呪い
〔
の部屋 〕
・・・、大丈夫か?
入るぞ・・・。
( 恋次が、部屋に入った )
・・・、起きてて大丈夫なのか?
具合悪いんだろ?
恋次・・・どーしたの?
「どーしたの?」じゃねーョ!
大丈夫なのか?
心配したんだぞ・・・?
さっき、14番隊の隊長さんが俺んとこに来て・・・
が昨日から調子悪い・・・
部屋から一歩も出て来ない・・・
診察しようとしても、誰も部屋に入れてくれない・・・
こんな事、今まで一度も無かったし・・・
心配だから、俺に様子見に来て欲しい・・・って。
皆、心配してんだぞ!?
どこが悪いんだョ・・・?
隊長さんに診てもらって、早く治しちまえョ・・・?
隊長じゃ・・・治せないもん・・・。
そ・そんなに悪いのか・・・?
じゃ・じゃぁ・・・・・・
養成所の教官・・・・・・。
あいつは、気にくわねぇけど・・・能力はあるみてぇだし・・・
奴に治してもらおぅ・・・なっ?
今から俺が、連れて行ってやるから。
教官でも治せない・・・。
恋次・・・・・・
私は・・・もぅ終りみたい・・・。
今まで色々・・・ありがとう・・・・・・。
な・何言ってんだョ!!??
どこが悪いんだョ?
言ってみろョ?
一人で判断して、悩んでても・・・しょうがねぇだろ・・・?
諦めるなんて・・・俺が許さねぇ!
どこが、どー悪いか、言ってみろ。
俺が、それを隊長に伝えて、最善の策を皆で考える。
絶対治るって。
俺の命に代えてでも、絶対治してやるからさ!
無理だョ・・・。
コレは、誰にも治せない・・・。
いいから、言ってみろ。
・・・
頼むョ・・・、言ってくれ・・・。
一刻を争うかもしんねぇだろ・・・?
恋次・・・・・・
(
が恋次に寄り添った )
私・・・まだ、死にたくない・・・・・・。
死なせねぇ!
俺が・・・絶対助ける。
俺の人生にはなぁ・・・
「
が死ぬところを見る」っていう項目は、入ってねぇんだョ・・・。
俺を信じて、症状を教えてくれ・・・。
お前を治せる奴・・・早く捜さなきゃなんねぇから・・・なっ?
うん・・・。
あのね・・・
私・・・呪われてるの・・・・・・。
えっ・・・??
変な影が、私に付きまとってるみたいなの・・・。
影って・・・・・・
あっ、ストーカーか?
誰かに付け回されて・・・それで、命の心配してんのか?
付け回されては、いないと思う・・・。
でも・・・変な影が・・・
絶対、呪われてるとしか思えない・・・。
えっと・・・
確認するけど・・・病気じゃねぇんだな?
痛いとか・・・体調不良とか・・・そんなんじゃねぇんだな・・・?
うん。
でも、呪われてるのは確かだもん。
何で分かるんだョ?
気のせいじゃねーのか?
証拠があるの!
証拠・・・?
うん。
(
が恋次から離れ、机の引き出しから数枚の写真を持って来た )
はい。
(
が写真を、恋次に渡した )
ん・・・?
これは・・・・・・
この間、言ったでしょ?
親睦会の人が、現世から最新型のデジカメを持ってきたから
撮影会やる事になった。って・・・
それで、皆で集まって写真撮ったの。
あ・あぁ・・・。
そーいえば・・・あの時・・・
恋次は「行くな!」って、言ってたョね・・・。
恋次の言う通りにしておけば良かった・・・。
で・・・?
この写真が・・・?
よく見てョ。
んー・・・・・・。
な・何て言ったらいいか・・・・・・
か・可愛く写ってんじゃねーか・・・?
えっ?
あ、い・いや・・・
ほ・本物の方が・・・ずっと可愛い・・・・・・
写真より・・・実物の方が、数倍・・・いや、数万倍可愛い・・・
恋次?
見えた?
見えるョ。
お前は、大きく、独りで写ってんだろ?
間違えようがねーョ。
他の子は、何人かで撮ってもらってたのに・・・
だけ一人で・・・何枚も撮られてたョな・・・。
えっ??
何で、そんな事知ってるの?
恋次は、居なかった筈だけど・・・?
そ・それは・・・
あ・後から聞いたんだョ・・・。
ふ〜〜ん・・・。
な・何だョ、その目は・・・?
お・俺は、撮影現場になんて・・・行ってねぇぞ・・・。
知ってるョ。
恋次は、居なかったもん。
あっ・・・
でも、親睦会の人達・・・
「阿散井副隊長、どーしてココに・・・?」って・・・
言ってたような気がしたなぁ・・・?
そ・そんな事、言ってねーョ!
お前が「俺に会いたい」って思ってるから・・・
そんな風に聞こえたんだョ!
何で分かるの?
え・・・・・・
思ってんのか?
俺に会いたいって・・・?
ううん。
親睦会の人が、「そんな事言ってない」って・・・?
なんだ・・・。
ま・まぁ・・・
とにかくだ、この写真がどーしたって?
うん・・・。
ほら・・・ココ見て?
私の後ろを「何か」が、素早く走り抜けた感じの、影があるでしょ?
ん・・・?
いや、気のせいだ。
えーーーーー!?
恋次には、見えないの??
じゃぁ・・・こっち。
ほら・・・、これは絶対・・・・・・
あれ?
この影・・・
よく見ると、恋次に似てない?
ど・どれが・・・?
ほら、ココだョ。
この髪型・・・、色、形とも、恋次にそっくりだョ?
え・・・・・・
目・目の錯覚だろ?
何も写ってねーョ。
恋次には、見えないの?
見えねーョ。
しか写ってねーだろ?
じゃぁ・・・やっぱり呪いだ・・・。
私がかかって・・・私にだけ見えるんだ・・・
この・・・恋次似の悪霊・・・。
あ・悪霊って・・・
それは、悪霊じゃねーぞ!
何で分かるの?
見えないんでしょ?
見えなくてもだなぁ・・・
俺に似てるんだろ?
だったら、それは悪霊なんかじゃなくて、
を守る守護神だ。
いつでも俺は、
を守ってる。
実際それも、俺だしな。
えっ?
な・何でもねーョ。
この写真・・・俺が預かる。
これは、悪霊じゃねーけど・・・
が心配してるみてーだから、俺がちゃんと清めてきてやる。
本当に?
あぁ。
元々呪いじゃねーけど・・・
この写真が、俺の手に渡った瞬間から、お前への呪いは完全に消え去った。
もぅ、心配いらねぇからな。
ごめんな・・・。
要らん心配させて・・・。
俺はただ・・・
が心配で、撮影会に・・・・・・
ん?
何でもねぇ。
ただ・・・
ちょっと・・・
の後をチョロチョロと・・・しただけだ。
まさか、写真に写るとは・・・
俺も、まだまだ修行が足んねぇな・・・。
恋次・・・?
あのさぁ・・・次の撮影会なんだけど・・・
行っても平気かな?
「女子は水着で」って事になったんだけど・・・。
えっ!!!!!
ダメだ!
絶対行くな!
いいか、絶対行くんじゃねーぞ!
もし、行ったら・・・また呪われるからな!
え・・・
やっぱり・・・私、呪われてたんだ・・・。
そーじゃなくて・・・
お前は、好かれてんだ!
えっ? 悪霊に??
違うョ!
俺に・・・・・・
俺似の・・・守護神に・・・だ!!
fin 2007,9,16 up
あとがき
写真に写っていたのは、恋次でした(笑
ちょっと・・・心霊写真風のお話にしたかったのですが・・・
怖くはないですね・・・(汗
長文、最後までお読みいただき、ありがとうございました☆
お時間ありましたら、また遊びに来て下さいませ。