恋人役



                〔 恋次の副官室 〕

                ( コンコン )


                 ですけど。

            恋次: 入れョ。


                ( 中に入った )


                あっ・・・、修兵・・・。

            修兵: よぅ!
                また、何かあったのか?


                ん・・・?    
                あー・・・、ちょっと頼みたい事があるんだけど・・・。


            恋次: 俺にか?


                うん・・・。
                別に修兵でもいいんだけど・・・。
                二人共・・・断られちゃったら・・・どーしョーかなぁ〜・・・。


            恋次: 何だョ。
                話してみろョ。


                うん・・・。
                あのね・・・・・・。
                さっき、11番隊の女の人達にね・・・・・・。
                私が親睦会で、11番隊の男の人達に・・・
                「言い寄ってる」とか「手、出してる」とか言われて・・・。


            修兵: そんな事言われたの?


                うん・・・。

                でね・・・
                「そんな事してません」って言っても、全然信じてもらえなくてさぁ〜。
                で・・・・・・
                「私には、ちゃんと恋人がいますから」って言っちゃったの・・・。


            恋次: それで・・・・・・
                頼みって・・・何だョ・・・。


                うん・・・。
                その人達・・・名前教えろって、しつこく言ってきたんだけど・・・
                そんな人いない訳だから・・・名前・・・言えなくて・・・。
                でさぁ・・・
                「明日デートするから、見に来れば」って言っちゃったの・・・。


            恋次: それで・・・・・・・・・・。


                うん・・・。
                あのさぁー・・・・・・
                明日一日でいいから・・・
                私の「恋人役」になってもらえないかなぁ〜って思って・・・。
                あー、一日じゃなくて・・・少しデートっていうか・・・
                外で、一緒にいてもらえればいいからさぁ・・・・・・。

                ダメかなぁ・・・?


            修兵: 俺やるョ、恋人。

            恋次: 何言ってんだョ。
                 は、俺に頼みに来たんだョ。
                 、俺が恋人でも何でもやってやるから、心配すんな。

            修兵: 別に、恋次が好くて来た訳じゃねーだろー。
                たまたま、ここに来たんだョな、


                まぁ・・・そーだけど・・・。


            修兵: ほらみろョ。
                 、俺の方がその役向いてるから、俺がやるョ。
                恋次は不器用だから、恋人役なんて無理だョ。

            恋次: 修兵・・・お前、ここから出てけョ。

            修兵: あぁ、分かったョ。
                 、一緒に俺んとこ行こうぜ。
                明日の打ち合わせとかもあるしなー。


                えっ?


            恋次: 貴様、ちょっと待て。

            修兵: 何だョ、やるのか?

            恋次: あぁ。
                 、ちょっと外出てろ。


                えっ・・・・・・、でも・・・・・・。


            恋次: ごめんな。
                お前には、見せらんねーからョー。
                すぐ方、付けるから・・・少し出ててくれ。


                あ・あのさぁ〜・・・。


            恋次: しょーがねー時もあんだョ、悪ぃな。


                ケンカはやだョー・・・。
                じゃあ、私・・・・・・・・・・・・・。

                そうだ、吉良さんに頼んでみるョ。
                吉良さん優しいから、きっと引き受けてくれると思うし、恋人役。

          
            恋次: えっ?
            修兵: えっ?
                それじゃー、何の為にやるんだか、分かんねーじゃねーかョ。


                じゃあね。


            恋次:  、ちょっと待てョ。


                何?
                出てけって、言ったじゃない。


            恋次: 吉良はダメだ。


                えっ?
                何で?


            恋次: 何ででもダメだ。

            修兵: そーだョ。
                あいつがその気になっちゃったら、どーすんだョ。

            恋次: とにかく・・・・・
                 が選べョ・・・俺か修兵か・・・どっちかを・・・。


                えー・・・、選ぶって・・・。
                私はどっちでもいいョ、暇な方でさぁ〜。


            修兵: それじゃぁ、困るんだョ。


                う〜ん・・・・・・・。
                恋次は嫌じゃないの?・・・そのー・・・・・・
                私の・・・恋人だって思われても・・・。


            恋次: 嫌じゃねーョ。




            


            吉良: 恋次、入るぞ。


                あっ、吉良さん。


            吉良: あー、 さん。 こんにちは。

         
                こんにちは。


            吉良: 何?
                何かあったの?


                ん?
                あー・・・ちょっと頼み事があって・・・。


            吉良: そーなんだ。


                私・・・やっぱり、吉良さんの方がいいョ。
                何か、気が楽だもん。


            修兵: 吉良、悪いけど今取込み中なんだョ、出てってくれないか?

            吉良: えっ?

            恋次: 悪ぃなー、後でお前んとこ行くからョ。

            吉良: えっ・・・、分かったけど・・・。
                 さん、何か困ってるみたいじゃないか・・・。

            恋次: 吉良には、関係ねーんだョ、早く出てけョ。

            吉良:  さん、大丈夫?


                あ・あのー・・・吉良さん・・・。


            修兵: 大丈夫だョ。
                お前がいると、余計ややこしくなるから、早く出た、出た。

                ( 修兵に押されて、吉良が出ていった )




            恋次: 俺は嫌じゃねーんだから、俺でいんだな。

            修兵: それは、強引じゃねーかョ。

            恋次: うるせーなー。
                どっちか一人なんだから、しょーがねーだろー。
                とにかく、俺んとこ来たんだから・・・
                今回は、俺でいいョな。


                恋次がいいなら・・・お願いします。


            恋次: そーいう事だョ。
                悪ぃな、修兵。
                これ以上、 を困らすな。

            修兵: 何か・・・納得いかねーけど・・・。
                まぁ、恋次が好きで選んだ訳じゃねーから・・・しょーがねーか・・・。
                恋次・・・絶対、手出すなョな。

            恋次: おめーじゃねーんだョ、そんな事するか。

            修兵: でも、やっぱり納得いかねーョなぁー。
                 、俺ともデートしよーョ。


                えっ?


            恋次: 修兵・・・いさぎ悪すぎ。
                みっともねーぞ。

            修兵: うるせーョ。
                自分だったら、どーなんだョ。
                 、さっきお前が言ってた通り・・・外で一緒にいるだけだからな。
                恋人でも何でもないし、デートじゃねーからな。


                うん・・・分かってるョ。


            修兵: あーぁ・・・。
                 、一緒に吉良の所行こーぜ。

            恋次: 修兵・・・
                俺、 とちょっと話しあるから・・・先行っててくれョ。

            修兵: ( フゥー )
                今回は完敗かョ・・・。
                 、次何かあったら・・・俺んとこ来いョ。


                えっ・・・・・・うん・・・・・・。


            修兵: 絶対だからな。

            恋次: 強制すんなョ。
                 の好きでいいからな。


                うん・・・。


            修兵: じゃあ・・・先行ってっからな。

            恋次: あぁ。

                ( 修兵が出ていった )




                恋次・・・ごめんね・・・。
                変な事頼んじゃって・・・。
                何か・・・うちの隊の人には、頼み難くてさぁ・・・。


                いいョ。
                俺んとこ来てくれて、嬉しかったから。


                えっ?


                それより・・・・・
                お前、大丈夫だったのか?
                11番隊の女達に、何にもされてねーのか?


                えっ・・・あぁ・・・。
                何にもされてないから、大丈夫だョ。
                でも・・・・・・。


                ん?


                ・・・・・・何でもないョ。


                何だョ・・・、言えョ。


                んー・・・・・・。
                恋次達からも、すぐ「男か」って言われるし・・・。
                女の人からも、「男あさりしてる」って言われるし・・・。
                私って・・・やっぱりおかしいのかなぁ〜・・・。


                 は全然おかしくないんだョ。
                俺達が「男か」って言うのは・・・
                男に言い寄られてんのか?って意味なんだョ。
                お前さぁ〜・・・
                もう・・・親睦会に出んのは、やめろョ。


                えっ・・・でも、それは無理だョ・・・。
                恋次が「恋人役」やってくれれば、大丈夫だョ。


                えっ・・・・・・・・。
                まぁ・・・そーかもしんねーけど・・・。


                もし何か言ってきたら・・・
                「恋次の事しか、好きじゃないから」って言っておくからさぁ〜。


                えっ・・・・・・・・。


                あっ、嫌だョねー・・・。
                ごめんね・・・自分の事しか考えてなくて・・・。


                いや・・・何も言ってこなくても、そー言っとけョ。


                えっ?
                あー・・・私が「好き」って事だから・・・いいのかなぁ〜・・・。
                恋次に迷惑かからない?


                あぁ、迷惑なんかじゃねーョ。


                じゃあ・・・何か言ってきたら、そー言わせてもらうね。
                ごめんね。


                謝んなくていーョ。
                そんなことよりもー・・・
                デートかぁ〜・・・。


                えっ?
                あー、うん。
                いつも、一緒に帰って来る時みたいので、十分だョ。


                いや、それじゃダメだョ。
                もっと・・・仲良くしねーとな〜。


                えー・・・いいョ。
                普通にしてればさぁ〜。


                いつものじゃ、恋人同士には見えねーぞ。
                まぁ・・・恋人じゃねーんだから、当たり前だけどなぁ。
                そーだ。
                明日じゃなくて、今から恋人同士になろーぜ。
                少し、仲良くする練習しねーとな〜。


                えっ・・・練習なんて必要ないョ。
                明日、ちょっと一緒にいればいいんだもん。


                でも、仲良くしてなかったら、すぐ疑われるぞ。


                そーかなぁ〜・・・。


                そーだョ。


                でも・・・練習って・・・何するの?


                ん?
                そーだなぁ〜・・・。
                まぁ、設定としては、 の方が、俺の事大好きって事だョなぁ〜。


                えっ・・・・・・そんな事言ったっけ?


                当然だろ。
                 が頼んできたんだからさぁ〜。


                んー・・・まぁ、いいけど・・・。


                じゃあまず、俺に「告白」してみろョ。


                えーー・・・何で?
                そんなの必要ないでしょー・・・。


                お前なぁー、
                そんな態度じゃ、絶対恋人同士になんて見えねーぞ。
                自分で頼んできたんだからな。
                ちゃんと俺の事「好き」になれョ。


                好きにって・・・・・・。


                さっきの時点から、明日が終わるまでは・・・
                 が好きなのは、俺なんだからな。
                じゃなきゃ、人なんて騙せねーぞ。


                そーかなぁー・・・。


                そーなんだョ


                じゃあ、恋次も私の事・・・「好き」って事?


                えっ・・・・・・。
                まぁ・・・設定としては、1−9で が俺の事、大好きなんだからなぁー。
                少しは「好き」ってとこかな。


                1−9って・・・
                それじゃぁ・・・片想いみたいじゃない・・・。


                片想いは 0−10 だろ。
                とにかく、何か気の利いた言葉・・・言ってみろョ。


                えっ・・・気の利いたって・・・・・・。


                いろいろあんだろ〜。


                「好き」とか「嫌い」とか?


                「嫌い」は違うだろー。


                でもさぁ・・・言えって言われても・・・・・・
                何て言っていいか、分かんないョー・・・。


                俺の事「好き」だと思って、何か言えばいいだけだろ〜。


                じゃあ・・・好きです。


                お前・・・ちっとも可愛くねーなー。


                いいョ、可愛くなくて。
                もう、練習終わりね。


                これじゃぁ、さっきより仲悪くなったみてーだけどなぁー。


                練習すれば、するほど仲悪くなりそーだから、もういいョ。


                そーだな。
                じゃあ、ちょっとこっち来いョ。


                何?


                (  が恋次の目の前に立った )


                仲悪くなった分、取り戻す。
                明日が終わるまでは・・・俺のもんだからな。


                ( 恋次がそっと抱きしめた )


                なぁ、明日ヤツらの前で、こーしていいか?


                えっ・・・こんな事したら、勘違いされるョ・・・。


                何言ってんだョ。
                恋人同士なんだろ?


                あ・・・そーだった・・・。
                けど・・・これは・・・ちょっと・・・。


                ちょっとなら、いいか?


                えっ・・・そーじゃなくて・・・・
                止めた方がいいョ。


                何で?

   
                昼間っから外でこんな事してたら、変に思われるョ・・・。


                へぇー、お前でもそのくらいの事は、分かるんだ。


                とにかく明日は、普通にしてればいいから。


                恋人同士の普通だろ。


                何それ?


                まぁ、これがダメなら・・・。
                手、つなぐか・・・・・・でも、俺のガラじゃねーな。
                腕くむか、肩抱くかってとこか。
                 の好きな方でいいぜ。


                えっ・・・そんな事しなくていいョ。


                何恥ずかしがってんだョ。
                わざわざ見に来いって言ったんだろ。
                見せつけてやんなきゃ、意味ねーじゃねーかョ。


                え・・・。
                そんなつもりじゃなくて・・・一応・・・相手がいるって・・・。


                はっきり分からせてやろーぜ。
                そーすれば、もう何も言ってこなくなるから。
                全部、 の為にやってやんだからなー。
                感謝しろョ。


                えっ・・・・・・うん・・・・・・。


                あ・あのさぁ〜・・・
                もう、分かったからさぁ〜・・・
                吉良さんの所、行った方がいいんじゃないの?


                え、あー、いいョ。
                今日は行かねー。


                でも・・・さっき行くって言ったのに・・・。


                今のこの状況より大切な事なんて、俺にはねーから。
                もったいなくて、離せるかョ。


                えっ?


                今日は、 と一緒にいたいんだョ。
                恋人同士なんだから、当たり前だろ。


                恋人同士・・・って・・・。


                あー、 演技下手だからなぁ〜。
                明日は、恋人同士だって信じてもらえねーかもしんねーからさぁー
                期間延長してやるョ。
                とりあえず、1ヶ月位様子みるか。


                えっ?
                どーいう事?


                だから、1ヶ月間恋人同士って事だョ。
                そのままずっとでもいいしな。


                な・何言ってんの?


                決まりな。
                別に「役」なんだからいいだろ。


                「役」って・・・
                明日だけでいいョ。


                遠慮すんなって。
                もっといっぱいデートしてやるョ。
                あー、あくまでも、 の為だからな。


                別に・・・必要ないと思うけど・・・。


                大アリだョ。
                11番隊全体に分からせなきゃ、意味ねーだろ〜。
                また「男あさりしてる」とか言われてもいいのか?


                え・・・・・・それは嫌だけど・・・・・・。


                だろー。
                だから、俺が協力してやんじゃねーかョ。
                すべて の為だからな。


                うん・・・・・・。


                よし!
                じゃあ、ちょっと人前で練習してみるか。


                何を?


                この状態が一番いいけど・・・あいつに分からせる為には・・・
                 の方がくっついてくる方かいいョなぁー。
            

                 、腕くんで行こーぜ、ぴったりくっつけョな。


                何処行くの?


                吉良んとこ。


                えっ、さっき行かないって・・・。


                あー・・・
                期間延長になったから、ちょっと余裕あるからな。
                早く行こーぜ。
                修兵が帰んねーうちに行かねーとな。


                早く腕くめョ。


                うん・・・。
                こーぉ?


                もっとくっつけョ。


                え・・・・・・・。


                 が俺の事「大好き」なんだからな、ちゃんと演技しろョ。


                うん・・・・・・。


                じゃあ、行くか。

                                                fin                           2005,9,25 up  

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あとがき

恋次夢3000hitありがとうございました〜☆

こちらの、番外編は・・・
なんとなく「嘘シリーズ」っぽくなってきましたが・・・
後が続くかは・・・ちょっと未定です・・・(汗
番外編だと、ほんのちょっと恋次有利(笑)な感じですね〜♪

これからも、お暇な時がございましたら
「恋次夢」読んでやって下さいませ。
ご訪問そして、最後までお読みいただき、ありがとうございました。