Dream (前編)
恋次、 恋次〜、 起きてョーー。
ん・・・・・・?
恋次、早く起きて。
仕事、遅れちゃうョー・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
えっ?
えーーーーーーーーーーーー!?
な・何で・・・お・お前がココに居るんだョ?
何でって・・・
・・・・・・
まさか昨日・・・ココに泊まったのか?
うん。
えー!?
嘘だろーー?
嘘じゃないョ。
俺が・・・無理矢理連れて来たのか・・・?
俺・・・何かしたか・・・??
何が何だか、分かんねーョ・・・。
昨日って・・・何かあったっけ?
えーー・・・、俺、何も憶えてねぇ・・・・・・。
昨日は、「結婚式」だったでしょ?
えっ? そーだったっけ・・・?
じゃあ・・・
誰かの結婚式に出席して・・・そのまま、酔い潰れたのか・・・。
でも・・・何でお前が、俺の部屋に・・・?
っていうか・・・誰の結婚式だ?
私と恋次の。
・・・?
・・・
朝っぱらから、冗談止めてくれョ・・・。
俺・・・完全に、記憶飛んでるみてぇだからさー・・・
本当の事、教えてくれョな。
本当だョ。
私と恋次は、昨日結婚したでしょ?
だから今、私がココに居るんじゃない。
恋次もふざけるの止めて、早く食事してね。
新婚初日から、遅刻なんてしてったら・・・
何言われるか、分からないョ?
え・・・・・・?
本当に俺達・・・結婚したのか?
うん。
・・・
憶えてねぇ・・・。
やっぱり変だョ・・・。
結婚するからには・・・
その前の段階が、あるはずだョなぁ・・・?
あのままの関係で、いきなり結婚なんて・・・しねーョな・・・?
・・・
俺達って・・・恋人同士に・・・なったのか?
えっ?
恋次・・・何言ってるの?
私達は、ず〜っと恋人同士だったでしょ?
自分で言うのもなんだけど・・・
凄く・・・仲良かったじゃない・・・。
だから・・・結婚したんでしょ?
え・・・???
そーだったっけ・・・?
何で俺・・・記憶ねぇんだろー・・・?
とにかく、早く起きて!
あ・・・、あぁ・・・・・・。
あ・あのさぁ・・・・・・
もう一つ・・・聞いていいか・・・?
何?
俺達、昨日結婚したって事は・・・・・・
もしかして・・・
そのー・・・・・・・・
俺達・・・・・・
「結ばれた」のか・・・・・・?
え・・・・・・
恋次・・・、朝から変な事言わないで・・・。
・・・??
・・・
当たり前でしょ、結婚したんだから・・・。
え・・・・・・
本当かョ・・・・・・
嘘だろーーーーーーーーー
俺、何にも憶えてねぇぞ!?
こんな事って、あるのか?
最愛の女、抱いといて・・・何にも憶えてねぇなんて・・・・・・。
夢にまで見た、お前との初夜・・・・・・
記憶も、感覚も・・・何もねぇ・・・・・・。
憶えてねぇんじゃ・・・
思い出にも、何にも、なんねぇじゃねーか・・・・・・。
恋次? 何、ごちゃごちゃ言ってんの?
え・・・・・・・・・・・・いや・・・・・・・・・・・・
恋次、 今日、この書類出しておいてくれる?
えっ? あぁ・・・、いいけど・・・
ん・・・? 「氏名変更届け」・・・
変更前 :
変更後 : 阿散井
・・・
本当に結婚・・・したのか・・・。
どうしようか、迷ったんだけどさぁ・・・。
別姓でもいいみたいだから。
えっ?
だってさー・・・
私が、「阿散井
」になっちゃうと・・・
「阿散井副隊長」っていうのが、『二人』になっちゃうでしょ?
ちょっと、紛らわしいかなぁ? って思ってさ。
あぁ・・・、それもそーだな・・・。
でも、私の活動場所は、殆ど医療所だから・・・いいョね?
あ・あぁ・・・、いいョ。
「阿散井
」か・・・・・・。
いいなぁ。
うん。
さぁ・・・
何か俺に、刺激与えてみてくれョ。
俺・・・何か「変」なんだョ・・・。
何も憶えてねぇ・・・。
殴っても、蹴ってもいいから・・・1つ、ガツンとやってくれ。
うん・・・、じゃあ・・・・・・
(
が恋次の唇に、自分の唇を重ねた )
え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お・お・お前・・・・・・・・・・
よ・よく・・・そんな事「さらっ」と出来んなぁ・・・・・・。
えっ?
だって・・・もう、何百回・何千回って、してるじゃない。
まぁ、殆ど恋次の方からだけどね。
目、覚めた?
それとも、私の口付けじゃ・・・もう、刺激なんてない?
い・いや・・・・・・そんな事ねーョ・・・。
刺激・・・有り過ぎ・・・
心臓・・・止まるかと思った・・・。
でも・・・何百回?って・・・
俺にとっては、今のが「初めて」って、感じなんだけどなぁ・・・。
今のは確かに・・・感触があった。
キス・・・したんだョな?
もぅー、 恋次・・・どうしちゃったの?
わ・悪ぃな・・・・・・。
俺・・・
と結婚出来て・・・嬉し過ぎて、おかしくなっちゃったのかなぁ?
それにしても・・・
と、『「好きだ」「勘違いでしょ?」』みてーな関係のところは
バッチリ憶えてんだけど・・・
恋人同士・・・の記憶は、全くねぇ。
どうしてだ?
一番最近・・・何処にデート行ったっけ?
ついこの間、温泉に行ったじゃない。
恋次さぁ・・・水着忘れて・・・
「もう結婚するんだから、お前も着なくていいョ」
なんて、言っちゃって・・・
あれって・・・わざと、水着持って来なかったんでしょ?
え・・・・・・
で・・・お前・・・水着・・・
着なかったでしょ。
恋次のエッチ!
えっ・・・?
エッチって言われても・・・・・・記憶にねぇ・・・。
じゃあ・・・その時は、俺・・・正気だった訳だし・・・
の裸・・・見たんだョな・・・?
恋次・・・・・・
あ、いや・・・
だって・・・全然想像出来ねぇんだもん・・・・・・。
昨晩は、酔って「正体不明」って事もあるだろうけど・・・
その時は・・・見たはずだョなぁ・・・。
おかしいなぁ・・・。
バカな事言ってないで、早く支度してョ。
私、先に行くからね。
えっ?
あっ、そーだな。
俺も、急がねぇとな。
・・・、ちょっと待てョ・・・。
何?
もう一回してくれョ・・・、「キス」。
え・・・・・・しょうがないなぁ・・・・・・
(
が、恋次の頬にキスをした )
そこじゃなくて・・・・・・
(
が、唇を重ねた )
じゃあね。
先行くから・・・遅刻しないでョ。
あぁ。
幸せボケかなぁ・・・・・・?
えっ?
いや・・・、何でもねぇ。
恋次、 恋次〜、 起きてョーー・・・まだ・・・意識が戻らない・・・。
じゃあ、私が「もう一回」・・・・・・
え・・・・・・、止めた方がいいョ、宝生さん・・・。
大丈夫ですョ。
眠れる王子様には、お姫様が「口付けをする」っていうのが
定石じゃないですか!
でも・・・
さっきも、そんな事言って・・・・
恋次に「キス」・・・してたけど・・・・・・
全然「目」・・・覚めなかったじゃない・・・・・・。
んー・・・・・・。
じゃあ今度は、もっと長〜く、しっかりやれば大丈夫ですョ。
止めた方がいいョ・・・。
副隊長は、もう力使い果たしたんですから
部屋で休んでていいですョ。
あんなに酷かった怪我、殆ど治しちゃったんですもんね・・・
やっぱり、副隊長だけありますね。
私なんて・・・
人工呼吸くらいしか、出来なかったですからね。
人工呼吸なんて・・・必要なかったのに・・・。
でも、あの時は・・・阿散井副隊長・・・瀕死の状態でしたし・・・
阿散井副隊長を助ける為には、何でもしなきゃって思って。
瀕死って・・・・・・
確かに、傷は深かったけど・・・急所は、外れてたし・・・
呼吸は、しっかりしてたじゃない・・・。
私には・・・
宝生さんが、恋次に・・・
「ただ、キスしてただけ」にしか、見えなかったけどな・・・。
そんな事ありません。
一回目のは、人工呼吸で、二回目のは、お姫様の口付けです。
どちらも、治療の一環です。
治療ね〜・・・・・・、「口付け」が・・・?
To be continued 2006,7,15 up