バレンタインデー
〔 2月14日 恋次の副官室 〕
( コンコン )
ですけど。
おぅ、入れョ。
( 中に入った )
わぁ〜、凄いね、恋次。
これ全部、チョコレートでしょ?
え・・・、凄くなんてねーョ・・・。
ホラ・・・、あれだョ・・・「義理」っていうやつ。
女連中も、大変だョなーー、皆に配ってんだろ?
まぁ、「義理」で結構配ってるみたいだけどさ〜・・・・・。
ここにあるのは、違うと思うョ。
何でそんな事・・・分かるんだョ・・・?
え・・・、私もちょっとお店覘いたけどさぁ〜・・・
義理用のって、もっと小さくて・・・こんに綺麗に包んでなかったもん。
も・・・・・チョコレート・・・買ったのか?
あ・・・、その袋に入ってるやつ・・・もしかして・・・・・。
えっ?
あー、これは違うの。
チョコレートじゃないョ。
・・・・・・・・そーなのか・・・・・・・。
うん。
私は・・・個人では、チョコレート買わなかったの。
うちの隊の女の子達全員でね、うちの隊の男性隊員と・・・
あと、親睦会の人達に・・・義理チョコを、あげたの。
それを買う時、一緒について行って、見ただけ。
そーか・・・。
まぁ・・・・・・
買わなかったんなら、誰にもやってねーって事だもんな。
好きなヤツは・・・いねーって事だョな・・・。
うん。
恋次や修兵に・・・
義理チョコあげようかなぁ〜って思ったんだけどさぁ・・・。
でも・・・きっと・・・
本命チョコ・・・いっぱい貰うんだろうなぁ〜って思って・・・。
義理チョコなんて貰ったって・・・しょーがないもんね〜。
え・・・・・・。
からのだったら・・・・・・しょーがねーって事はねーョ。
ここにある、どんなに豪華なやつよりも・・・
ずっと・・・嬉しかったと思うョ。
まぁ・・・
「義理」っていう言葉が・・・引っかかるけどな・・・。
恋次・・・ちょっと聞いてもいい?
何だョ。
あのさぁ〜・・・皆、本命な訳じゃない?
本命のチョコ渡す時って・・・何か言って渡してた?
え、どーだろ〜なぁ〜・・・。
俺・・・ずっとここに座って、仕事してたから
入ってきて、「あの、これ」って言われても
顔も見ねーで、「そこに置いてけ」って言って・・・。
後は、気にも留めてなかったからなー。
え・・・・・そーなの・・・?
それはちょっと・・・酷いんじゃないの・・・?
女の子にしてみれば・・・
バレンタインデーに、憧れの人にチョコ渡すのって・・・
結構・・・勇気・・・いるんだョ・・・。
そんな事言われてもなー
仕事中だし、一々対応なんて、してらんねーョ。
その数だぜ、相手なんてしてたら、仕事になんねーョ。
あ・・・、ごめんね・・・、仕事中に・・・・・・。
私・・・帰るね。
邪魔しちゃって・・・すいませんでした・・・。
お前は、いいんだョ。
来ねーかなぁ〜って、思ってたくらいだしさー。
チョコレートでも、持ってさ。
えっ?
もう、仕事もメドついたし。
チョコは、ないにしても・・・
バレンタインデーに、来てくれたんだから・・・
それだけで、嬉しいョ。
そーいえば・・・お前、何か用あったのか?
え・・・、用って程の事じゃないんだけど・・・・・・。
何だョ。
うん・・・・・。
こんなにいっぱい、豪華なチョコ貰ってるから・・・・・
どーしようかなぁ〜・・・・・。
えっ?
あのね・・・。
義理チョコなんてあげても・・・
しょーがないって・・・思ったんだけどさぁ〜・・・・・。
でも・・・
ここに来て、一番お世話になってるのは、恋次だからさぁ〜・・・
一応ね・・・、これ・・・、買ってきたんだけど・・・・・。
えっ・・・?
俺にか?
うん・・・。
でも・・・・・、渡しづらいなぁ・・・・・。
こんなにいっぱい・・・綺麗なチョコ貰ってるんだし・・・
こんなの・・・・・。
こんなのじゃねーだろ?
わざわざ、俺の為に・・・買ってきてくれたんだろ?
うん・・・・・・、そーなんだけどさぁ・・・・・・。
俺が、「くれ」って言うのも、変だけどさー・・・
欲しいョ、それ。
で・・・
チョコじゃなくて・・・何なんだョ。
うん・・・。
笑わないでョ・・・。
あのね・・・・・・、お饅頭なの・・・・・・。
饅頭か。
何か、お前らしいなぁー。
あ・・・・・、笑った・・・・・。
え・・・、笑ったんじゃねーョ。
何て言うか・・・
微笑ましいっていうか・・・、嬉しくてな。
いらないョね・・・、こんなの。
いる!!
くれョ。
うん・・・。
あ、そーだ!
今日は、バレンタインデーだからさー
それと一緒に、何か「愛のメッセージ」言ってくれョな。
そー言えば・・・
他のやつらも、何か言ってたョ。
そいつらのは、聞いてなかったけど
のだけは、よーーく聞いててやるからさ。
何か言ってくれョ・・・、愛の言葉。
え・・・・・、愛の言葉って・・・・・。
あのさぁ・・・
他の人達は、恋次の事が本命だから、何か言ってったんだョ。
私は、そんなんじゃないし・・・
それに・・・
「お饅頭」と「愛の言葉 」って・・・似合わないョ・・・。
いや、いいんじゃねーか?
と饅頭って・・・「似たもの同士」って感じだしさー。
お前が選んでくれた、美味い饅頭に
お前が心を込めて、愛のメッセージを添える・・・。
すげー甘そうで・・・
俺・・・、幸せな気分になれそーだョ。
「似たもの同士」って・・・・・・。
俺、チョコより饅頭のが好きだし
饅頭は・・・
「小さくて、丸くて、柔らかくて、甘くて、美味い」だろ?
俺から見りゃ、
もそーなんだョ。
一緒に食おーぜ、その饅頭。
早くメッセージ添えて、くれョ。
え・・・、メッセージはいいョ・・・。
お饅頭は、バレンタインとは、関係ないし・・・。
あ、感謝の言葉でいいでしょ?
ダーメ!
感謝の言葉って・・・
「いつも助けてくれて、ありがとう」とか、そんなんだろ?
まぁ・・・それは、それで嬉しいけど
その気持ちは・・・もう、俺には届いてるからさー。
言ってくれョ、愛の言葉。
嘘でも、冗談でも、芝居でも・・・何でもいいョ。
「今日」・・・、お前の口から、聞いてみてーんだョ。
感謝してくれてるんならさぁ・・・
今日くらい・・・夢、見させてくれョ。
え・・・
でも、愛の言葉って言われても・・・何も思いつかないし・・・
「愛してる」・・・くらいしか・・・分かんないョ・・・。
それでいいョ。
え・・・。
じゃあ、愛してる。 はい、これ。
何だョ、「じゃあ」ってのは・・・。 やり直し!
えーーーーー、愛してる、はい。
お前さぁ・・・・・、嫌々じゃねーかョ、それ。
だって、嫌だもん。
はい、お饅頭。
受け取ってくれないんなら、もういいョ。
帰ろーっと。
貰うョ。
( 恋次が手を出し、
がお饅頭を渡した )
ありがとな。
でも、メッセージは頂けねーぞ。
あんなんじゃ、嬉しくも何ともねーョ。
そんな事言ったって、無理だョ・・・。
愛してないもん。
あーー・・・・
そーいう事、はっきり言うなョ・・・。
今日は、バレンタインデーなんだぞ。
折角、プレゼント持って来てくれたんだからさー・・・。
もうちょっと、可愛らしく、気の利いた言葉言えョなー・・・。
チョコレート持って来た人達が
いろいろ「甘〜〜い言葉」言ってってくれたんでしょ?
だから、そんなの全然聞いてねーって。
それに、
以外のヤツに、何言われたって、嬉しくねーョ。
まぁ・・・、いいョ・・・。
お前に期待しても・・・なぁ・・・・・・。
そこに座って、饅頭食おーぜ。
( 二人並んで、ソファーに座った )
( 恋次が、箱の包みを開け・・・ )
おっ、美味そーだな〜。
パクッ。
( 恋次が1個食べた )
うめーぞ、お前も食えョ。
え・・・、私はいいョ。
そんな事言わねーでさぁ〜。
ホラ、ちょっと食ってみろョ。
( 恋次が、
の口の前に、お饅頭を持っていった )
うん・・・・・。
パクッ。
(
が、一口だけ食べた )
じゃあ、残りは俺が・・・
パクッ。
え・・・・・・。
うめ〜〜〜、さっきのより、ずっとうめーョ。
恋次・・・・・・。
何だョ、もっと食うか?
ホラ。
( 恋次がまた、
の口の前まで、お饅頭を持っていった )
もういいョ・・・・・・。
少しでいいから、食えョ。
恋次・・・・・それって・・・・・・・・。
ん?
気にすんなって。
には、全く害はねーんだから・・・いいだろ?
お前・・・いい言葉、言ってくんなかったしョー・・・。
何て言うんだ? こーいうの・・・?
間接キス・・・か?
この位、大目にみろョ。
え・・・・・。
ホラ、あと一口だけでいいから・・・
俺に幸せ・・・食わせてくれョ。
え・・・・・。
何、赤くなってんだョ。
お前が、恥ずかしがる事ねーだろ?
はただ・・・
新しい饅頭の端っこを、ちょっぴり・・・かじるだけなんだからさー。
この1個だけでいいからさ。
バレンタインデーの、
から俺への・・・最高の贈り物だョ、なっ?
パクッ・・・。
(
が少しだけ食べ、残りを恋次が食べた )
あー、美味かった!
、ありがとな。
え・・・、べ・別に・・・・・・。
饅頭の事、言ってんだョ。
え、あぁ・・・、うん。
・・・俺、今ずげー幸せだけどさぁ・・・。
やっぱり、お前から何か一言・・・欲しいョ。
嘘でいいから・・・何か言ってくれョ・・・。
( 恋次が、
の肩に手を回した )
頭・・・。
えっ?
俺に、寄りかかれって。
・・・・・・うん。
恋次・・・
私は・・・嘘って上手じゃないし・・・
「愛の言葉」なんて・・・言った事も、考えた事もないから・・・
やっぱり、言えないョ・・・ごめんね・・・。
ただ・・・
本当に、恋次には感謝してるの。
だから、感謝の言葉でいい?
・・・いいョ。
の思ってる事・・・言ってくれョ。
でも俺・・・
お前に改めて感謝されるような事・・・何にもしてねーぞ。
そんな事ないョ。
私は・・・恋次が傍にいてくれるだけで・・・とっても安心出来るの。
恋次じゃなきゃ、ダメなの。
恋次以外の人じゃ・・・ダメなんだョ・・・。
え・・・・・・・・・・。
恋次が私の事なんか、相手にしてないのは、分かってるョ。
こんなにいっぱいチョコレート・・・貰ってるんだもんね・・・。
皆・・・綺麗だったり、可愛いんだろうし・・・
私なんか、女のうちに入らないもんね。
そんな事・・・嫌っていう程分かってるョ・・・
分かってるけど・・・・・・
私は、恋次の傍に居たいの・・・・・。
恋次が、必要としているのは、私じゃないんだろうけど・・・
私に必要なのは・・・恋次・・・なの・・・。
恋次・・・、いつも迷惑かけてごめんね。
こんな私の事・・・いつも気にかけてくれて・・・
本当に・・・本当に、心から感謝してます。
恋次、ありがとう。
・・・・・・それって・・・・・・
告白か・・・?
えっ?
違うョ、感謝の言葉って、言ったでしょ?
んーーー・・・・・
お前って本当に・・・分かんねーョなぁー・・・・・。
俺の傍に・・・居たいんだろ?
うん。
俺の事が・・・必要なんだろ?
うん。
俺じゃなきゃ・・・ダメなんだろ?
うん。
俺の事が・・・・・・・好きなんだろ?
え・・・、そんな事・・・言ってないョ。
好きは、好きだけどね〜・・・
多分・・・恋次の言ってる「好き」とは、違うと思うョ。
何か・・・訳分かんねーなー・・・。
俺は・・・喜んでいいのか?
恋次?
(
が、微笑みかけた )
ん?
な・何だョ・・・。
・・・大好き。
えっ?
今・・・何て・・・・・?
だ い す き 。
え・・・・・、ほ・本当・・・か?
どーかな?
恋次・・・嘘でもいいって、言ってたでしょ?
お前なぁー・・・
嘘はつけねーって・・・言ってただろー・・・。
判断は、恋次に任せるョ。
今日は、バレンタインデーだしね。
俺・・・
に、遊ばれてんのか??
まぁ・・・いいか・・・。
悪い気は、しねーからな。
じゃあ・・・もう1回言ってくれョ。
いいョ。
恋次、大好きだョ。
俺も、大好きだョ。
好きで、好きで、たまんねーョ。
俺も・・・
と居てーし・・・、
が必要!
で・・・
お前じゃなきゃ・・・ダメなんだョ・・・。
お前以外は、考えらんねーョ。
お前が好きで・・・・・愛してる・・・・・。
今日は、一緒に居ョーな 。
明日の朝まで・・・ずっと・・・一緒に・・・・・・。
恋次・・・?
ん?
恋次の好きな人・・・ チョコくれた?
え・・・・・、くれなかったョ・・・・・。
そいつ・・・俺の事・・・まだ、好きじゃねーからさ・・・。
そーなんだ・・・。
じゃあ・・・今日は、来なかったんだ・・・。
来たぜ。
えっ?
バレンタインデーなのに、何故か「饅頭」持ってな。
え・・・?
お饅頭・・・持って来たの?
変わった人だね・・・。
あぁ。
凄く変わってるョなー。
掴み所ねーし・・・手に負えねーんだけど・・・
可愛くてなぁ〜・・・、ずっと見てても飽きねーョ。
ふ〜〜ん。
ちなみに・・・饅頭持って来たのは、一人だけだからな。
で、一緒に食ったんだョ。
俺・・・すげー幸せだった・・・。
今も・・・幸せだけどな。
へぇ〜、良かったね。
「俺の方、向いてくれない」なんて言ってるけど・・・
結構・・・仲いいんじゃないの?
そー思うか?
うん。
俺も、そー思う。
そいつ・・・鈍いんだョなぁ〜・・・。
俺がこんなに「好きだ」って言ってんのに・・・
全然気がついてくんねーし・・・・・・。
俺が・・・勝手に思うに・・・・・・
そいつも・・・きっと・・・・・俺の事・・・・・
少しは、思ってくれてんだと・・・思うんだョなー・・・。
まぁ・・・これは、俺の願望だけどな。
でも・・・
そいつの中にも、確実に「俺」が存在してるって・・・信じてる。
じゃなきゃ・・・・・・
( 恋次が、
を見た )
ん?
(
も恋次を見た )
こんな風にして・・・一緒に居てくれるはず・・・ねーもんなぁ〜。
えっ?
は・・・
他のヤツんとこ行って・・・こんな風にしねーんだろ?
うん・・・。
俺だけ・・・なんだョな?
うん・・・。
嫌々でも・・・ねーョな?
うん・・・。
なら、いいョ。
俺、待てるョ。
お前が俺を・・・「好き」って思ってくれるまで・・・。
えっ?
恋次・・・・・・途中で話が、ずれてってない?
いや、俺はずーっと同じヤツの事を話てる。
俺が好きなヤツの事をな。
・・・?
なぁ、もう1個饅頭・・・食おーぜ。
その饅頭、うめーもんなー。
饅頭持って来てくれたのって・・・
だけなんだぜ。
えっ?
嘘・・・、好きな人も、持って来てくれたんでしょ?
あぁ、コレな。
え・・・、同じの?
もう、全部食べちゃったの?
だから「コレ」って言ってんだろ?
え・・・、「コレ」って・・・・・・
「コレ」は、私が持って来たんだョ・・・・・・。
恋次・・・・・・・
好きな人から貰ったお饅頭・・・
全部食べちゃったの・・・忘れちゃったんだ・・・。
凄く嬉しかったんだね〜・・・。
じゃあ、いいョ。
「コレ」も、好きな人が持って来た、って事にしておいてさぁ〜。
そーさせてもらうョ。
だって「コレ」は・・・
俺の大好きなヤツが、持って来てくれたもんだからな。
あ・・・、
・・・
俺・・・片手ふさがってるから・・・
お前・・・自分でちょっと食べて・・・で・・・・・
俺に残り・・・食べさせてくれョ・・・。
今日は、バレンタインデーだし・・・
その位、サービスしてくれョな。
え・・・、私はいいョ・・・。
よくねーョ、そーしてくれ。
え・・・・・。
じゃあ・・・食べさせてあげるョ。
それでいいでしょ?
えーーーーー、それじゃ、つまんねーョ。
いいの!
(
がお饅頭を、恋次の口の前まで持っていき・・・ )
はい。
ケチ!!!
まぁ・・・でも・・・悪い気分じゃねーなぁ〜。
( 恋次が、お饅頭を食べた )
美味しい?
あぁ、うめーョ。
良かった。
恋次・・・・・・・?
ん?
大好き。
え・・・・・・、お前・・・・・・・
( 恋次が
を、抱きしめた )
俺も大好きだョ。
これが夢なら・・・・・・覚めねーでくれ・・・・・・。
恋次・・・大好き・・・。
st.Valentine's Day ♥
fin 2006,1,28 up
あとがき
恋次夢 10,000hit ありがとうございました。
長くて・・・駄文ばかりで・・・申し訳ございませんが・・・
皆様に読んでいただけて、感謝しております。
今回・・・ちょっと早いですが、バレンタイン夢にしてみました。
ヒロインちゃん、バレンタインに「大サービス」(笑)を、しましたね。
これからも・・・
鈍いヒロインちゃんと、それにとても手を焼いてるけど・・・
ヒロインちゃんの事が「大好き」な恋次の話を・・・
よろしかったら・・・読んでやって下さいませ。
長文、最後までお読みいただき、ありがとうございました。