最高の嘘

                〔 恋次の副官室 〕

                ( コンコン )

                 ですけど。

                入れョ。

                ( 中に入った )


                何かあったのか?

                えっ・・・、別に・・・。
                あのー・・・でも・・・恋次に謝ろうと思って・・・。

                謝る?
                お前・・・何かしたのか?

                うん・・・・・・。
                あっ・・・でも、怒らないでョ・・・。
                引っ叩くのとかってなしだからね・・・。

                そんなの、分かんねーョ。
                何やったんだョ。

                うん・・・・・。
                あのね〜・・・嘘ついちゃったの・・・。

                嘘?

                うん。

                俺にか?

                ううん、違うョ・・・。
                よく知らない人に・・・。

                よく知らないって・・・お前、また男か?

                あ・あのね〜・・・
                その「また男」って言うの・・・やめてくれる?

                何言ってんだョ。
                いつも何かある時は「男」がらみじゃねーかョ。
                「また男」なんだろ〜。

                えっ・・・まぁ、そーだけど・・・。

                何があったんだョ。
                何かされたのか?
                相手は何処のどいつだョ。

                だから・・・よく知らない人って言ったでしょ・・・。
                1回治療に来た事あるみたいだけど、憶えてないんだもん・・・。

                で、何されたんだョ。

                えっ?
                別に、何にもされてないけど・・・。
               
                私が・・・嘘ついたんだもん・・・。

                どんな?

                怒らないでョ。

                俺の事か?

                うん・・・。

                俺の悪口でも言ったのか?

                悪口じゃないと思うけど・・・。

                言ってみろョ。

                うん・・・。
                あのね・・・
                その人達・・・あ、3人で来たんだけどね・・・。
                「付き合ってくれ」って言ってきたからね・・・。

                ・・・・・・・あぁ。

                だから
                嘘ついたの・・・。

                何て?

                うん・・・怒んないでョ・・・。

                あぁ、とりあえず、聞き終わるまでは怒んねーョ。

                あのね・・・・・・。
                私・・・「好きな人がいるからダメです」って言ったの・・・。

                そうしたら・・・「誰?」って聞いてきたから・・・
                あのー・・・
               

                「阿散井副隊長」って言っちゃったの・・・。

                えっ?

                で、ちょっとしつこかったからね・・・

              

                  「私は、阿散井副隊長の事が

                   好きで、好きで・・・大好きで・・・

                   阿散井副隊長以外の人は、考えられないし

                   頭の中は、阿散井副隊長の事でいっぱいなの」


                って言っちゃったの・・・。
                ごめんね・・・変な事言っちゃって・・・。
                怒った?

                ん?
                いや・・・・・・
                別に怒んねーけど・・・。

                恋次・・・?
                何か、顔真っ赤だョ・・・熱でもあるの?

                えっ?
                熱なんてねーョ。
                で・・・そいつら、それで納得したのか?

                あ、うん。
                恋次の名前出したからね〜。
                何か・・・やっぱり少し怖いみたいだョ・・・。

                そーか。
                 もそれ計算に入れて、俺の名前出したのか?

                えっ?
                そんな余裕なかったョ。
                だって・・・いきなり「付き合ってくれ」って言われて・・・
                断んなきゃ、断んなきゃって思ってたら・・・
                恋次の事・・・言ってたの・・・。
                ごめんね・・・。

                謝んなくていーョ。
                あっ、でも・・・
                念の為、もう1度その「嘘」言ってみろョ。

                えっ?

                勝手に名前出されたからな、ちゃんと聞いておく必要あんだろ。

                え・・・そーなの・・・?

                そーだョ。
                言ってみろョ。

                うん・・・。
                えっと・・・
                「好きな人は?」って聞かれたから、「阿散井副隊長」って言って・・・


                ( 恋次と目と目が合って・・・ )


                私は・・・あ・阿散井副隊長の事が・・・・・・好き・・・で・・・・・

                目、そらすなョ。

                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

                まだあんだろ。

                ・・・好きで・・・・・・・・・・・・大好きで・・・・・。
                もういいでしょ・・・。

                最後まで言えョ。


                阿散井副隊長以外の人は・・・・・・・考えられない・・・。
                終わり!!

                いや、まだある。

                憶えてないもん。

                謝りに来たのに、嘘つくのか?

                えっ・・・?

                頭の中は・・・阿散井副隊長の事で・・・・・・いっぱいなの。

                これで・・・本当に終わりだからね・・・。

                あぁ。


                頭の中は、俺でいっぱいかぁ・・・。
                そーなりてーョなぁ〜。

                えっ?

                 の・・・一番になりてーんだョ。

                一番って・・・無理だョそんなの。

                そーいう事、はっきり言うなョ・・・
                せっかく・・・いい気分だったのにョー・・・。

                えー・・・だってさぁ〜・・・

                私の中には、恋次しかいないんだもん。


                えっ?


                だから、恋次は一番かも知れないけど、最下位でもあるしさぁ〜。
                一番になるには、二番とか三番が必要でしょ〜。
                そんな人いないんだもん。

                お・お前・・・。
                そ・それは・・・嘘じゃねーんだョなぁ〜。

                うん。
                何で?

                い・いや・・・あー、じゃあ・・・
                一番じゃなくていいから、今のままでいろ。 いいな。

                ん?
                だって一番がいいんでしょ〜。
                だったら、二番とか三番が・・・

                いらねーョ。
                二番、三番以下・・・すべていらねーョ。
                誰も入れんなョな。

                うん・・・。


                恋次・・・まだ顔赤いね〜・・・。
                熱測ってあげョーか?
                あー・・・測るっていっても「手」だから・・・
                正確には分かんないけどね〜・・・。

                えっ?
                あー・・・熱測るのって、どれ位かかんだョ。

                う〜ん・・・1分位かなぁ〜。

                じゃあ、これで頼む。


                (  の額に、恋次が額をつけた )


                れ・恋次・・・・・・これじゃ分からないョ・・・。

                これで何とかしろョ。
                お前、副隊長だろ。

                む・無理だョ・・・。

                1分時間あんだから、頑張ってみろョ。

                えーー・・・やっぱり無理。
                全然分かんないョー・・・。
                そ・それに・・・もう1分経ったョ・・・。

                まだ、10秒だョ。
                後、50秒。

                嘘だねー・・・もう放してョ・・・。

                後、40秒。



                 ・・・。

                えっ?

                目・・・つぶんなョ。
                他の事するぞ。

                えっ・・・?

                あ・あのさぁ〜・・・れ・れんじ・・・長過ぎるョ・・・。
                恋次・・・数、数えらんないんじゃないの?

                ん?
                あー、そーかもな。
                じゃあ、もう1度最初からな。

                えっ?

                60からだョ。

                えーー・・・何言ってんの?
                もういいョ。
                分かんないもんは、分かんないもん・・・。

                じゃあ、分かるまでこーしてるか。

                恋次・・・ふざけないでョ。

                ふざけてなんかねーョ。
                 が熱測ってくれるって言ったんだろ。

                そ・そーだけど・・・これじゃぁ無理なの。

                じゃあ、60からな。

                えー・・・。

                60

                59




                あー・・・さっきの嘘
                あれ、もっといろんな所で言ってこいョ。

                えっ?

                そうだ、今度修兵の前で言えョ。

                やだョ・・・。

                何で?
                別に嘘なんだから、いーじゃねーか。

                えー・・・。
                嘘でも、知ってる人に言うのは恥ずかしいもん・・・。

                いいから、言ってくれョ。
                そーしたら許す。

                え・・・やっぱり、怒ったの?

                あぁ、すごーーく怒ったョ。
                嬉過ぎてな。
                何たって「最高の嘘」だもんなー。
                これ以上ないくらいになぁ〜。

                ごめんね・・・。

                さぁな。


                あ、そうだ・・・。
                60からな。

                えーー・・・・。

                60

                                                fin                                                  2005,9,5  up

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あとがき

恋次しかいないのに・・・
こんなに沢山の方々にご訪問いただいて、ありがとうございました☆
やっぱり恋次は凄いですね〜。

出来れば・・・他のキャラも書きたいんですが・・・
何せ・・・能力の方が、ついてこないもので・・・。
今ので、いっぱい、いっぱいでございます。

そのうち、他キャラも挑戦できたらなぁ〜等と思っておりますが
当分は「恋次一本」(って後二人はいるんですがね〜・・・)で、頑張ります。
お暇がありましたら、また読んでやって下さいませ。

今回の話は「番外編」ってところかなぁ〜。
何せ・・・突貫で作ったもので・・・中味・・・薄いかも・・・(汗
まぁ・・・時間かけても変わりませんけどね〜(爆

では・・・「恋次1000hit」ありがとうございました☆ 最高っス