アルバと

               ( ツバメとカッチの会話 )


               あっ、ツバメの兄ぃ・・・

                おぅ、カッチ。

               兄ぃ・・・今ちょっといいっスか?

                ん? いいけど、何だョ。

               エーっと・・・ですね・・・。
               ちょっと言いにくいんスけど・・・。
               兄ぃの彼女さんの事で・・・。

                 の事?
                何だョ。

               あのですね〜・・・番屋で噂になってるんスョー・・・。
               兄ぃの彼女さんとアルバが・・・仲いいって・・・。

                 とアルバが?

               はい・・・。
               隠してもしょうがないんで、言っちゃいますけど・・・
               ・・・彼女さん・・・アルバに抱きしめられてたって・・・。

                ・・・人違いじゃねーか?
                 はそんな事するやつじゃねーぞ。

               はぁ・・・でも・・・
               その後、寄り添う様にして歩いて行ったって・・・
               番屋の何人かが見てるんスョー・・・。

                カッチ・・・・・・いい加減にしろョな。
                もう、行くからな。

               あ・兄ぃーー・・・。
                          ・
                          ・
                          ・
                カッチのやつ・・・
                 のわけねーじゃねーか。
                でも・・・
                そんな噂流れてるんなら、あいつも傷ついてるかもしんねーなぁ・・・。
                仕事終わったら、ちょっと行ってみるか・・・。
                          ・
                          ・
                          ・

               ( 聖乙女寮  の部屋の前 )

               ( コンコン )

                 、いるか〜。

                ツバメ?

                おぅ。  
                ちょっと話があんだけど・・・いいか?

                えっ?
                あ・あのねー・・・今ちょっと気分悪いから・・・
                また今度にしてくれる?

                気分悪いって・・・大丈夫か?
                ちょっとここ開けろョ。
              
                あ・あのねー・・・
                うーんと・・・会える状態じゃないの・・・。
                ごめんね・・・。

                会える状態じゃねーって、どうゆう事だョ・・・。

                えっ・・・あっ、ほら・・・パジャマ姿だし・・・
                こんな格好、ツバメに見せられないから・・・。

                ・・・・・・そーか・・・。

                うん・・・ごめんね〜・・・。

                まさか・・・誰かいるんじゃねーョなぁ〜・・・。

                えー?
                誰かって・・・? 一人だョー。


                何か上に羽織ってこいョ・・・。
                どーしても聞きてー事があんだョー。

                ツバメ・・・ごめんね〜・・・。
                今日は帰って・・・。

                 ・・・。
                お前・・・俺に何か隠してねーか?

                か・隠してなんてないョー・・・。

                じゃあ、顔だけ見せろョ。

                ツバメ・・・ごめんね・・・。
                ここは開けられない・・・。

               ( ツバメの足音が遠のいていく・・・ )



                 ・・・。
                まさか、あの噂って本当なのか?
                俺よりアルバの方がいいのか?
                確かに、ここんとこ忙しくて会ってやる事出来なかったけど・・・
                俺はお前の事・・・信用してたんだぜ・・・。
                それなのに・・・・・・。
                          ・
                          ・
                          ・
                          ・
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               ( ツバメ、帰る途中 レチュサと出会う )

               あっ、ツバメ。
                さんの所に行ってきたの?
               どーでした容態は?・・・まだ、かなり腫れてると思うけど・・・。

                腫れてる?

               えっ?
               今、行ってきたんじゃないの?

                行きましたけど・・・追い返されました・・・。

               そーなんですか・・・。

                レチュサ先生・・・腫れてるって?
                あいつ、怪我でもしたんですか?

               えぇ。
               何も聞いてないの?

                ・・・はい。
                話してくれませんでした・・・。

               そー。
               ツバメには心配かけたくなかったんでしょうね〜。

                どーいう事なのか、教えてもらえませんか?

               本人が言いたくない事を私が言うのも・・・ねー・・・。
               でも、まぁいいでしょ〜。

               昨日の事なんですけどね
               彼女、買い物の帰りに、少し散歩したんですョ。
               その時、道から少し外れた所を歩いてたらしいんですけど・・・
               ヒールが何かに挟まったかなんだかして
               ころんじゃったんですって・・・。
               で、足首を捻っちゃって・・・かなり痛かったと思いますョ・・・。
               立てなくて、どうしようかと思っていたところ
               うちのアルバが通りかかったんです。

               でね、アルバは「おぶるか、抱っこしていく」って言ったんですが
                さんは、それは嫌だって・・・
               「今立つから」って言われたそうなんですけど・・・
               まぁ、アルバも女性の体にそうそう触る訳にもいかないんで
               かなり見守っていたみたいなんですけど・・・
               とても一人じゃ立てそうにないんで
               しょうがなく、抱き起こしたらしいです。


                抱きしめられたって・・・。

               そんな優雅なもんじゃありませんョー。
               二人共、必死だったんですからね〜。

                じゃあ・・・その後、寄り添う様に歩いて行ったっていうのも・・・。

               アルバが支えてあげなければ、立つ事も出来なかったでしょうからね〜。

               ツバメ。
               噂を気にしてるんですか?

                えっ?
                レチュサ先生、知ってるんですか?

               はい。
               大抵の事は、私の耳に入ってきますからね〜。

                俺・・・最初は全然気にもならなかったけど・・・
                さっき、会ってもらえなくて・・・もしかしたらって・・・。

               ダメですョ。
               ちゃんと信じてあげなくちゃ。

                そーですね・・・。
                俺・・・ の彼氏失格ですね・・・。

               ふふふ・・・。
               まぁ、そう自分を責める必要もないでしょ〜。
               では、私はこれで。

                あっ、はい。
                レチュサ先生、ありがとうございました。
                 の事も、俺の事までも・・・。

               いいんですョ。
               私は仕事ですからね。

                あ、あと・・・
                アルバにも「ありがとう」って言っておいてくれませんか?

               はい、分かりました。
               一時の恋敵でしたねー(ふふふ・・・)

                レチュサ先生・・・それはもう・・・。

               分かってます・・・では、おやすみなさい。

                おやすみなさい・・・ありがとうございました。
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               ( ツバメ 再び の部屋の前 )

               ( コンコン )

                 ・・・。

                ツバメ?

                あぁ・・・。
                足・・・大丈夫か?

                えっ?
                何で知ってるの?

                ん・・・まぁな・・・。
                それより、もう隠さなくていいだろ・・・。
                ここ・・・開けてくれョ・・・。

               ( ガチャ )

                大丈夫か?

                えっ・・・あぁ・・・まぁ・・・まだ痛いけど・・・。

                お前・・・何で隠すんだョ・・・。

                ・・・だって・・・。
                ツバメに余計な心配かけたくなかったんだもん・・・。
                ただでさえ忙しいのに・・・
                「怪我した」なんて言ったら・・・
                今みたいに、来てくれるでしょ・・・。

                バーカ! 自惚れんな。
                でも・・・来るだろうなぁ〜・・・1日に何回も・・・。

                ツバメ・・・ごめんね・・・。
                でも、大したことないからさぁ〜来なくていいからね。

                さぁ〜な、それは俺が決める。

                あっ、そーだ。
                お前・・・アルバと噂になってるぞ。

                えーっ?
                噂って?

                 とアルバがラブラブだってさ〜。

                そんな・・・。
                怪我した時・・・助けてもらったからかなぁ〜・・・。
                ツバメは信じてないんだョね〜・・・。

                俺も・・・自信ないしなぁ〜・・・。

                えーーっ・・・何で・・・。

                 は、俺とアルバ・・・どっちが好きなんだョ・・・。

                そんなの・・・決まってんじゃん・・・。

                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


                ・・・ツバメに・・・・・・。

                聞こえないョ。

                ・・・ツバメが好き・・・。


               (  の頭を、「ポン」と叩き )
  
                そんなの、分かってるョ!

                ツバメー・・・酷いョーー。

                何でだョー。
                俺、いつだって、何回だって言えるぜ 「 が好き」って。

                あー、当分は変な噂、耳に入ってくっかもしんねーけど気にするなョな。
                少し経ちゃぁ皆忘れるからさぁ〜。

                うん。

                明日・・・レチュサ先生の所行くのか?

                うん。

                じゃあ、俺が連れてってやるョ。

                えっ?
                でも・・・仕事は?

                大丈夫だョ、やりくりしてくるからさ。
                また、アルバの腕ん中に倒れこまれても困るしな。

                ツバメ・・・。

                早く良くなるといいな。
                治ったら、一緒に散歩しような!

                                                                  fin                            2005,8,4  up  

            あとがき

      カッチのしゃべり方がちょっと違いますが
      「ござんすか?」とかって、ちょっと
      使いにくかったので・・・
      ご理解下さいませ。

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