に来た。
               もう少し待って帰って来なかったら、捜索隊を出す事になった。
               もし見つけたら、報告するように。

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           吉良: 俺達も探しに行こーぜ。

           修兵: あぁ。

               ( 3人で外へ飛び出して行った )

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           吉良: 何処探してもいねーなぁ〜・・・。

           恋次:  俺、もう1度あっちの方行ってみる。

           修兵: ちょっと待てョ。

           恋次:  なんだョ。

           修兵: 朽木隊長が、お前名指しで の事聞いてきたんだぜ。

           恋次:   って・・・何だョ。

           修兵: ん?
               いちいち「 副隊長」って言うのも、めんどくせーじゃねーか。

           恋次:  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

           吉良: で、隊長が聞いてきたから何だョ。

           修兵: あぁ・・・。
               って言う事は、隊長も「恋次と の事」知ってるって事だョなぁ〜。

           吉良: ・・・そういう事になるなぁ〜。

           修兵: って言う事は・・・
               殆どのヤツが「恋次と の事」は知ってるって事にならねーか?

           恋次:  名前で呼ぶの、止めてくれ。

           修兵: うるせーな。
               大体、 はまだお前のもんになった訳じゃねーだろ〜。

           恋次:  何だと。

           吉良: やめろョ、修兵ー。
               で、何なんだョ・・・皆が知ってたら・・・。

           修兵: 俺達今、素行の悪いヤツらの溜まり場中心に探してきたじゃねーか。

           吉良: あぁ。

           修兵: でも、ヤツらだってきっと「恋次と の事」は知ってると思うんだ。

           吉良: そーだなぁ〜・・・。
               隊長が知ってるくらいなら・・・絶対知ってるョな。

           修兵: だったら・・・ヤツらが「恋次の女」に手を出すか?

           吉良: 出さねーだろうなぁ〜・・・って言うか、出せねーョなぁ〜・・・。
               席官以下のヤツらが、100人1度にかかって来ても
               恋次には、勝てねーからなぁ〜。

           修兵: だろ〜。

           吉良: 何番隊であっても、ここにいる以上、恋次を敵にまわしたら
               後が辛いだろうしなぁ〜・・・・。

           修兵: って事は・・・。

           吉良: 女か。
       
           修兵: だョな。

           吉良: 恋次、戻るぞ。

           恋次:  俺・・・もうちょっと探してくョ。

           修兵: バカ、何言ってんだョ。
               戻るんだョ。

           吉良: あぁ。
               お前の副官室だ。
               そいつ、絶対来るョ。

           修兵: そーいう事!
               早く戻ろう。

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               〔 恋次の副官室 〕

               ( ドアを開けると、何人かの女性隊員が恋次を待っていた )


               あ、阿散井副隊長ーー、何処行ってたんですか?
               ずっと待ってたんですョ。

               あのー・・・
               お誕生日、おめでとうございます。


           恋次:  お前ら、14番隊副隊長何処行ったか知らねーか?


               えっ?
               知りませんョー、そんなの。


           恋次:  そんなの・・・。


               何なんですか?
               そんな人の事なんて、どうでもいいじゃないですか。
               私達、食事も用意したんですョ〜、行きましょうョ。


           修兵: お前ら、ちゃんと話した方がいいぜ。
               こいつ、女だって容赦しねーからな。

           吉良: そうそう。
               早く話した方が、身の為だョ。



               檜佐木副隊長と吉良副隊長・・・。
               あっ、お二人もご一緒にどーぞ。


           恋次:  何処やったんだョ。
                 は・・・何処にいんだョ!



               ・・・私達、そんなの知りません。



           修兵: お前ら、命いらねーのか?
               話さねーなら、切るぞ。

           恋次:  修兵?

           修兵: 悪いけど、俺本気だからな。
               あいつ助ける為なら、お前ら全員叩き切ってやるョ!
               いいのか?
               いくぞ!



               ・・・えっ?
               あ・あの・・・あの子って・・・
               檜佐木副隊長の彼女だったんですか?


           修兵: だったら何だョ、かえしてくれんのか?

           恋次:  修兵・・・・・・お前・・・・・・。

           修兵: 早く話せョ、何処にいんだョ!!


               東の倉庫に・・・・・。



               ( 3人共飛び出して行った )

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               〔 東の倉庫 〕

               ( ドアを開けると・・・ が頭から血を流して倒れていた )


           修兵:  !! ( 恋次より早く、修兵が駆け寄った )

           恋次:  修兵・・・な・何なんだョ・・・お前まさか・・・。

           修兵: 今はそんな事言ってる場合じゃねーだろ。
  
               ( 修兵が の事を抱き上げて・・・ )

               四番隊の方がいいか? それとも14番隊に連れてくか?

           吉良: とりあえず、四番隊の方がいいんじゃねーか?

           修兵: そーだな。

               


               ( 二人は走り去って行ったが・・・恋次はその場に立ち尽くした・・・ )




           恋次:  修兵・・・お前さっき・・・本気って言ってたョなぁ〜・・・。

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                          ・
                          ・


               ( 結局 は4番隊で治療後、状態が落ち着いたので14番隊に運ばれた )


               〔 14番隊 病室   はまだ意識がない 〕


           吉良: 修兵・・・お前、どーしたんだョ・・・。

           修兵: 「どーした」って?

           吉良: だって・・・おかしいじゃねーか・・・。
               さっきは「緊急時だから」って思ったけどョー・・・。
               やっぱり、恋次に運ばせてやった方が、良かったんじゃねーのか?

           修兵: ・・・何で俺じゃダメなんだョ・・・。
               別に・・・ は恋次のもんじゃねーだろ〜?

           吉良: お・お前・・・本気なのか?

           修兵: ・・・・・・・あぁ。

           吉良: 悪い事言わねーから、やめとけョ・・・。

           修兵: 何でだョ・・・。

           吉良: だって・・・恋次と・・・気まずくなるじゃねーか・・・。

           修兵: 俺は別に陰でコソコソやる気はねーョ。
               正々堂々とアプローチしてくョ。
               恋次とも・・・別にケンカしたりしねーつもりだし・・・。
               同じ女好きになったんだから、しょうがねーだろ・・・。


               ( 恋次が入って来た )


           恋次:  まだ目、覚めねーのか・・・?

           吉良: あぁ・・・。
               でも、もう心配いらねーって。

           恋次:  そうか・・・。

                修兵・・・・・・話しがある、出てくれ。

           修兵: あぁ。

                          ・
                          ・
                          ・


           恋次:  どーいう事だ?

           修兵: もう、分かってんだろ・・・。
               お前が思ってる通りだョ。

           恋次:  いつからだ・・・?
                お前の誕生日の時も・・・おかしかったョな・・・。

           修兵: 結構前から、気にはなってた・・・。
               でも、最初はお前のもんだと思ってたから・・・。
               お前からとるようなつもりは、全くなかったョ。
               でも・・・今日・・・・・・。
               お前が、誕生日も教えてなくて・・・会いもしねーって聞いて・・・
               別にお前に遠慮する事なんて、ねーんじゃねーのか?
               って思い始めてさぁ・・・。
               で、あんな事になったろ・・・。
               今まで抑えてきたもんが・・・一気に流れてきたって感じだな・・・。
               悪いけど、謝らねーぜ。
               俺ももう・・・後には戻れそうにねーからな。

           恋次:  そうか・・。

           修兵: あぁ。
               でも・・・お前とも今まで通りいてーなぁ〜・・・ダメか?

           恋次:  構わねーョ。
                ただ・・・あいつに無理やり何かしようとするのは、やめろョな。
                あいつ・・・結構優しいから・・・
                心になくても、受け入れようとするだろうからな・・・。

           修兵: そんな事しねーョ。
               見損なうなョ。
               お前と張り合おーってんだぜ。
               命無くす覚悟も出来てるョ。

           恋次:  修兵・・・。
                1つお願いがある・・・。

           修兵: 何だョ。

           恋次:  今日は・・・帰ってくれないか?

           修兵: それはフェアーじゃねぇんじゃねーのか?

           恋次:  かもしんねーけど・・・。

           修兵:  が目開けた時、最初に飛び込んでくるのが、お前の顔になるんだぞ。


               ( 恋次が修兵に「紙」を手渡した )

           恋次:  さっきあいつが倒れてた所に落ちてた・・・。


               ( 修兵が開いて見る )

           修兵: これ・・・。

           恋次:  あぁ・・・。
                あいつ・・・それ見てあんな所に行ったんだョ・・・。
                今回の事は全部俺のせいだ・・・。
                謝っても、謝りきれねー・・・。
                別に、自分を売り込もうとかそんなんじゃねーんだ・・・。
                ただ・・・俺は・・・俺には、今回の事に対して責任がある。
                俺の名前で、呼び出されたんだ・・・。
                俺の口から全て説明して、きちんと謝罪したい・・・。


           修兵: 分かったョ。
               吉良には、先に帰ったって言っといてくれ。

           恋次:  あぁ。
                修兵・・・ありがとう。

           修兵: おぅ。
               じゃあな。

                          ・
                          ・
                          ・
                          ・
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               〔 病室 〕

           吉良: あれっ? 修兵は?

           恋次:  帰ったョ。

           吉良: まさか・・・お前・・・。

           恋次:  何にもしてねーョ。

           吉良: お前の気持ちも解るけど・・・。
               副隊長同士が争う事になったら、大変な事になるからなぁ・・・。

           恋次:  どっちか死ぬなぁ〜。

           吉良: れ・恋次・・・。

           恋次:  大丈夫だョ。
                あいつとも、今まで通りだ。
                選ぶのは・・・ だからな・・・。

           吉良: あ・あぁ・・・、そーだョな。

           恋次:  吉良、今日はありがとな。
                後は俺が残るから・・・お前ももういいョ。

           吉良: あぁ、そーだな。
               じゃあ。

           恋次:  あぁ。

                          ・
                          ・
                          ・
                          ・
                          ・


                い・痛い・・・。
                あっ・・・恋次・・・。

                大丈夫か?
                隊長、呼んでくるか?

                えっ?
                あ、ううん・・・大丈夫だョ・・・。
                自分じゃ自分の傷は治せないんだけど・・・でも
                どの程度の傷かは、分かるから。
               
                そうか・・・。
                 ・・・、少し話しても大丈夫か?

                うん、全然平気だョ。
                でも・・・それより・・・今って、31日?

                えっ?
                あぁ・・・そーだけど・・・。

                じゃあ・・・悪いんだけど・・・。

                何だョ。

                私の部屋まで、連れてってくれる?

                動かしても大丈夫なのか?

                うん。
                歩くと・・・まだひびいちゃうから・・・・・・。
                あのー・・・悪いんだけど・・・。


               ( 恋次が抱き上げだ )


                ごめんね・・・。
                えっと・・・私の部屋は・・・
                ここ出て右行って、突き当たりをまた右。
                で、一番奥の左側の部屋。

                了解。




               〔  の部屋 〕

                あっ、そこの机の所で下ろしてくれる?

               ( 恋次がそっと下ろす )

                えっと・・・あ、あった。

               ( 振り向き )

                はい、コレ。
                恋次、今日誕生日でしょ〜。

                えっ?
                何で知ってんだョ。

                名簿見たから。
                何番隊かも分からない、席官以下の人探すのは大変だけど・・・
                隊長、副隊長は、最初に載ってるからねー。
                すぐ見つかるョ。

                そーか。

                あー・・・でも、大したもんじゃないョ・・・。
                本当は恋次に聞いて、恋次の欲しい物あげたかったんだけど・・・
                でも・・・きっと・・・恋次に聞くと・・・
                「いらねーョ」って言うと思ったから・・・。

                お誕生日おめでと〜恋次。

                 ・・・・・・。
                俺・・・お前に何て謝っていいか・・・。

                謝る?

                あの手紙・・・。

                ん?
                あぁー、「東の倉庫に来い」ってやつ?

                あぁ。

                何で恋次が謝るの?
                あれ、恋次が書いたもんじゃないでしょ〜。

                えっ?
                お前・・・。

                あー・・・最初はね〜・・・
                手紙受け取った時は、恋次からだと思ったョ。
                でも、少し行きかけた時ね・・・
                恋次がこんな夜に、外に呼び出す訳ないって思ったの。
                だって、往診に行くだけでも「誰かと一緒に行け」ってうるさいのに・・・。

                じゃあ・・・何で・・・。

                う〜ん・・・何でかなぁ〜・・・。
                よく分からないョ〜・・・。
                でも、こんな事するの・・・男の人じゃないと思ったし・・・。
                あー・・・でも・・・
                ここって、女の人も男並みに強いって事、忘れてたョー。

               (  が笑顔を向けた )

                ごめん・・・。

               ( 恋次が思わず抱きしめた )

                何がどーあろうと、俺のせいだ・・・。

                恋次のせいじゃないって。
                もうやめョ〜、その話し・・・。
                私の不注意だっただけなんだからさぁ〜。



                れ・れんじ・・・。

                ん?

                ごめん・・・。

                えっ?

                もう・・・限界みたい・・・。
                ちょっと無理しちゃったから・・・。

                無理って・・・
                お前・・・もしかして、動かしちゃいけなかったのか?

                病室に・・・お願い・・・。


               ( 恋次が抱き上げ、病室に向かった )


                お前・・・何やってんだョ。
                何かあったら、どーすんだョ・・・。

                だって・・・。
                どーしても・・・恋次にプレゼント渡したかったんだもん・・・。

                ・・・・・・・

                れんじ・・・・・・・
                ごめんね・・・・・・・
                もう・・・意識がとんじゃう・・・・・・。

                あ・あぁ・・・、大丈夫だョ・・・。
                後はちゃんとしてやるから・・・心配すんな・・・。

                れんじ・・・・・・・

                お誕生日・・・・・おめで・・・・と・・・・(意識を失った)


               ( 恋次の目から涙が・・・・・流れ落ちた )


                ・・・・・・・ありがとう・・・・・・。
                お前から祝ってもらえるなんて、思ってなかったョ・・・。


               ( 涙が止まらない・・・ )


                全く・・・おめぇーには敵わねーョ・・・。
                俺を泣かせる事出来るヤツなんて・・・
                世界中探しても、 だけだョ・・・。

                 ・・・・・・。
                俺、お前じゃなきゃダメなんだョ・・・。
                修兵には渡さねー
                それでいいョな・・・。


               ( 病室のベットに寝かせた )


                 ・・・。
                言ってもダメだろうけど・・・・・・。


                俺、お前が好きだョ。

                世界の誰より愛してる。

                今日は・・・本当にありがとな。

                誕生日がこんなに嬉しかったの・・・生まれて初めてだ・・・。

                                                                                    fin         2005,8,31  up

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恋次 お誕生日おめでと〜〜☆

あとがき

今更ですが・・・
ここでは、「修兵」を先輩扱いしておりません・・・。
恋次も吉良もタメ口です。
どちらかというと、「仲良し3人組」みたいな感じで書かせていただいております。
どうぞ、ご理解下さいませ(ペコリ)

今回は・・・ちょっと恋次を泣かせてみたいなぁ〜なんて思いまして(笑
こんな感じの話しにしてみました。
う〜〜ん・・・ありがちな話かなぁ〜・・・(汗
でも、これが限界なので・・・
自分なりに・・・「恋次誕生日話し」精一杯頑張りました〜。
(ご感想等ございましたら・・・是非お待ちしております)

さてさて・・・次回からは・・・
「恋次 VS 修兵」のヒロインちゃん争奪合戦(大げさです)開始〜〜の予定です☆
何と言いますか・・・微妙な三角関係(?)のような・・・
こんなに二人に愛されて・・・いいのだろうか?(爆
どちらかと言うと、楽しい感じにしていきたいと思っています。
お暇がありましたら、読んでやって下さいませ〜。

では・・・長い話、最後までお読みいただきありがとうございました。

最後にもう1度・・・

愛する恋次へ〜
お誕生日 おめでと〜☆    2005,8,31