好きだ!(後編)






                約束したの。


                修兵以外の男の人と・・・仲良くしないって・・・。




          −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−




               ・・・

               ・・・親友なだけだろ?

               聞いたョ、修兵に・・・。




                え・・・・・・・・・・・・

                じゃぁ・・・修兵も私の事、からかってたんだ・・・・・・。




               そーじゃねーョ。
               ヤツは大真面目だ。

                は・・・親友としか思ってないんだろうけど・・・
               修兵は、恋人だと思ってる。
               自分のものだって・・・・・・。

               あいつ、誇らしげに
               「 は俺に任せろ。俺が、誰より幸せにしてやるョ。」・・・
               なんて、ほざきやがった・・・。

               「まだ、恋人同士にはなりきれて無いけど、順調に愛は育んでる。」
               なんて・・・。


               そんな事聞いたら・・・
               黙っちゃいらんねーだろ?

               だって・・・

                は・・・

               『俺が』幸せにしてやる!って、決めてるんだから・・・。




                れ・恋次・・・?

                と・とにかく一度・・・離れて?




               嫌だね。




                ちゃんと・・・修兵に言ってからじゃないと・・・・・・。




               えっ?

               そーか。
               修兵との親友関係解消だな?

               よし!
               俺が、後で言ってきてやるョ。

               「 は、修兵とは付き合わねぇ」って。




                そーじゃなくて・・・

                私・・・
                恋次の事考えると、罰金払わなくちゃいけないの・・・。

                今までの分・・・随分な額になってるだろうし・・・
                会って、話して・・・抱きしめられたりしたら・・・
                凄く高額になっちゃうから・・・。

                だから、先に修兵に「恋次とは、仲直り出来たから」
                って、言っておかないと・・・

                私・・・破産しちゃうョ・・・。




               何だそれ!?

               あいつ・・・ から、金なんて取んねーョ。

               それに・・・
               今、会ってるのだって・・・
               修兵に言わなきゃ、分かんねぇだろ?




                約束したから・・・騙すのは嫌。
                修兵・・・凄く優しくしてくれてるんだもん・・・。




               じゃぁ、罰金の事も含めて、全て俺が話を付けてくる。

               修兵との「付き合い」は解消・・・それでいいな?




                うん・・・。

                その方が、修兵も喜ぶと思う。
                毎日来てくれてて・・・「悪いなぁ〜」って思ってたんだ・・・。




               あっ・・・
               そーだ・・・・・・。

               お前・・・ちょっと「手」出せョ。




                えっ?


               (  が、手を差し出した )




               コレ・・・。


               ( 恋次が の小指に、指輪をはめた )




                恋次・・・・・・?




               その指輪・・・
               内側に、何て書いてあるか・・・知ってんだろ?




                うん。

                『最愛の へ  が全てな恋次より』




               ・・・

               お前の為に作ったんだ。
               お前がしたくないなら・・・お前が処分しろ・・・。




                貰っちゃっていいの?




               「お前のだ」って、言ってんだろ?




                ありがとう・・・恋次・・・。




               お・おぅ。

               そ・そーいや・・・
               お前・・・罰金、相当な額になってるって、言ってたョな?

               それって・・・
               俺の事で、頭が一杯だった・・・って事か?




                え・・・・・・・・・・・・




               もしかして・・・
               俺の事・・・好きか?

               離れてみて・・・気付いた・・・とか?




                そーだね・・・。

                「これは、恋次の好きな味」
                「これは、恋次が苦手な味」って・・・

                すぐに薬湯の事、考えちゃうの・・・。

                私の研究は、恋次中心で回ってたんだね・・・。

                恋次が居なくなって、どーして良いか分からなくなっちゃって・・・。




               薬湯って・・・

               俺の存在って・・・それだけか・・・?




                『ココって、恋次と来たなぁ〜』

                『コレと同じの、恋次に買ってもらった』

                『ココで、恋次と待ち合わせした』

                『ココで、恋次とお団子食べた・・・』

                『ココで、恋次とケンカして・・・』

                『ココで、恋次と・・・・・・


                私の思い出には・・・必ず恋次がいた・・・。




                ・・・・・・。

               じゃぁ、この隊長の部屋も・・・
               俺達の、思い出の場所にするか。


               こっち向けョ・・・。




                えっ?


               (  が、顔を上げた )




               仲直りの・・・キス・・・。


               ( 恋次の顔が、近づいてきた )




                そ・それはダメ!


               (  が、手で口を塞いだ )




               何で・・・・・・?




                私は・・・
                今はまだ・・・・
                修兵と、つ・付き合ってるっていうか、何ていうか・・・
                他の男の人とは・・・仲良くしないって、約束したんだもん・・・。




               誰も見てねぇだろ?




                ダメ!




               分かったョ・・・。

               じゃぁ、おでこに・・・・・・




                    『 チュッ 』




                あ・・・・・・

                恋次・・・・・・・・・・・・

                大体ねぇ・・・
                私達は、恋人でも何でもないのに・・・キスなんて・・・・・・。




                が嫌なら、しねーョ。

               ところで、お前・・・

               修兵とは・・・・・・・・・・・・




                ん?




               そのー・・・・・・

               キ・キス・・・・・・

               したのか・・・・・・?




                え・・・・・・

                さぁ〜ね。




               「さぁ〜ね」じゃねーョ!
               教えろ!




                他人に言う事じゃないもん。




               隠し事する気か!?




                うん。




               「うん」って・・・・・・
               「した」って事か・・・?




                じゃぁ、私は自分の部屋に戻る。

                恋次・・・
                会えて嬉しかった・・・。

                またね。




               えっ!?

               あっ、お・俺も行く・・・・・・。


               ( 二人が、隊長の部屋から出た )




                恋次?
                出口は、あっちだョ?




               まだ帰んねーョ!
                の部屋に・・・・・・




                ダメ!!




               えっ・・・?

               な・何で?




                私の部屋には、修兵以外の男の人は、入れちゃいけない事になってるの。




               別れるんだから、いいだろ?・・・って・・・・・・
               付き合ってる訳じゃねーんだろ?

               修兵の事なんて、好きじゃねぇくせに・・・・・・




                好きだョ。




               え・・・・・・・・・・・・




                修兵は・・・
                私が恋次に・・・凄〜く嫌われて元気がないって思ってるから・・・
                気を遣ってくれて・・・。

                自分の好きな人・・・其方退けで、毎日私の所に来てくれて
                私を元気付けようって、優しくしてくれてる・・・。

                私の為に・・・
                好きな人や、時間・・・犠牲にしてくれてるんだもん・・・。

                私だって・・・
                修兵が、「しないでくれ」って言った事くらい、守らなくちゃ。


                修兵は、凄く優しい・・・、頼りになる・・・。


                私・・・修兵が好きだョ。



                あっ!!!

                れ・恋次・・・??

                何処行くの?

                ちょっと待って・・・そこは、私の部屋・・・・・・



               ( 恋次が、 の部屋に入った )




                恋次・・・・・・・・・・・・




               早く入れョ。
               自分の部屋だろ?


               (  も部屋に入った )




               これなら、 が修兵を裏切った事には、なんねぇだろ?

                が居ない部屋に、俺が勝手に入ったんだ。

                が、招き入れた訳じゃねぇ。




                そーだけど・・・・・・




               俺に、出てって欲しいか?




                え・・・・・・・・・・・・




               「出てけ」って言うなら・・・二度と来ねぇ。
                の本心は、どーなんだョ?

               修兵と約束したんだもんな。
               きっぱり断わる、 の態度は立派だョ。

               でも・・・
                は・・・修兵の事が・・・好きな訳じゃねぇんだろ?

               お前の・・・
               今の、修兵に対する気持ちは・・・「感謝」みてーなもんだろ?

               「付き合おうかな〜?」って思ったのも、本心なんだろうけど・・・


               俺だって、こんなところで引けねーョ。


               俺は・・・
                を、誰にも渡すつもりねぇからな・・・。




                恋次・・・・・・




               でも・・・


               俺が嫌いなら、「出てけ!」って言えョ!


               修兵の事、愛してるなら・・・
               俺の事「嫌いだ!」って言え!!




                何でそんなに怒ってるの・・・?

                私の事嫌いなら、来なきゃいいのに・・・。

                私・・・恋次の事、忘れようと思って・・・・・・


               (  の目から、涙が溢れた )


                必死に、忘れようと思って・・・

                恋次とは、出会わなかったって・・・

                一生懸命、そー思ってきたのに・・・


                何で来たのョ・・・・・・




                ・・・・・・


               ( 恋次が を、抱きしめた )


               ごめん・・・。


               怒ってる訳じゃねーけど・・・

                が・・・
               修兵の事「好きだ」って言ったから・・・頭に血が上った・・・。

               謝りに来た筈なのに・・・怒鳴ったりして・・・ごめんな。


               先に、修兵に言ってくる。
               「 は、修兵とは付き合わねぇ」って。

               そーしたら・・・
               以前の様に、俺と会ってくれるか?

               俺を・・・拒否しないでくれるか・・・?




                私を拒絶したのは、恋次の方でしょ?




               ・・・

               そーだったな・・・。


               俺が悪い。

               お前の事は・・・よく分かってるんだけど・・・

               それでも・・・
               俺も、辛かったんだョ・・・。

               「何度、好きって言っても無駄だ」って言われて・・・・・・。


               抱きしめる事も・・・
               キスさえも可能なのに・・・
               お前の「心」だけが、手に入らなくて・・・・・・。


               行ってくるョ。
               もぅ は・・・修兵とは、何の関係もねぇからな。


               ( 恋次が、部屋を出ようとした時・・・ )




                恋次・・・・・・


               (  が、恋次の袖を掴んだ )


                私・・・恋次の所に行ってもいいの?




               ・・・あぁ。

               忘れるなら・・・
               俺の事じゃなくて、この間俺が言った事・・・
               あれを、忘れてくれ・・・。

               俺・・・
                に「来るな」・・・なんて、言ったけど・・・
               心の中では、ずっと期待してた。

                が・・・
               何事も無かったように、ひょっこり俺の所に来てくれる事を・・・。

               俺の言った事なんて、とっくに忘れて・・・
               「恋次ー!」って、笑顔で来てくれるんじゃねぇか・・・って。




                「来るな」って、言われたんだもん・・・
                行ける訳ないじゃない・・・。




               確かに・・・
               「好きになんねぇ」とか「来るな」って言ったけど・・・
               あれって、自分に対して言ったようなもんで・・・。

                を諦める為には
                の方から遠ざかってもらうしかなかったから・・・。


               でも、それは間違いだった。

               好きなもんは、好きで・・・どーにもなんねぇ。

               「何て謝ろうか?」なんて考えてるうちに、修兵から・・・


               「 と付き合う事になった。まだ・・・親友なんだけどな・・・。」


               なんて聞かされて・・・


               「冗談じゃねぇ!」
               「 を取られて堪るか!」


               って思って・・・それで・・・とにかく、会いに来た。

               謝る言葉なんて・・・「ごめん」しか言えねぇけど・・・
               今、取り返さなきゃ・・・一生後悔するもんな。

               そんなの、真っ平御免だ。




               俺は・・・




                が好きだ!




               ( 恋次が の唇に、自分の唇を重ねた )




                恋次・・・・・・




               俺は、 を誰にも渡す気はねぇ。

               お前を守り、お前に守られ・・・
               この先、お前と一緒に生きていくのは、俺なんだ。


               すぐに戻ってくるから、待ってろョ。


               明日の朝まで、言い続けてやる!


               無駄でも、何でも、言い続けてやる!




               俺は、 が好きだ!




               大好きなんだ!ってな!!

                                                            fin                                     2007,7,13 up

 

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2周年 御礼 (2005年7月16日開設) 

早いもので、サイト開設から2年が経ちます・・・。
駄文 + 長い ・・・という、最悪な文章ですが・・・
足を運んで、読んで頂けて、嬉しい限りでございます。
本当に、ありがとうございます☆

のんびり更新ではありますが・・・
3周年を迎えられるように、頑張っていきたいと思っております。
お時間ありましたら、是非、遊びに来て下さいませ。

♥ 大感謝! ♥

(指輪は、「ホワイトデー」で恋次から貰ったものです)